« 2011年4月 | メイン | 2011年6月 »

2011年5月

2011年5月19日 (木)

第五章「御仮屋書店にて」⑦

 あんまり拙ブログでは、勤め先の宣伝は書きたくないのですが・・。
 本日は。
  5月24日(火)発売、鹿児島・宮崎限定2万食。
  「いずんの鶏弁当」。

1105191s
  一度くらいは、ぜひ話のネタに。

 さて、今日くらいは“お疲れモード”Maxにつき・・・で、自作小説
は休載とさせて頂こうと思ったのですが、愛しのヒロイン・むっちゃん
に「だめ!」と怒られましたので・・・。

 って、いかにも幻想小説?SF?。
 作家が丹精をこめて書いた作中の主人公が、徐々にその作家の目に
見えるようになって・・・・という筋。古今東西、たくさんあるので
しょうね。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
       第五章「御仮屋書店にて」⑦
(最初から読んでみたいと思ってくださった方は、右「カテゴリー」内「自作
小説」をクリックしてください。m(__)m)

 それでも、
「Thank you(ありがとう).」
 頑張って考えてくれたであろう、その答えに御礼を言ってあげた。
「ふむ。英語が好き、っていうのは、本当のようね。」
「はい。英語が好き、なのはホントです。」
 男の子は、いかにもホッとしたような表情をした。
(自分とそんなに歳は離れていないのに、カワイイんだから・・)

「そうだ。きみの名前を教えて。私、瞬の姉の御仮屋睦(おかりや・むつみ)。
瞬のお友達なら、私の友達でもあるわね。さ、きみの名前は?」
「あっ、あ・・・、ぼく、坂道聡(さかみち・さとし)。瞬と同じ紫尾高校
二年、部活はバスケ部です。」
「そう、坂道君か。よろしく、ね。」
 睦は坂道に向って、手を差し出した。
「ええっ・・・、いいんですか・・・」
 坂道はためらう。
「遠慮しないで。しっかり握手しよう」
 睦は、遠慮がちに差し出された坂道の右手を、しっかり握ってあげた。
 坂道は、これまで以上に顔は真っ赤か状態。

「さ~て。うちの瞬は、坂道君には、私のこと、どんな風に言ってるのかしら、
教えてくれない?」
「えっ、えっ・・・・・それは・・・・・」
 再び、坂道は言いよどむ。
「私の友達でしょ。しっかり、教えてよ」
「あっ・・・、あの・・・」
「隠さないで」
「えっ、その~~、ルックスはまあまあ・・・。身体はチビなくせに、ムチムチ
ナイスバディで、弟にとっては目の毒・・・。ただし・・・・・・」
「ただし?」
「あの~~、あくまで、瞬が言ったことです。・・・ただし、頭はカラッポ・・・」

 (あん野郎めっ!)
                          (つづく)
  

2011年5月18日 (水)

第五章「御仮屋書店にて」⑥

 家路を急ぐ道すがら。

1105181s
 昨夜は、同僚の美人店員さんの「上京壮行会」。
 ところが、そこは24時間営業のコンビニのツライところ。私は、
さっとジョッキ一杯空けて、再び「いらっしゃいませ、こんばんは~」。
 一杯だけ飲んでも、ほろ酔いにすらならず・・・。気持は「はやく
帰って、追加を飲みてぇ~!!」。

 でも、晴れた夜は、やっぱりビールをぐいぐい飲むには肌寒かった
りします・・・・。

 さ、つづき、つづき。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
      第五章「御仮屋書店にて」⑥
(最初から読んでみたいと思ってくださった方は、右「カテゴリー」内「自作
小説」をクリックしてください。m(__)m)

 ちょっと、とっちめてやろう。
「ふふ~~~ん」
 睦は、自分とは顔を合わせないようにしている男の子の視線の先に、顔の位置
を動かした。そして、組んでいた腕は、胸を隠す位置から、胸の隆起を強調する
位置へと下げた。
「・・・・・な・・・なんでしょう・・・」
 男の子は、もう顔真っ赤かだ。
「わかった。きみ、どうせ、“瞬のところの巨乳ねえちゃんに会ってこい”って、
けしかけられたんでしょ?」
「ちがいますっ!」
 男の子の声が、大きくなった。
「え、え、英検を受けてみたいと思っているのは、本当です。それに・・・、
思い切って今日、ここに来て、・・・・お会いして、とっても嬉しいです。」
 そこまで言うと男の子は、さっと向きを変えて、出ていこうとした。
 ところが、そこは新納流試心館の館主・御仮屋睦だ。
 さっと脚立から飛び降りると、
「待ちなさい!」
 素早く、男の子のバックをつかんだ。
 見上げる睦と、止められて振り向いた男の子が見つめ合う。
 
