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2011年11月13日 (日)

第十二章「合コンは、決戦?」③

 深夜 独り おでんを炊く

1111131s
 ・・・おでん70円セールは、空振り。
 う~~ん、もったいない。で、気持だけでも。

 コンビニも含めて、世には食料品を提供するお店がたくさん存在
するわけですが、その裏で、「廃棄」される食料の量を積み重ねて
いくと・・・・・。

 いやいや、自分すでにコンビニ店員歴10ン年。再就職も、手っ取り
早くコンビニで探したい、と思っているのですが。
 ・・・・・・それでも、モッタイナイ・・・・。

 ふ~~。
 気を取り直して。
 今週は、日曜日が休みで、次の休みは、明日月曜日。中七日って、
かなりキツイ・・・・。
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     第十二章「合コンは、決戦?」③
(最初から読んでみたいと思ってくださった方は、
    「新米館主・御仮屋睦」の目次ーFC2小説
                       を是非に。m(__)m

 「あっ、祝子ちゃん、オッ~ス!」
 庭先でなにやら男性陣と話しこんでいた、水溜小雪(みずたまり・こゆき)
が気がついて、歩み寄ってきてくれた。
 「おう。相変わらずの、美少女よのう~」
 ちょっとふざけた口調と、これまた祝子を抱いて、挨拶代わりにしてくれる。

 小雪と田所茜(たどころ・あかね)という、職場の先輩二人と、高校生の祝子
とは、今日までになんとか“顔合わせ”も済んでいる。職歴の長い女性二人と現
役高校生が、上手く打ち解けてくれるだろうか・・・、そんな心配を睦をしたの
だが、杞憂だった。さっと“抱き合う”という挨拶を、真似してくれた。

 「どう?祝子ちゃん、でも、悩んだんじゃない?」
 金融機関の窓口には、いろいろな思想信条を持つ人が訪れ、時にはテラー(窓
口係)にも、“勧誘”をしてくる。そんなときは文字通り“慇懃無礼”、適当に
あしらうのが『テラーの真髄』なのだが、先輩二人は、相手の心を読もうとする
気持を失っていない。
 小雪は、睦が口に出来なかったことを、しっかり代弁してくれた。

 「あ・・・、あの・・・。確かに、悩みました。・・・でも、今日のことで、
『お報せ』が来ても、決して後悔しないって・・・・、決心しました・・・・」
 「・・・・そうよね。祝子ちゃんにしてみれば、一大決心よね。でも、大丈夫。
ここにいるみんなが、その『お報せ』とやらを、均等に負担してあげるから」
 「あの・・・・」
 睦としては、この場には祝子の子細を知らない人間もいる。「均等に負担」と
いう言葉には、少々抵抗がある。
 「はははっ」
 小雪が、気持ちよく笑ってみせる。
 「いいのよ。支店長には、“突然監査が入る”ぐらいの『お報せ』を負担して
もらうの」
 そうなのだ。鶴亀信用金庫紫尾支店の支店長が、どこで嗅ぎ付けたのやら。
 「うちの女の子三人組が、なにやら不穏な動きを計画しているそうじゃないか。
私としては、しっかり監視しなきゃならん・・・」
 と、今日はここに来ている。
 「そっか。支店長に、その『お報せ』を、全部引き受けてもらおうっか」
 仕事中いつも背後で目を光らせている、支店長の姿を思う浮かべつつ、睦は冗談
を言えた。

 「あ・・・、キャプテンさんは?」
 祝子が、訊いてきた。この「キャプテンさん」とは、もう一人の睦の先輩・茜の
ことだ。女性陣の中では、最年長者(もっとも、本人の前では禁句である)であり、
もっとも陽気なムード・メーカーである茜に、女性陣の主将、つまりキャプテンを
お願いしているのだ。
                             (つづく)                   

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