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2011年8月17日 (水)

第八章「新米館主、お見合いする?」⑫

 ここ数日の雨続きで、川の流れもぐっと勢いが増し。

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 立ちっ放し、というのは、やっぱりシンドイ・・・・。

 さ、がんばるぞ~~!!
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         第八章「新米館主、お見合いする?」⑫
(最初から読んでみたいと思ってくださった方は、
    「新米館主・御仮屋睦」の目次ーFC2小説
                       を是非に。m(__)m)

 「そうでしょ。でも、聡くんなら、棒回しくらい、すぐ出来そうだけれど、
この棒、ちょっと持ってみて」 
 睦は、棒を坂道に持たせた。
 「あっ。意外に重いですね」
 棒が、人の手を渡って、それぞれが手にしてみる。

 再び棒を手にした睦は、
 「さあ。それでは、小さい頃から、じいさん・・・・って、あっ、やっぱり
『じいさん』って、呼ぶね・・・・、新納さんことじいさんと、“遊んで”き
た私が、“棒回し”をしてみますね」
 「ちょっと待ってください!。まさか、その格好でするんじゃないですよね!?」
 と声を出したのは、桐嶋だ。
 「はは、だめですか。ちょっとコスプレみたいかな・・・」
 「待った、待った!。ここは、しっかり撮らなければいけません。レフ板を用意
します。新納さん、坂道くん、ちょっとお手伝いをお願いします・・・・」
 たちまち、レフ板によって睦が明るく照らされる状態となった。
 「あの・・・、私も写真を撮っていいですか?」
 という声をきっかけに、観光で訪れた者も、デジカメ・携帯電話等それぞれ持ち
構えた。

 「すごく、緊張してしまいます。失敗しても、そこはご愛嬌、ということで、
許してくださいね。さすがに私では、片手でこの棒を扱えないので、両手を使っ
ての“棒回し”を、見ていただきます」
 睦は、一礼する。そして、
 「はっ」
 と、一声気合をいれて、まず右手で持った棒を背中に隠す構えをとる。
(やっぱりハイヒールを脱いで、裸足になればよかったかな・・・・)
                             (つづく)
 

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