 男の子の力が抜けた頃を見計らって、睦はバックから手を離した。そして
おもむろに、
 「Well.The boys,how can you be so interested in breasts?
  (さて、男の子って、なんでそんなにおっぱいに興味があるのかしらね?)」
 と、訊いてあげた。
 「あっ・・・・、え・・・・・」
 男の子は、一所懸命答えを考えているようだ。

 「・・・Because,they are beautiful.And you are most beautiful lady.
    (とてもきれいだからです。そして、あなたはとてもきれいな女性です。)」
  精一杯考えたのだろう。
 (あらあら・・・・、お世辞がお上手なことで)
                          (つづく)

  

2011年5月17日 (火)

第五章「御仮屋書店にて」⑤

 五月晴れ。
 でも、夜は深々と冷え込み。

1105173s
 さ、また一週間頑張らねば!。
 ということで。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
      第五章「御仮屋書店にて」⑤
(最初から読んでみたいと思ってくださった方は、右「カテゴリー」内「自作
小説」をクリックしてください。m(__)m)

 「ふ~~ん、感心。」
 睦は、男の子の緊張を和らげてあげるために、くだけた口調に変えた。
 「きみ、紫尾高でしょ。朝補習から、放課後補習まで。おまけに、宿題もど
っさり出るんじゃない。それだけこなすのも大変なんじゃない?」 
 「あっ・・・はい。でも、おねえさん・・・ッテ、瞬のおねえさんは、高校
の時に、準一級を取ったとか・・・・」
 (そりゃあ、私のことだ)
 「そうか。きみ、瞬のお友達ね?」
 「はい、・・なかよしです。」
 睦の弟、瞬(しゅん)はただ今、県立紫尾高校の二年生だ。ただし、部活動
には所属していない、いわゆる“帰宅部”。その代わりに、確かに学業の成績
は優秀であるようで、今も自室に篭って、勉強?いや、パソコンに向ってプロ
グラミング中?。もうしばらくしたら、自室から引っ張り出して、近所のスー
パーへ買物に行かせて、睦がタダモトの散歩に行っている間は、店番をさせる
つもりだ。そんな瞬に、この男の子のような、いかにも「運動部に所属してい
ます!」という雰囲気の子が友達とは、ちょっと意外だ。
 「へ~~、意外。瞬に、きみみたいな友達がいるなんて。」
 睦は、ストレートに疑問を口にした。
 「あっ、そんなことないっですっ。」
 男の子も、睦の疑問の意味がすぐ解ったのだろう。
 「瞬は、クラスの中でも信頼されているし・・・、気が利くし・・。今日
だって・・・あっ」
 なにやら言ってはいけないことを、口走りそうになったのだろう。あわてて、
手で口を覆った。だが、睦は解った。
(はは~ん。さては、今私が店番をしていること、瞬がこの男の子に教えた
な~)
                         (つづく)

今さらですが、『書道ガールズ』

 いつものことですが、週一日の休みはあっという間に
過ぎ去り・・・・・。
 その休日に、気合を入れて拝見したのは、映画ファンの方なら、
“なにを、今さら・・・”感漂うのでしょうが、

 DVD『書道ガールズ』。

1105171s
 押忍。敢えて、“桜庭ななみ”さんを、切り取らせて頂きます。

 鹿児島県“出水市出身”であることは、公然の秘密であると思います。

11051172s
 う~~~~ん、とっても素敵な役柄を頂いたのではないでしょうか。

 オープニングでいきなり、アップで登場。

 序盤、クールな部長を演じる成海璃子に対して、熱き副部長役(?)
の桜庭ななみさん。後半部分では、ちょっと軽い扱いかな・・・・、と
いうのが、映画素人にとっては、大きなる不満デス。

   ですが・・・・

 “女子高生部活モノ映画作品”コレクター(?笑)としては、

 ラストではしっかり目頭ジ~~~~ン。
(いや、『スィングガールズ』では、夏休みの補習授業場面から、厳冬期の
クライマックスまでしっかり描かれているのですが、『書道ガールズ』では
季節感ゼロ。そういう指摘は、とっても簡単なのですが)

 「再生」
 という二文字に籠められた、想い。

 桜庭ななみさん、とってもいい作品に、いい役柄で出演されたと思います。

2011年5月15日 (日)

第五章「御仮屋書店にて」④

 白い雲と空のコントラスト。

 1105151s

 でも、快晴の夜って、ブルッ!としてしまうくらいに、冷え込みます。

 さて、ゲッソリ・・・なのですが、あんまりサボると、愛しのヒロイン・
むっちゃんに、袋叩きにされてしまうので。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
      第五章「御仮屋書店にて」④
(最初から読んでみたいと思ってくださった方は、右「カテゴリー」内「自作
小説」をクリックしてください。m(__)m)

