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2011年6月

2011年6月 8日 (水)

国道3号線の灯り?

 申し訳ありません。本日は、自作小説はお休みです。m(__)m

 愛しのむっちゃん、ごめんなさい・・・・・。

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 先日と同じく、広瀬橋の上から30秒露出で撮りました。

 ふと気がついたのですが、ああ・・・・、国道3号線沿いの照明なのかな・・・・・。

 24時間営業のガソリンスタンドもありそうですし。

2011年6月 7日 (火)

第六章「ハイヒール、やめた」②

 コンビニの窓で餌を探すヤモリを発見。
 ああ、夏が近づく・・・・。

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 でも、ふと疑問に思ったのですが、夏の数ヶ月以外はどこで過ごして
いるのでしょう?

 ふ~~~。雨音を聞きながら、うたた寝。ちょっと生き返った感じが
します。休みの日は、きちんと休まねば。
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       第六章「ハイヒール、やめた」②
(最初から読んでみたいと思ってくださった方は、右「カテゴリー」内「自作
小説」をクリックしてください。m(__)m)

 “お堅い”金融機関に勤める身として、テレビに堂々と登場した睦を、上司・
同僚がどう見るのか、とても気になるのだが、皆おおむね好意的に見てくれた
ようだ。もちろん、睦の普段の仕事に対する取り組みに、「新人らしい一生
懸命さ」が伝わり、好感を持たれているという前提があるからだろう。

 伝票の金額と現金の帳尻を合わせる作業がある。新人の睦から見ると、先輩
OL田所茜(たどころ・あかね)と水溜小雪(みずたまり・こゆき)の電卓を
さばく指の動きは、もはや“神技”だ。睦は、もっぱら伝票の金額を読み上げる
役にまわる訳だが・・・・。
 「十五万八千・・あ・・・ごめんなさい。桁間違えました・・・え・・・
    百五十八万四千四百五十六です」
 先輩の茜が、電卓のキーを叩く手を止めて、冗談交じりに声をだす。
 「試心館の館主サマも、仕事の現場では、まだまだ七難八苦の連続ね。
    さ、がんばりましょう。次、読み上げて」
 「は、はい。次は・・・・」

 また、鶴亀信用金庫紫尾支店の来店する者の中にも、睦の顔を見て、
「あっ、あんた、テレビに出とったね~」
 と気づいてくれる割合が高い。さらには、
「ふ~~ん、こんなカワイイ女の子が、古武道の達人なのかい・・・」
 と感心されるのが、大方の反応だ。
                          (つづく)

2011年6月 6日 (月)

“妖しき夜光雲”

お断りさせて頂きますが、ねぐらに帰ってきてから「夜光雲」という
単語を検索して調べさせて頂きました。確かに「夜光雲」という確証さ
れている自然現象についての単語は、実在するようですが。
 ここでは、あくまで「あっ、不思議な雲だな~」という意味で、
     “妖しき夜光雲”というタイトルをつけさせて頂きます。

 ねぐらへの帰り道。午前2時前。広瀬橋にさしかかった時。
 ふと見ると、西の方角の雲が光っている・・・・・・。
(データ:橋の欄干に、コンパクトデジカメをそっと置いて、セルフタ
イマー併用、“星空撮影モード”で30秒)

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 とりあえず、とっても紛らわしいのですが。
 手前、肥薩おれんじ鉄道の「米ノ津川鉄橋」の橋桁が明るく輝いている
のは、まず無視してください。
(たぶん、夜間通過する貨物列車の運転士さんのために「工事中注意」という
意味で、照明がされているのだと思います)
 問題は、その背後の雲。

 ・・・・・・・・・・・・

 いや!。ですから、例えば「北薩の天文館」・川端通りの街灯が、厚く垂れ込
める雲を照らす・・・・・。
 いやいや!。振り返れば、出水駅周辺の街灯、アルコール工場の常夜灯が、夜
空を照らす、という現象も、決して珍しくありません。

 ですが!!

 あの遠くにある雲が、明るく光る現象って??????

 広瀬橋上から、あの方角って、なにがあるんだろう・・・・って、これも検索
して調べたのですが、長島の方向・・・??

