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2012年11月

2012年11月13日 (火)

『のぼうの城』。コジュケイは違うっ!

 さて、MOVIX柏の葉にて鑑賞してきた
・のぼうの城(映画「のぼうの城」 オフィシャルサイト
   ですが。

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 極めておこがましいですが、
  東日本大震災で亡くなられた方々に、改めて哀悼の意を表します。
  事実は、人間の作るフィクションなんぞを、軽々と凌駕する・・・。
 この作品中に、大津波が発生するシーンがあり、もちろんそれが公開延期になった理由
であるわけですが、でもあれだけの水流だったら、逃げ惑う隙すら与えず人々を呑み込んで
いく・・・・のが事実となるでしょう。

 とはいえ、十二分に楽しめる娯楽作品でした。
 榮倉奈々さん演じる甲斐姫、かわいかった~~!!

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   なのですが、自分が意外と、融通の利かない“歴史オタク”であることを、再発見。
 いつもなら「映画はフィクションである。細かいことは、ツッこまない」のですが、今作
については、ネチネチと・・・。
 
  ・コジュケイ
 石田三成率いる軍勢が忍城周辺に着陣した際、コジュケイが「チョットコイ、チョットコイ」
と鳴いておりましたが、その時代にコジュケイはいません!!

 コジュケイは、明治の時代になってから、日本各地に放鳥されたのだとか。

 ・水攻め
 いや、「決壊せよ!」で、ドドドッと水が大津波となって忍城に襲い掛かる・・・って、
そりゃあいくらなんでも、あり得へん!!史実として、あんな大津波が発生した、とは
決して思わないようにしましょう。キッパリ。

 ・山中城(静岡県三島市)、八王子城(東京都)落城の悲劇
 確かに、500+3,000人で、20,000人の豊臣軍を相手に落城しなかった・・・というエピソード
は、胸がすく逸話ですが。
 豊臣軍が関東へ進軍するにあたり、戦略上の要衝となった山中城・八王子城は、猛烈な力攻め
の前に、一日で落城した・・・という史実があります。

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 う~~ん、歴史研究家の方が、多分あれやこれや解釈をされていると思いますが、
 忍城だって、豊臣方が力攻めをしていたら、あっさり落城していた・・・のではないでしょうか。
 関東地方で、関白豊臣秀吉の“武威”を示すデモストレーションを目論んでいた・・・・、
 それで財力にものを言わせた「水攻め」が選択された・・・・・・
   という豊臣側の事情があった、と解釈するのが正しいのでは?

  はい、決して映画どおりのことが、史実としてあった、とは思いませんように。

  いえいえ、映画としては、十二分に楽しませて頂きましたから。
  そして、もう一回。榮倉奈々さんの甲斐姫、かわいかった~! 

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一路、「柏」へ!・・・・

 MOVIX柏の葉にて、『のぼうの城』を観覧した後。
  さて。「流山おおたかの森」へ向けて、一駅歩こうと思ったのですが、
       ふと考えてみて、「柏」だって、まっすぐに歩けば、スグジャン!!

  歩き出して、結局は、ほぼバス路線をたどってしまったのですが。

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  不二家のペコちゃん!!!

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  ああ・・・、もう、クリスマスなのですよね・・・・・。

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 で、4階へ上がってみると。“♪はるかな~、富士よ~♪”

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2012年11月12日 (月)

『悪の教典』観ました

 休日は、9時開場とのこと。ショッピングセンター自体は、まだ開店前。指定のエレベーター
前は、閑散。あれ、日曜日といえども、朝イチって空いているのかな~と思いつつ。
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 シネコンのある3階にたどり着いてみれば。あれれれ・・・・。の
                               大盛況。

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 う~~~ん。首都圏でも、“休日はマイカーで”という方が多数派なんでしょうかね?

