第八章「新米館主、お見合いする?」⑰
とかなんとか、マイブーム(?)と化しております、「おでんラーメン」。
昨夜は、具に「味付け玉子」「さつま揚げ」「豚なん骨」を。
ああ、本日は世間様では「給料日」。
コンビニ、忙しいのやら。
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第八章「新米館主、お見合いする?」⑰
(最初から読んでみたいと思ってくださった方は、
「新米館主・御仮屋睦」の目次ーFC2小説
を是非に。m(__)m)
「あっ!、でも・・・。人前は、苦手?」
そうだった。相手は、“引きこもり”というデリケートな人種なのだ。
「バカにしないでくれ。昔は、マイクを持って人前でしゃべるのが、仕事
だった」
どうも慎三郎は、睦に対抗心を抱いたらしい。
(うふっ。ちょっといい傾向かしら・・・・)
観光スポットでもある、試心館に居合わせた観光客も、「はい、次の目的地へ」
とならずに、次の成り行きを見守っている。
慎三郎は、緊張をほぐすように、手にした木刀を、片手で振ってみせた。
「きゃっ!、すごい腕力・・・」
睦は、つい声が出てしまった。その木刀は、柄こそ握りやすい太さになって
いるが、それ以外は丸太のように太いのだ。慎三郎の、さりげない力の誇示だ。
「それでは、軽く素振りでも」
慎三郎は、木刀を振り上げて『八双の構え』をとった。『示現流』のつもり
だろうか。“引きこもり”と言っている以上、誰かの下に師事しているわけで
はないはずだ。たぶん、ネット上をあれこれ調べて真似をした我流なのだろう
が、その構えは、木刀の重さにも負けず、結構サマになっている。
「きえっ~~~!」
大きな気合とともに、木刀が振り下ろされる。
ブ~~~ンッ
空を斬る木刀が、迫力満点にうなり音を出す。
そして、ピタッと地面すれすれで止められた。
(なかなか強敵・・・)
(つづく)
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