 漁火(いさりび)の時期だから?でしょうか・・・・。

 押忍!。
 「理解不能な自然現象は、天変地異の前触れ・・・・・
    と決めつけるヤツなんて、ゼッタイ信じない!!!!!」
 という立場で、アリマス。押忍!!。

2011年6月 5日 (日)

第六章「ハイヒール、やめた」①

 さあ、さあ、あと一日頑張れば、休みじゃ、休みじゃ・・・
 さっさと帰るぞ!と思った午前1時過ぎ。

 黙々と大量の商品陳列に格闘する夜勤者の姿が、目に入って
しまい・・・・・。
  自分が手伝うべきか、気づかぬふりをするべきか・・・。

  しばし考え込んでしまった10秒間・・・・・。

 今日は「鮎解禁日」だ。
 午前3時までには、ある程度終わっているよう、手伝おう。
(鮎解禁合図の花火が上がるのが、午前4時。その1時間前ほどから、
川のそばのコンビニは、お客さんが増えるのです)

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 今日の店番は穏便に終了してもらうことを願いつつ。

 さ、愛しのヒロイン・むちゃんにも、頑張ってもらわねば。
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       第六章「ハイヒール、やめた」①
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小説」をクリックしてください。m(__)m)

 「紫尾(しび)市にお越しの際は、御館町(おたてちょう)武家屋敷街に
ある新納流試心館(にいろりゅうししんかん)へ、ぜひ遊びに来てください」
 画面の中で、新米館主・御仮屋睦(おかりや・むつみ)が、テレビカメラ
に向って言う。そして、カメラはさっとズーミングされる。
 「待ってま~す!」「ワンッ!」
 “じいさん”こと新納義彰(にいろ・よしあき)、警察官の大山隆志(おおやま・
たかし)、睦の先輩OLである水溜小雪(みずたまり・こゆき)を入れた四人が
声を揃えた。「ワンッ!」と一声入ったのは、飼犬タダモトだ。
 もっとも、純粋に試心館の関係者といえば、むつみと義彰とタダモトだけだ。
「“紫尾市の活性化”のためなら!燃えます!」というカメラマン・桐嶋誠治(
きりしま・せいじ)が、無理やり登場人物としたのだ。
 だが、確かに桐嶋のカメラマンとしての腕はいい。睦が大山相手に演じた試技
を、きっちりアップシーンも取り入れ、それでいて煩雑な画面転換にもならず、
かなりスピード感のある動きとして、画像に収めてくれた。

 桐嶋が、地元鹿児島の民放局「桜島テレビ」にフィルム(データ)を送った
のだろう。数日後の夕方、地元ニュースの時間枠に取り上げられた。
                            (つづく)

2011年6月 4日 (土)

第五章「御仮屋書店にて」⑯

 年々寂れているように思うのですが。
 それでも、出水市のNo.1ビックイベント「鮎解禁」に向けて。

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 そうそう。
 コンビニの売場で見つけてつい購入してしまいました。
『まいど!南大阪信用金庫』作:平井りゅうじ 画:北見けんいち

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 いえいえ・・・、今月下旬の株主総会に向けて、ではなく、あくまで、
今書いている自作小説のヒロインが、信用金庫の新米テラーさんという
設定だからです。オッホン
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       第五章「御仮屋書店にて」⑯
(最初から読んでみたいと思ってくださった方は、右「カテゴリー」内「自作
小説」をクリックしてください。m(__)m)

 「よしっ、絶対成功させます」
 坂道が気合をいれる。そして、
 「ボールよ。頼むから、一周してきてくれよっ!」
と改めてボールに念じている。坂道はコツを飲み込むのが早い。最初の方向転換
は、ほぼ成功するようになっている。問題は、こちら側に戻ってくるための方向
転換を成功させられるか、だろう。
 ブツクサ文句を言いながらも買物に出かけた瞬が、帰ってくるまで約三十分
だろうか。

 「さ、行け!」
 坂道が、ボールを放った。

 そろそろ三十分が経とうとしているだろうか。
 「今度こそ!」
 坂道は、小刻みにバウンドする程度に、ボールを強く放った。店の奥の壁にぶつ
かって、一度目の方向転換。ボールは奥の通路を進む。
 そして、
 「あっ!やった~」
 睦は、つい声を上げてしまった。
 ボールは二度目の方向転換にも成功して、通路をこちら側に進み始めた。
 が、しかし、転がる勢いがかなり失せてしまっている。
 「頼む!、帰ってきてくれッ」
 「聡君のところに、帰っていらっしゃい」
 たまらず、睦と坂道がボールに声援を送る。

