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2011年7月12日 (火)

第七章「女三人+犬一匹」⑬

 夕立雲の下。

1107121s
 今日も、通り雨がある、お天気のようです。
 
 さ、ガンバラネバ。
 しばらく「休み」はナシ、を覚悟しなければならないようで。
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         第七章「女三人+犬一匹」⑬
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小説」をクリックしてください。m(__)m)

 (えっ!??・・・)
 「・・・・もう・・・いきなり・・なんですか・・・」
 睦は、つい言葉を失った。
 ふと横に視線をそらすと、「伏せ」の姿勢で、睦を見上げるタダモトと目が
合った。
 「タダモト・・・・」
 つい名前を呼んだ。タダモトも、小さくうなずいてくれた。
 その、睦とタダモトの間合いを、小雪が見逃さなかった。 
「なんだ、なんだ~!!睦ちゃんのカレシって、タダモトくんか~~!妬いちゃ
うな~~。そうだ!、タダモトくん、いじめてやる~~!!」
 やおら小雪は、タダモトの頭を胸に抱え込んだ。そして、ぎゅうぎゅう力を込
めて抱きしめ始めた。
 「どうだ!。睦ちゃんの胸ほどじゃないけど、苦しいだろう~っ。さ、どうだ?
参ったか~~」
 びっくり仰天しているであろうタダモトだが、さすが紳士だ。そろそろと後ずさり
で逃れようとするが、その程度では逃げることは出来ない。

 「ふふふっ。逃がしはしないわよ~。私の胸で窒息させてやるわ~。どうだ、さ?
タダモトくん、参ったか~?」
 「く~~~ん」
 タダモトが、悲鳴をあげた。
 「よ~~っし、降参か」
 小雪が、タダモトを解放した。小雪も、確かに力をこめて、抱きしめていたのだろう。
その白い肌が一気に上気して、紅を帯びている。それは、睦ですら、どっきりとする
艶かしさだ。
                             (つづく)

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