第三章「新規顧客=新弟子?」⑤
川面にも、春の気配?
昨夜は、ちょっと体力温存することができました・・・。
さてと。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
この小説の出だしは⇒こちら
前ページは⇒こちら
第三章「新規顧客=新弟子?」⑤
今どき“お付き合い”で、数千円程度入金して新規口座を開設されて
も、金融機関の側としては経費がかさむばかりで、正直歓迎しない。し
かし、ただ今現在来店している大山は「警察官」=「公務員」。やはり
鹿児島県のような地方においては、なにをおいても“上客”だ。おまけ
に、警察組織は“鉄の規律”に覆われている組織だ。主な利用金融機関
は、県内トップを誇る桜島銀行が圧倒的だ。そんな警察官である大山の
来店は、睦の“手柄”だろうか。
睦が必死になって口座開設の手続きをする間、先輩の茜がせっせと大
山に話しかける。
「大山さん、ご出身は?・・・・・まあ、鹿屋!、遠いのね~。じゃあ、
今のお住まいは、あのオンボロ・・!・・、あらあらごめんなさい、あの
単身者用アパートに?・・・そう、おかわいそうに。不規則な勤務で、食事
も大変じゃないかしら・・・・・。」
話し続けながらも、茜はついと睦の方に一枚のチラシを滑らす。
『いざ!というときに、便利
クレジット・カード機能がついた、新型キャッシュ・カード
つるかめカード』
(大山さんに、ご案内しなさい!)という意味だ。
睦は、なんとかキャッシュ・カード作成申込の手続きまで完了させた。
大山には、粗品のボックス・ティッシュとボールペンを差し出しながら、
「ありがとうございます。今後も、鶴亀信用金庫をよろしくお願いします。」
と、頭を下げた。ところが、だ。相手の目的は、もちろん単に口座開設だけで
はない。
「あの・・・・・、御仮屋さんは、なにか武道をやっていますよね?」
大山は、本題を切り出してきた。
(つづく)
金融機関だと、支店長なり、次長なり、もっと登場人物がいないと
おかしいのでしょうが、う~~~ん、人物設定がムズカシイ・・・・。
コメント