« 第八章「新米館主、お見合いする?」⑯ | メイン | 第八章「新米館主、お見合いする?」⑱ »

2011年8月25日 (木)

第八章「新米館主、お見合いする?」⑰

 とかなんとか、マイブーム(?)と化しております、「おでんラーメン」。

1108251s

 昨夜は、具に「味付け玉子」「さつま揚げ」「豚なん骨」を。

 ああ、本日は世間様では「給料日」。
 コンビニ、忙しいのやら。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
         第八章「新米館主、お見合いする?」⑰
(最初から読んでみたいと思ってくださった方は、
    「新米館主・御仮屋睦」の目次ーFC2小説
                       を是非に。m(__)m)

 「あっ!、でも・・・。人前は、苦手?」
 そうだった。相手は、“引きこもり”というデリケートな人種なのだ。
 「バカにしないでくれ。昔は、マイクを持って人前でしゃべるのが、仕事
だった」
 どうも慎三郎は、睦に対抗心を抱いたらしい。
 (うふっ。ちょっといい傾向かしら・・・・)

 観光スポットでもある、試心館に居合わせた観光客も、「はい、次の目的地へ」
とならずに、次の成り行きを見守っている。

 慎三郎は、緊張をほぐすように、手にした木刀を、片手で振ってみせた。
 「きゃっ!、すごい腕力・・・」
 睦は、つい声が出てしまった。その木刀は、柄こそ握りやすい太さになって
いるが、それ以外は丸太のように太いのだ。慎三郎の、さりげない力の誇示だ。

 「それでは、軽く素振りでも」
 慎三郎は、木刀を振り上げて『八双の構え』をとった。『示現流』のつもり
だろうか。“引きこもり”と言っている以上、誰かの下に師事しているわけで
はないはずだ。たぶん、ネット上をあれこれ調べて真似をした我流なのだろう
が、その構えは、木刀の重さにも負けず、結構サマになっている。

 「きえっ~~~!」
 大きな気合とともに、木刀が振り下ろされる。
  ブ~~~ンッ
 空を斬る木刀が、迫力満点にうなり音を出す。
 そして、ピタッと地面すれすれで止められた。

 (なかなか強敵・・・)
                       (つづく)

トラックバック

このページのトラックバックURL:
http://app.synapse-blog.jp/t/trackback/190585/26984585

第八章「新米館主、お見合いする?」⑰を参照しているブログ:

コメント

コメントを投稿

プロフィール

フォトアルバム

ごろごろ

最近のトラックバック