 さてさて。観た映画は『悪の教典』。
「悪の教典」 公式サイト
 なんで『のぼうの城』ではなくて・・・
   「女子高生を殺すヤツは、オジサン、許さんっ!!!」
                    という正義心からです。ハイ(笑ってくださいね)

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 とにかく長い原作を、2時間ばかり映像にまとめるのですから、“日常に潜む、悪意・殺意”
といった描写は、どうしても端折られるのは承知の上ですから、映像として見るべきは、やっぱり
クラス全員殺戮のシーン。

 私は、そこに“殺されていくいく側”の生徒たちの“悔しさ”とか“無念さ”を見たいな~
と思いつつ鑑賞。
(例えば交通事故のニュース。「死者○名」とあっさり読み上げられ、その亡くなられた方の
それぞれのキャラクターに思いをはせるのは、事実上無理だと思うのですが、
 でも、“その他大勢”にも、それぞれのかけがえのないキャラクターがあるわけですよね)

 そういう見方でみると、原作とはちょっと違う、アーチェリー部の男の子とその彼女
(告る、直前だったという設定ですが)のシーン。活字で読むのとは異なる、映像としての
魅せ方として、とても優れていたと思います。
 殺人鬼“ハスミン”への憎悪、メラメラ~~!。

 一方で、逃げ場を失った女子高生を、順番に一人ずつ殺害していくシーン。
 ホントウに、見るのが苦痛になりました・・・・・。

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 このような残酷な場面の描写が“売り”の作品を絶賛することは躊躇せざる得ませんが、
でも、「“ハスミン”って、自分の心にも、潜んでいるかもしれな」と思える人には、
                                  お奨めします。

2012年11月11日 (日)

気分は「山あり、谷あり」

 朝を迎えて。

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 今日は、日中も富士山がうっすらと。
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 そして、どんどん早くなる日没時間を実感しながら、夜を迎え。

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 ふ~~。どうにも自分の気分というもの“山あり、谷あり”。
 で、特に11月になってからが“谷”の状態のようで。
    気分は「なにも、したくありません~!」。

 ほへ~~、少々読書欲も衰退しております。

2012年11月 9日 (金)

煮ぼうとう

 東武野田線愛宕駅。
 下り線、柏・船橋方面行きホームへと。

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 さて。束の間家での休息時間に、自炊するというのが、平日の生活パターンなの
ですが。・・・・いささかお腹具合が悪いぞ・・・・・ということで、今日は麺類に。
 まあ、いつも、鍋ひとつで作る煮料理なのですが、“お腹を温める”ため。

 で、いつも利用させて頂いている、マミーマート柏若葉町店に。
 自分は、うどんよりそば派なのですが、ふ~~む、麺コーナーで「10%引き」シール付き
が目に入り。
     武州深谷名物・煮ぼうとう

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  普段は割高感がして、なかなか買わない長ネギと、生姜、人参。鶏ムネ肉。
 味付けは、麺つゆにポン酢を少々加えて、あとはグツグツと煮るだけ。

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 う~~ん。なかなかの迫力。どうせ名古屋の「きしめん」みたいなもんだろ、と思って
おったのですが、お見それしました。  m(__)m

 さ~て。これより2泊3日の勤務。金曜日の夕暮れ。

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一山200円ですか~

 ま、今度は金土の2泊3日の缶詰勤務をこなせば、「休み」ですから、

今までよりも、かなり楽なハズデス(そうあって欲しい)。

 近所の桜の木。かなり鮮やかな赤い色に、色づき始め。

(う~~ん、写真では、茶色にしか見えないか・・・)

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 いつもいつも、店先を楽しみにさせて頂いている、八百屋さん。

 なにげなく、写真を撮らせて頂いたのですが。

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 気がつけば、たまねぎがこの分量で、200円ですか~~。

 なんでもかんでも、スーパーで買い物する生活にすっかりなっておりますが、

  やっぱり、たまには近所の八百屋さんを覗いてみるのも楽しいかもしれない・・・・・・

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  さ、金曜の朝は、明け。

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2012年11月 8日 (木)

何もしなかった、休み・・・

  はぁ~~・・・。
 休みは有効活用して、あれもしたい、これもしたい
   と思いつつ、缶詰勤務をこなし。

 でも、いざ休みとなると、ひたすら惰眠を貪ってしまい。
                   罪悪感。

 ・・・・でも、大の大人が、長時間顔を突き合わせている職場なのです。
 言えない「気疲れ」もどっさりアリマス・・・・・。
  ハンパなく「気疲れ」って、疲れるんだよ~~~
                     と、ここで言い訳のひとつでも。

