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2011年5月

2011年5月10日 (火)

買った!『県庁おもてなし課』

 休日は、駆け足のごとく、経過して。

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   ふ~~。

 やっぱり週休二日は欲しいよな・・・・・、

 というボヤキはともかく、

 あ・・・・・、

  はい、TSUTAYA出水本町店にて購入してしまいました。
  有川浩著『県庁おもてなし課』角川書店刊、税込1680円ナリ。

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 購入前にふと思ったのですが。
 これって地元鹿児島の南日本新聞、もちろんこの小説の舞台である
高知の高知新聞と、それぞれの地元では圧倒的なシェアを誇る地方紙
で連載小説として掲載された作品。
 ・・・・で、ブッチャケ、そんな地方紙の主要読者って、やっぱり
県庁?、あるいは市町村の役所にお勤めの公務員の方々なんじゃない
だろうか・・・・・。
 で、こんな連載小説があったら、地方公務員としては読まざる得ない
でしょうし、単行本が出たら、手にしてみなきゃならんしょ・・・。

 なかなか“マーケティング上手”な作品であるぞ~~

 と思っていたのですが、読み始めて、そんな私の浅薄な“読み”は、

 あっさりギャフン。

 (一部引用させていただきます)
「実は、吉門さんに新聞小説の依頼が来ています。新聞小説の素材として、
おもてなし課や県のレジャーランド化計画などの斬新な行政ネタは非常に
面白いのではないかと思い、条件を整えているところです」
「新聞小説ですか! そらぁ話が太いですな!」
「ええ、ただし地方紙ですけど・・・・・・地方における地方紙の普及率は皆さん
もご存じのとおりです。うっかりすると全国紙よりも地方紙が強いところも
あります。そしてもちろん、高知新聞もこの話には乗り気で」
「高新がですか!」
 県庁の単純さが吉と出た。高知で高知新聞といえば絶対的なシェアを誇る。
そこでの新聞小説となれば県民にウケがいい、県庁の功績をPRできる、と
ーー判断はそちら側に転がったらしい。いかにもお役所らしいことだった。

                       (引用おわり)

  そのもの、ズバリ・・・・。

2011年5月 8日 (日)

第五章「御仮屋書店にて」②

 一雨来そうな、雲行き。
 一夜明けて朝はかなり本格的に降っていたのですが、ただ今現在、
雨は上がって、蒸し暑くなっております。

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 先ほど「やれやれ・・・、これから出勤か~~」と思っている時に、
突如有線放送のスピーカーから「臨時放送を行います」。
 「行方不明者の捜索について、お知らせします」。
 81歳のおじいちゃんが行方不明になったとのこと。
 高齢者の行方不明、そして、協力依頼の放送、多いデス。
(いや、都市部は「高齢者の行方不明事件」って、隠れて多い、って
ことだけなのでしょうが・・・)

 自作小説でも、この「隠れた高齢者問題」を題材にしたいな~~、
と思っております。デス

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    第五章「御仮屋書店にて」②
(最初から読んでみたいと思ってくださった方は、右「カテゴリー」内「自作
小説」をクリックしてください。)

 本屋を含め商店というもの、店を開けている以上、たとえ一人も来店者がいな
くても、誰かが店番をしていなければならない。パートのおばちゃんを雇ってい
た時ははるか昔。睦の父・母二人で、店番・配達・諸々の作業をこなさなければ
ならない現在、それもまたキツイだろう・・・、本屋の娘・睦はよく解る。

 さて、その“にわか店員”である、睦。
 (こりゃあ、せっせか検定試験の勉強をしてやるわ~!)
 と思ったものの、さすがに飽きが来た。
 そうだ自分の視点で、店内の書棚に並ぶ本のチェックをしてみよう、と思い
たち、踏み台代わりの脚立を持ち出した。

                        (つづく)

  すみません、今日はこれだけデス。

2011年5月 7日 (土)

第五章「御仮屋書店にて」①

 あっ、昨日は写真撮らなかったぞ・・・
 で、税所邸での一枚を。
 表玄関に立った位置から。奥のほうが「居間」の部分。

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 さてさて、気抜けしないうちに、次章の冒頭を。
 愛しのヒロイン・御仮屋睦ちゃんには、まだまだ活躍して
頂かねば。
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    第五章「御仮屋書店にて」①
(最初から読んでみたいと思ってくださった方は、右「カテゴリー」内「自作
小説」をクリックしてください。)