  あと二メートル・・・・・・。
 ボールも、最後の力を振り絞っているように進む。
 たまらず、坂道がその長身を活かすように腕を伸ばして、ボールをすくい上げた。
  「やった~ッ!」
  「お~っし」
 こういう場面では、二人でどう喜びを表現しようか。
 「そうだ。聡君、ハイタッチしよう」
 睦は、提案した。
 「ええ・・・・、その~~」
 坂道がためらう。そりゃあそうだ。睦と坂道の身長差は三十センチ以上。ひょいと
坂道が腕を上に伸ばせば、天井に届きそうな勢いだ。
 「いいから、いいから」
 坂道に腕を伸ばさせた。
 「いくよっ!」
 睦は、脚のバネを最大限活かして、ジャンプする。

   パチン

 坂道は手のひらを、睦の手を迎えるために、さっと下げてくれた。
 睦の胸が、小気味よく揺れる。それを目にした坂道は、また赤面する。
                (第五章 おわり
                     いえ、話はまだまだ続きます)     
 

五円、まけてくさださりました!!!

 久しぶりに、地元銀行ファンとして。
 これだけは書いておきたいこととして・・・。

 深夜にねぐらに帰ってきて、夕方から出勤する身としては、午前9時~
午後3時という金融機関の窓口営業時間って、どんどん縁遠くなるばかり・・。
(不惑を越えたオジサンとして、一歩外出する時は、出来ればキチッと歯を
磨いて、髭も剃って。可能であれば、チャンとシャワーを浴びて・・・・と
いう願望があるもので)

 とはいえ、金曜日。控えるは、週末土日。自分の勤め先は、ATM設置店。
どうしてもATMで現金をおろされた後、両替代わりに壱万円札でお買物を
されるお客様って、多いのですよね・・・・・。
 そこで“私的”にも、五千円札を用意しておきたい・・・・というのが、
わが願いなのですが、そこで!、いつも利用させて頂いているのは、ねぐら
のご近所、同じ町内会同士の、鹿児島銀行出水支店でアリマスル。
       ハハッハ・・・・、いつもお世話になってオリマスm(__)m。

 当然のことながら、いつものことながら、自動両替機を使わせてもらうつ
もりだったのですが、

 ムムムッ・・・・・、

 なにやら、トラブル発生の模様・・・・。

 一応自分、
 「使って大丈夫ですか?」
 その寸前まで、なにやら“復旧作業”に尽力されていた行員さんに一言。
 「五千円と五十円が少ないので・・・」
 寝ぼけ眼の自分、ついつい
 「ああ、そうですか」
 で。気づいた1.5秒後・・・・。
 「五千円札が、少ないんですか~~!!!」

  窓口のお世話になることを決めました。

 末端“サービス業”に従事する者として。
 『無料のサービスは、ない』
(無料のサービスって、その後に“顧客様”になって頂く、という願いがある、
と解釈します)
 そりゃあ、自分のはした金程度での五千円札の両替であれば、当然手数料無料
の範疇。ですが、ホントせめてもの自分としての気持でアリマスル・・・・。
10円玉の棒金(50枚一括りになっているヤツです)の両替も併せて、せめてもの
手数料納付を・・・・・と思ったのですが。

 対応してくださったテラー(窓口係)さま。
「あの・・・、10円の両替でしたら、両替機の方が・・・・」
「あ、いえっ、五円の違いですから・・・・」
 と答えた自分。そこで、
「ちょっと、お待ちください」
 というテラーさま。

(ゲゲゲゲゲゲッ・・・・!!!オレ、ナンカ、ワルイコトシタカ!!!!!)
 不安12000%炸裂!!!!!!!

 たぶん預金係長サマと話合ってくださったのでしょう・・・・・
 一分後、
 「恐れ入ります。両替機との差額、五円は頂けません」
 と。

 押忍!!
 自分、鹿児島銀行の株主で、1200%ヨカッタ~~~~。

 でも・・・・・・・・、
 その「五円」のために、対応してくださったテラーさま、預金係長さま、
長々と“理由書”とやらを書かなきゃいけなくなったんじゃないかな・・・・、
 というのが、自分の予想。

 その節は。
 “同じサービス業として”と書いてしまうと、
    「テメエなんか!!!と、一緒にするな!!!!!!!」

 であると思いますが。

 再度、書かせて頂きます。

 自分、(8390)鹿児島銀行の株主であって、ヨカッタ~~~

 と、深く感謝いたします、押忍!     m(__)m
          

 

2011年6月 3日 (金)

第五章「御仮屋書店にて」⑮

 今度の日曜は、お天気に恵まれるでしょうか・・・・。

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 勤め先のコンビニで、店長サマがポツリと。
「なんか最近、結婚しようっていう気がしないんですよね・・・。
休みの日もゲームして・・・そうそう、スカパー(衛星放送)も
見れるようになったし・・・。こういう生き方もありかな~って」

 オマエが、そんなこと言うな~っ!!