  夕方、夕焼けに誘われて、つい4階へ。
     あ、富士山が見える~~。
 
 そのうち感動しなくなるのでしょうが、今は“上京者”の気分を。

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2012年11月 6日 (火)

『北のカナリアたち』

いや、ですから・・・・。
 他の方には、ご理解して頂き難いことと、十二分、理解しております。

 TOHOシネマズ流山おおたかの森にて、
  ・北のカナリアたち

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  観覧して参りました。

 「今」と「20年前」が、頻繁に入れ替わり。

 「今」って、ケータイが十二分に浸透した2012年と、解釈してよろしい?

   ・・・・とすると、

   その「20年前」って、バブルが弾けた~!とはいえ、まだまだ
 “Japan as No,1”の時代だった、と思うのですが。
 「ふるさと創生1億円」ってのは、もう少し昔ですか・・・・。

  とにもかくにも。
   あんな吹きさらしの高台に、オンボロ木造校舎って、あり得ないっ~~!!!!!

                      と、激しくシラケさせて頂きました。
                                押忍。
  いや・・・・、青ヶ島、宝島とふたつの離島を渡り歩いた人間の“怨念”と
 解釈して頂きたく候。

  でもでも、激しく絶賛させて頂くこと、ひとつ。

 稚内の造船所で溶接工として働く、藤本七重を演じられた、小池栄子さん。

 (出水市にお住まいの方にとりましては、特定出来てしまうことかもしれませんが。
                         そこは“時効”ということで)

  某鉄工所にお勤めの、とある女性溶接工さま・・・憧れだったな・・・・・。

     その女性と、確かに面影が重なりました。 

キーボード増設

 「キーボード」は、決して楽器のことではありません。

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 Amazonにて、462円ナリのキーボードを購入。

 それでも“送料無料”で届く、有難さ。(しかも、きちんと「ご不在連絡票」を投函してくださり)

 「カトーレック(株)」という、私が知らなかった宅配業者さん。

 通販業者からの受注競争も、熾烈を極めるのでしょうね
(Amazonで購入した商品、モノによって、宅配業者さんが違いますよね)

  さて。うん!これは、山茶花で間違いない!!ですよね。

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  11月に咲き始めるのは、山茶花であるらしい・・・・デス。

2012年11月 5日 (月)

自作小説『続 新米館主・御仮屋睦』(11/05)