 土曜日、午後三時過ぎ。
 鶴亀信用金庫の新米職員であり、新納流試心館(にいろりゅうししんかん)の
新米館主である御仮屋睦(おかりや・むつみ)は、ただ今は鹿児島県紫尾市の商
店街の中ほどにある御仮屋書店の“にわか店員”だ。そう、睦の家であり、睦は
この御仮屋家の長女なのだ。
 「まったくね~。ここらのOLらしく、休みの日はドライブがてらに温泉?
ショッピング?っていう生活とは、縁なさそう・・・」
 とぼやいてみた。睦が短大を卒業して家に戻ってくると決まった時点で、両
親は睦に書店の仕事を手伝ってもらうという算段をしたらしい。午後から両親二
人で、熊本県内の黒川温泉へ一泊旅行に出かけたのだ。日曜は定休日だから、土
曜夜八時まで、とりあえず店を開けておけばいい。ついでに、睦の二人の弟、瞬
(しゅん)と時(とき)の食事の用意も仰せつかっている。

 もっともこの時期に、温泉旅行に出かけた両親の気持もよく解る。
 御仮屋書店が今も店を開けていられるのは、ひとえに「教科書取扱店」である
おかげだ。届けられた教科書の山を、各学校ごとの必要冊数に小分けする。高校
生の教科書は、直接生徒に販売するので、各学年ごと、さらには選択コースに応
じて、一人分に小分けする。そんな作業に、ここ二ヶ月ばかり忙殺された後、新
学年が始まって、各学校への納品、生徒への販売が一段落して、ほっと出来る時
期なのだ。

                             (つづく)

2011年5月 6日 (金)

見直したぞ!『図書館内乱』

 「母の日」近し。

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 「母の日」「父の日」と、親不孝者には痛い日です・・・・。
 
 さて、自作小説はお休みさせていただきまして。

 う~~~ん、見直したぞ!有川浩著『図書館内乱』。
(一緒に写っているのは、「壊れた目覚まし時計」。そう思うと、
何年使ったんだろうか・・・。宝島に住んでいた頃から、いつも
枕元にあったんだろうか・・・)

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 『5ヶ月連続刊行スタート、2冊同時発売スタート!!』
 という角川文庫の戦略に乗せられて、2冊同時に購入してしまって。
 でも、シリーズ全巻読破する気には・・・だったのですが、
 2冊目『図書館内乱』を拝読して、

    うわ~~、いいじゃん!!

  ベタベタな恋愛ストーリーが。
 特に文庫版書下ろしの小編「ロマンシング・エイジ」のベタベタっ
ぷり!
 オジサン、心キュンとなった・・・・・・(赤面)

2011年5月 5日 (木)

第四章「新米館主、初仕事」⑳

 いつもいつも、ついついこの光景に遭遇してしまうと、
何枚も写真を撮ってしまいます。

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 さ~~て、第四章をとりあえず完結させねば。
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    第四章「新米館主、初仕事」⑳
(最初から読んでみたいと思ってくださった方は、右「カテゴリー」内「自作
小説」をクリックしてください。)

 「あの~」
 小雪が、少し遠慮がちに再び口を開いた。
 「御仮屋さん、弓はしないの?」
 「あ、はい。お遊び程度には・・・」
 睦も遠慮がちに答えたが、義彰が答えを引き継いだ。
 「もちろん、もちろん。新納流には、弓の扱いもありますぞ。そして、むっち
ゃんの得意技じゃ。」
 (得意技だなんて・・・)
 「あの~~、自慢しているように聞こえたら、ごめんなさい。実は私、弓道は
三段をもらっていますの。」
 「えっ・・」
 イタリア製の車をマイカーとする小雪のイメージからすると意外だが、改めて
その姿を目にすると、そのすらっとした長身は、弓を弾く姿がとても似合いそう
だ。
 (そして、三段か・・・)
 段位制度なぞない新納流だが、三段というのがかなりの熟練者であろうことは、
睦にも推察できる。
 「おっ、そりゃあいい。水溜さんの弓道着姿は、きっとばっちり様になるんじ
ゃろうの。こんど、この庭で弓を弾いてみてくれんしゃい。大山くん、桐嶋くんも
来てくれるの。」
 義彰が、睦の思っていることを、しっかり代弁してくれた。
                          (第四章 完)
                          (つづく) 

2011年5月 4日 (水)

税所邸

 ピンチ!

 目覚まし時計が、電池切れ。いや、ひょっとして壊れたかも。

 一人暮らしには、絶対必需品ですよね。

 ということで、時間に余裕がなくなってしまいました。

 5月2日、出水市当局が購入して、修復後一般公開された税所邸を拝見してまいりました。

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 意外や意外・・・。表のお庭部分だけ公開されていた当時の、自分の想像を超えて、

 奥行きのあるお屋敷に、驚嘆。

  画像は、雨天の日に、弓の稽古が出来るように作られたという「弓的場」。

2011年5月 3日 (火)

第四章「新米館主、初仕事」⑲

 自分にとっての「休み」は、あっさりと終わり・・・。
 世間様ではGW中盤。皆さま、有意義に過ごされていらっしゃい
ますか?

