第十一章「合コン、作戦会議」⑧
そりゃあ、急ぎ写真を撮れ~!!
って、こういう小さい被写体には、なかなかピントが合わない
もので・・・。
で、鴨たちがはばたく音って、結構迫力ありますよね。
さて。せめて、自作小説だけでも、心置きなく完結させたい・・・。
気がついてしまったこと、「お手玉」じゃあ、愛しのヒロイン・むっ
ちゃんと坂道君がした“スーパーボール遊び”と、ネタ被ってしまって
ますよね・・・・。
なかなか智恵が、回りません・・・。
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第十一章「合コン、作戦会議」⑧
(最初から読んでみたいと思ってくださった方は、
「新米館主・御仮屋睦」の目次ーFC2小説
を是非に。m(__)m
「まずは、二個から」
「さ、来い」
茜と小雪は、まず2個のお手玉を交互に投げ始める。軌跡はほとんどぶれず、
山なりの頂点付近で、二つが行きかうよう、二人の投げる息がピッタリ合って
いる。
「次は、三個」
「睦ちゃん、ちょっとは驚いてね」
お手玉が、一つ加えられた。二人が同じタイミングで投げてしまっては、
ラリーは続かない。相手との阿吽(あうん)の呼吸が、必要だ。それでも、二
人は、かなりのテンポで、お手玉を飛び交わせる。
「どう?睦ちゃん」
「新納さん、タダモトくん?」
かなりの集中力を要すると思うのだが、二人は観ている者に感想を求める。
「すごいっ!です」
「ほ~~、Great(すばらしい)!」
「ワン!」
一声だけでは物足りないのだろう、タダモトが後足で立ち上がった。
(ボクも、仲間に入れて~!)
と、言いたいのだろうか。
「ほ~ら、睦ちゃん」
「タダモトくんの代わりに」
「一緒にやらない?」
「そう。実は睦ちゃん」
「ボール遊びも」
「お得意でしょ?」
せわしくお手玉のやりとりをしながら、二人が誘ってくれる。
「いいんですか~!」
もちろん、こういうお遊びが、睦は大好きだ。
「はい。喜んで!」
縁側から下りて、正三角形のひとつの頂点となる位置に、睦は立った。
「むっちゃん。先輩二人の、足をひっぱるんじゃないぞ」
じいさんが、余計な一言を言いやがる。
(つづく)
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