 オジサンのエッチな妄想の部分だけでなく。

 鹿児島県出水市の山あいの田んぼ。

 梅雨明けから、本格的な暑さがやってくる一刻の間。

 犬の散歩?ウォーキング?に出かけたくなる、夕暮れ時。

    そんな風景を思い浮かべて頂ければ、幸い。

 ・薩摩の東夷 小説一覧

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    駆けっこ(3)
 「それでは!みんな。今夜の夕ご飯をおいしくいただくために、ちょっと走って、いい汗かこうか。次の道路まで、走ろう」
 睦は、三人と一匹に提案する。武家屋敷街である御館町(おたてちょう)の裏手、谷間に水田が広がっている場所、二本のわだちが伸びる未舗装の農道を散歩中だ。江戸時代、農業用水を確保するため、人力で開削されたという「五万石溝(ごまんごくみぞ)」に沿って、道はうねうねと曲がりながら続いている。
 「あっ、あの・・・」
 祝子が躊躇う。“清楚すぎるお嬢様”スタイルでは、無理もない。
 「あっ、祝子ちゃんは、ゆっくりでいいからね。瞬、しっかりエスコートしてあげて」
そして、睦は“年下のボーイ・フレンド”坂道聡に、満面の笑みを見せる。
 「そして、聡くん。私と『駆けっこ』しようよ。私、一日一回は思いっきり身体動かしたいんだ。
ゴールまでは三百メートルくらいかな。ただ全力で走ればいいっていう距離でもないし、運動場と違ってデコボコだから気をつけてね」
 身長百五十センチそこそこの睦が、百八十センチはあろう聡を見上げながら、誘う。
 「・・・はい。睦さんと、一緒に走れるなら、喜んで」
 それが単なる徒競走ではないこと、聡も即座に理解してくれたようだ。
 「よしっ、それなら、まずは準備体操ね。丸くなって。膝の屈伸から」
 農道の上で、四人と一匹は輪になって準備体操を始める。九州地方南部の田植えシーズンは、遅い。六月下旬の梅雨の最中に、一斉に田んぼに水が張られ、田植えが行われる。今は、稲が勢いよく伸びる時期だ。稲の様子を見に来る農家の軽トラックと出合うかもしれないが、まあ心配しなくてもよいだろう。
 タダモトも、前足・後ろ足を交互に伸ばして、準備体操に参加する。そして、祝子。睦には想像し難いのだが、彼女は本当に生まれてこのかた、積極的に身体を動かした経験がないらしい。今「身体を動かす、喜び」を実感している。たかが準備体操であっても、一所懸命だ。その様子は、実は高校生の男子にとっては、刺激的だろう。長めの丈のスカートが、ふわっと風をはらむ。時には、ちらっと白い太ももが露わになり、男子二人をドキッとさせているのを、祝子本人は気づいていない。
(かわいいよね・・・)
「よ~しっ。次は二人一組で、柔軟。祝子ちゃん、私とね」
(祝子ちゃん、しっかり身体、伸ばそうね)

 「さ~~て。Ladies and gentlemen!Are you ready?(皆々様、準備はよろしいか?)」
 「Yes,ready(準備完了)」
 「瞬は、しっかり祝子ちゃんをエスコートすること。そして、聡くん・・・」
  聡を、自分の横に手招きする。
 「Get,ready,OK?.よ~し。3・・、2・・、1・・、Start!」
  睦は、さっと走り出す代わりに、横っ飛びに飛んだ。
 「油断しちゃ、だめっ!」
 思いっきり聡に体当たりだ。倍ほどは体重を持っていそうな聡に対しては、先手を取るしかない。  ボンッ! 渾身の当て身が、上手く相手をよろめかせる。
 「お先っ」
 聡の態勢が崩れている隙に、駆け出す。普段からフルカップのブラを着用して、胸の揺れを抑えているのだが、もちろん、いざ走りだすと・・・ 
 (うっ、重い~)
となってしまう。おまけに睦の走り方は、腕の振りが前後ではなく、横に振る、典型的な“女の子走り”だ。それでも、日中の机仕事から解放された身体が、大喜びしているのを感じる。先導役のタダモトの後を追う。
 「睦さん、反則っ」
 さすが、スポーツマン聡だ。態勢を立て直して、すぐさま追いついてきた。
 「油断大敵でしょ」
 「違う、Foul!,Your nice body's(そのナイス・バディが、反則!)」
 「もう・・・」
  とはいえ、「一対一で正対して行うことのみならず」というのが、新納流の教えだ。走りながら仕掛け合う、というこもありかな・・と思う。
 「Half of the world is a woman!(世界の半分は、女よ)。
    聡くん、もういっちょ!」
 再び、横っ飛びに飛んで、聡に体当たりを見舞う。ところが、よける、とみた聡が、さっと腰を低い姿勢にして、睦の肩からの当て身を、二の腕で受け止めた。 パンッ お互い身体をぶつけ合ったような状態のまま、走り続ける。農道の真ん中、生えた草を踏みしめながら、駆ける。 バッサ、サッ、サッ・・・
 「よけないなんて、感心~」
 「そりゃあ・・・、Avoiding is rude(避けることは、失礼でしょ).」
  現役バスケ部員として、腰を低くした姿勢での走りは得意なのだろう。
 「じゃあ、このまま行く?」
 「はい。仰せのままに」
 「よ~し」
  ぶつけ合った箇所から、聡の息遣いが伝わってくるのが、ちょっぴり面映ゆい。
                                  (つづく)

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