 さて、久しぶりに商店街の諏訪書店さんで、買物をさせていただき
ました。・・・・誠に勝手ながら「御仮屋書店」のモデルですから、
密かにでももっと利用しなければなりません・・・・。

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 で、購入したのは有川浩著「図書館戦争」「図書館内乱」(角川文庫)。
買ってから、ギョギョ!!、全6冊シリーズですかい~~!
 夜のうちに「図書館戦争」は読了。う~~ん、自分には作品中の世界
設定が“突飛過ぎて”、馴染めないかな・・・。ヒロインとヒーローの
恋の行方は、とっても気になりますが。

 本当は、諏訪書店さんの店頭にあれば、同じ有川氏の最新作「県庁
おもてなし課」を買おうと思っていたのですが、残念(少なくとも、
こちらはパラレル・ワールドが舞台ではないはず)。
 改めて、Amazonなりで、購入したくなってなっております。

 さて、有川氏には負けんぞ!!
        と気勢を上げてから
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    第四章「新米館主、初仕事」⑲
(最初から読んでみたいと思ってくださった方は、右「カテゴリー」内「自作
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 大山の肩口に両手を置いて、勢いよく身体を前方へ回転させる。背中の上で
前転する心づもりだ。
 (小さく、小さく)
 自分の身体が、出来るだけ小さい球となるように。

  ポンッ
 睦のお尻が、狙い通り大山の腰を、きれいに弾いた。
  (成功っ)
 身体を伸ばして、着地。さっと向きを変えて、大山と向き合う。
 しばし向き合った後、言い交わしたわけでもなく、二人とも構えを解いて、
お互いに礼。

  ワンッ!
 タダモトが一声吠えて、「どうですか?」と言わんばかりに、小雪を見上げた。
 小雪が、拍手をくれる。
 「二人とも、ぴったり息が合っているじゃない。別に、事前に練習したわけでも
ないでしょ?」
 (あは・・・、見る人には解りますよね)
 「You are a very nice knight.(騎士じゃのう。)大山くん、ありがとう。
わが新米館主の初仕事に、大山くんのような人が相手をしてくれて、むっちゃん
も幸せじゃ・・・・。さて、桐嶋くん、ばっちり撮ってくれたかのう?」
 「おまかせくださいっ!。ビシッ!と撮らせて頂きました。・・・・そうだ、
御仮屋さん、僕ら商工会議所の若いヤツらで『さわやか市』というのを開いて
いるのは、知ってますよね。自分なんか、そこで大道芸でもあったら、と思って
いたんですが、どうですか、新納流のPRも兼ねて、そこで演武をしてみません
か~~?」
 桐嶋が、一気に提案してきた。
 (えっ、私、客寄せの大道芸もしなきゃならなくなるの・・・)
                              (つづく)
 

2011年5月 1日 (日)

第四章「新米館主、初仕事」⑱

 どんよりと曇った空。夜には、本格的な雨降りに。

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 そういえば、ここ出水の市街地に、オオルリ?でしょうか。
きれいな声で鳴く“山の小鳥”が。夏鳥の渡りの季節なのでしょうね。

 疲れておりますが、少しでも先に進むべく。
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    第四章「新米館主、初仕事」⑱
(最初から読んでみたいと思ってくださった方は、右「カテゴリー」内「自作
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 睦と大山は、今までよりも半歩ずつ間合いを広げた。そして、ゆっくりと円
を描きながら、間合いを保つ。
 どうしたものか?。もちろん、大山が諸手刈りに来た瞬間に、後ろに飛びず
さる、あるいは横っ飛びで避ける方法が、最も確実だが、それでは新納流らし
くない。出会い頭に顔面へひざ蹴りというのは実戦的だが、“優しい”相手・
大山の顔面を蹴ることなぞ出来ない。
 子供の頃の睦なら、ここはひらっと上に跳んでかわすことが出来たろう。
 そうか。
 当時の跳躍力は、胸と腰のおかげで失われてしまっているが、身長そのもの
は、今も十分小柄だ。身体の柔軟性も、失われていない。そして、一瞬の判断
力は、二十を過ぎた今の自分の方が、磨かれているのではないか。
 よし。
 睦は、決めた。改めて、向かい合う大山の目を見た。

 大山が、小さくうなずいてくれた。
 「おっ」
 身体を低くしながら、猛然と突進してきた。
 「はっ」
 睦も半歩踏み込んでから、両脚を踏み切った。
                       (つづく)

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