 ところがだ。その男の子は、睦が向きを変えた途端、顔が真っ赤になり、う
つむいてモジモジし始めてしまった。
 「あっ・・・・、あの・・・・・」

 (なによ~~っ)
 と思ったが、睦は原因がすぐわかった。脚立の高さのおかげで、ブラウスの
ボタンを弾き飛ばさんばかりの立派な胸が、男の子の眼前に現われたのだ。
 (あっ、ごめん、ごめん)
 さりげなく胸を両腕で隠してあげたが、小柄な睦にとって、この男の子を見下
ろす視線は、ちょっと快感だ。もちろん年上の来店者であったら、即座に脚立か
ら飛び降りたのだが、相手は高校生だ。この見下ろす位置を、しばし楽しませて
もらおう。

 「なにか、お探しでしょうか?」
 睦は素知らぬふりをして、もう一度訊いた。高校生なら、教科書の購入かな、
とも思うが、授業が本格的に始まったであろう今では、少し遅い。
 男の子は、睦の方を見ないようあらぬ方向に目をやりながら、それでも勇を
ふるって声を出した。
 「あ・・・、あの・・・・、英検の問題集が欲しいんですが・・・」
                            (つづく)

  

 

2011年5月14日 (土)

プリンタ、フル稼働

 昨日は、鹿児島銀行の決算発表。

1105141s

 プリンタ、フル稼働しております。

 う~~~ん、今年も南銀と鹿銀の株主総会、別日開催ですか・・・・。

 一度は両方とも出席したいとは思うのですが。

  って、とても疲れております・・・・・。

  自作小説は、スミマセン。本日も、休載です。

2011年5月13日 (金)

寝不足・・・

 寝不足でツライっす・・・・。

1105131s

 ハイ、『ノッテイングヒルの恋人』を観覧。

 最初では「ああ、これが欧米的“美人”だよな」と思いつつ見ていたジュリア・ロバーツ

が、しっかり「かわいい」と思えてきたから、やっぱりなんのかの“名作”なのでしょう。

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・あ、南日本銀行の決算が発表されていたのですね・・。

    ”アマチュア総会屋”モードも、起動しなければ。

2011年5月12日 (木)

「観光」って、誰がするもの?

 早くも、梅雨の気配?

1105121s

 有川浩著『県庁おもてなし課』を読了して。

 思わず、心ウキウキ・・・。で、コンビニで、ついついこんなガイドブックも購入

してしまったのですが。

1105122s

 でも、ふいと。

 おのれの現実に戻ってみると。

 今の自分って、「観光」にも「グルメ」にも、全然関心ないんだよな~~。

 「観光」って、どんな方たちがするもの?

 そう思ってしまったら、途端に興ざめしてしまい・・・・。

   ごめんなさい。ただいま、むっちゃんに激烈に怒られております(笑)。

2011年5月11日 (水)

蛙の声

 ふ~~~。苦労してひいた、来週の勤務表。

 大幅な予定変更を強いられて、悪戦苦闘・・・・。

1105111s

 帰り道 蛙の声に 足止まる

2011年5月10日 (火)

第五章「御仮屋書店にて」③

 雲が低い夜。

1105103s
 さ~て、また長い一週間が始まります・・・。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
    第五章「御仮屋書店にて」③
(最初から読んでみたいと思ってくださった方は、右「カテゴリー」内「自作
小説」をクリックしてください。)

 “本屋の店員”らしく、ジーパンに着古したブラウス姿の睦は、袖をまくり
あげた。そして、ハタキを片手に、雑巾を腰のポケットに入れて、脚立に上っ
た。睦が小柄なように、御仮屋家の面々は総じて小柄だ。最上段の在庫にまで、
なかなか手が届かない。睦は「えいっ!」と気合を入れて背を伸ばして、本を
抜き出し、まずハタキと雑巾でホコリを払っていった。
 ふと手にした本の題名は『原発はあぶない』『やっぱり原発はあぶない』。
睦が中学生の頃、原発の安全管理体制に警告をならす、として発売され、かなり
売れた本だ。もっともデータの使い方が恣意的すぎる等厳しい反論もなされた。
そして、数年前には古本屋の店頭で一冊百円で並んでいたのを、睦は目にした
記憶がある。ところが、日本は東日本大震災を経験してしまった。
 (ふ~~ん、平積みにして並べてみれば、売れるかしら・・・。そうだ、
他の原発、防災関連の本を集めて、コーナーを作ってみたらどう?・・・)
 そんなこんなで、作業自体はあまり進んでいない。

 開け放たれた入り口から店内に入ってくる光が、ふいにさえぎられた。
 睦はさっと入り口の方に振り向いて、
 「いらっしゃいませ」
 と声をかけた。
  身長は百八十センチは優に超えているだろう。
 (その出で立ちは、バスケ部の部活帰りかな?)
 睦に声をかけられたその男子高校生は、とっさに会釈を返したものの、
しばらくためらうように入り口で立ち止まっていた。やがて意を決した
ように、睦のそばへツカツカと歩いてきた。
 「あの~・・・」
 「はい、なんでしょう?」
 脚立の上の睦は、男の子の方に向きを変えた。
                        (つづく)

プロフィール

フォトアルバム

ごろごろ

最近のトラックバック