第十二章「合コンは、決戦?」⑰
0時の「勤務終了」の頃には、結構な雨。
でも、午前2時過ぎ。ねぐらに帰る頃には、雨上がる。
ふ~~。ドキドキし過ぎ・・・では、決してないのでしょう。
(ドキドキし過ぎ・・・が理由だったら、それもまた楽し、なのですが)
一昨日から、体調悪化。店番中も、なんどかトイレへ・・・・・。
ストレスが、一番の原因なのでしょうね。
自分より先、役者志望・ハタチの好青年は年内いっぱい。
自分は、来年一月いっぱいの予定。
その空くシフトを、残る人でしっかり埋めて欲しいのですが・・・。
同僚に、
「鈴木さん、大丈夫ですか?」
なんて、心配されたら、いけませんね。
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第十二章「合コンは、決戦?」⑰
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黄金色の液体が、派手に飛び散る。
「あっ~~~っ」
周囲から、嘆息が起きる。
「ちっ」
桐嶋が舌打ちをして、なんとか動揺を抑えようとする。
茜は、身体に飛び散ってきたビールを気にすることもなく、注ぎ終える。ジョ
ッキの縁ぎりぎりまで、残りをそっと注ぎ足して、完成だ。
「どう?」
茜が、大ジョッキを高々と掲げて、周囲に披露する。見事な泡立ちの一杯だ。
ビールを身体中に浴びてしまった桐嶋は、悔しさを抑えるように、無言で
大ジョッキを掲げる。
「桐嶋くん。まだまだ、挽回可能じゃ。わしは『どれだけおいしそうに飲める
か、が勝負じゃ』と言った。勝負は、これからじゃ。
さて、皆の衆。審査員は、皆々様じゃ。二人が飲み終わったところで、多数決
で勝敗を決めよう」
じいさんは、改めて競技者二人を見回す。
「茜さん、桐嶋くん、よいかの。決して、一気飲みではない。無理をする必要
はない」
競技場の注意というやつか。
「それでは、 はじめっ!」
合図と同時に、二人はジョッキを口にする。
(つづく)
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