第十二章「合コンは、決戦?」⑫
う~~~っ、さみぃ~~、と思いつつ、家路を急ぐ。
ふと見上げると、冬の星座がキラキラと。
(って、写真にはまったく写っておりませんが)
で、Amazonで「レビュー」デビューしました。
う~~ん、自分でも書いた趣旨がよくわからん・・・・。
なかなか短文で、かつ訴求力のある文章って、ムズカシイ・・・。
でも、確かにこりゃあハマりそう。見た・読んだ作品は、とりあえず
Amazonにレビューを、というのが、ひとつ趣味となってしまいそう・・。
さあ、長編小説でも、まだまだ苦労を。
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第十二章「合コンは、決戦?」⑫
(最初から読んでみたいと思ってくださった方は、
「新米館主・御仮屋睦」の目次ーFC2小説
を是非に。m(__)m
「さ。極めっ!」
意を決して、上着を肩から外して、腕から抜く。
四人で揃えたレッドのブラトップに、ランニングパンツ。お腹と脚が、外気に刺激される。
いくら大胆不敵な茜や小雪であっても、普段は地元の信用金庫に勤めるOLだ。
恥ずかしさが頂点に達し、動きが止まってしまった。
見入る男衆も、場を和ませる適切なセリフが、とっさには思い浮かばない。
そんな局面を打開するために、さっと動けたのは、シェイクスピアをこよなく
愛する犬・タダモトだ。人間の中に混じる犬としての役目を、よく心得ている。
女四人にさっと駆け寄ったと思うと、やおら後ろ足で立ち上がる。第一の標的
は、女性陣主将・茜に定めて、前足をポンと茜の胸に置いた。
「いやんっ!」
普段の茜らしからぬ、甲高い悲鳴が起きる。
それでもすぐに、いつもの茜に戻れるのは、さすがだ。
「わ~~っ、不覚。タダモトくんに、一本取られた~」
そっとタダモトの前足をとって、地面に下ろした。
タダモトは、次の標的を狙う。小雪と睦は、さっとタダモトの意図を理解して、
腕で胸を隠した。ところが、呆然と立ち尽くしてしまったのが一人。運動という
“はしたない”ことなぞ、ほとんど経験のないお姫様・祝子だ。
勢いよく立ち上がったタダモトに、抱きつかれる格好になる。
「キャ~~~~っ!」
御館町一帯に響いてしまったのでは、ないだろうか。
(つづく)
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