 まあもちろん、年上の私を気遣ってのご発言だとは思うのですが、
私なんざより、はるかに仕事熱心な店長サマまでね・・・・。

 私が率先して「婚カツ!婚カツっ!!」て騒いでみせなければ
ならんのか・・。
 って、現状もし女性とご縁が出来て、
「鈴木さん、趣味はなんですか?」
「うう~~ん、今は小説を書くことでしょうか・・」
「わ~~、私にも読ませて~」
「うう~ん」
「・・・・・鈴木さんって、若くて胸が大きい女の子が好きなんですね
・・・・」
 で、ジ・エンドですね・・・。
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       第五章「御仮屋書店にて」⑮
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 「わが弟よ」
 睦は、ふざけて厳粛な声を出してみせた。
「な、なんだよ~」
「もうしばらく、女と男の友情を邪魔しないで。スーパー『やまと』まで、夕飯
の材料を買出しに行ってちょうだい」
「なんだよ~、友達の前でそんなカッコ悪いこと頼まないでくれよ~」
「あら、家の手伝いをすることが、そんなカッコ悪い?」
「瞬、買物を頼まれるなんて、オレ、うらやましいぞ。ほら、オレん家の近く
って、スーパーなんてないから、親も買物に行く時はいつもクルマだ。“おつか
いに行く”なんて、滅多にないぞ・・・。あっ、なんだったら、自分が買物に
行きましょうか?、む、睦さん」
「いいよ、いいよ、ワカッタ、俺が買物に行くから、その男と女の友情とやら
を育んでいればいいさ・・・」
 なんのかの言いつつも、姉の言うことをきいてくれる、よき弟だ。

 「よし。じゃあ、今夜は“ぶたすき”にしよう。下の弟・時(とき)も
入れて、みんなでわいわいしながら、鍋を囲もうよ。聡君、おなか空いてる
でしょ?」
 「はい!、ペコペコです」
 「ほ~~ら、姉さん、結局料理なんてしないつもりなんだから・・。すき焼き
なんて、せいぜい材料を刻んで盛るくらいじゃないか・・・」
 「え~い、細かいツッコミはなし!。瞬、今リスト書くからね。聡君もいるから、
肉は多めにね。そうだ、明日の朝の牛乳と、そうか、お米も買ってきてもらおうか
しら。もちろん、10キロね」
 「げっ、友達の前で、“弟いじめ”しないでくれよ~」
 「いいから。運動よ。行きは駆け足をして行ったら、少しは聡君のお腹具合に
近づけるんじゃないかしら・・・」
 「・・・・わかったよ~」

 弟・瞬を買物に送り出して、店内はまた睦と坂道の二人だけになった。
 「さ、リミットは、瞬が帰ってくるまで。がんばって」
 睦は、坂道に微笑んだ。もちろん睦は、スーパーボールを店内一周させること
を坂道が出来なくても、英語を教えてあげるつもりだ。しかし、坂道ならボール
を上手く操って、成功させるかもしれない、と思う。
                         (つづく)

2011年6月 2日 (木)

「ゴミ出しの日」の憂鬱

 今日は、いささか寝坊してしまいました・・・・

 深夜にねぐらに帰ってくる者(特に単身者の場合?)として、結構面倒な日常生活の

ひとつとして、

  ズバリ!     「ゴミ出し」。

 朝8時という時間帯に「起きる」、または「それまで寝ない」ということをしなければならない・・・。

 今朝は無事「ゴミ出し」は出来たのですが、二度寝をするのに、ちょっと失敗・・・・・。

  急げ!急げ!

2011年6月 1日 (水)

第五章「御仮屋書店にて」⑭

 出勤途上、広瀬橋で欄干にくくりつけられたノボリを見て、
気がつきました。
 今度の日曜は、鮎解禁日だ!

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 自分はねぐらで晩酌をしながら、早朝の花火の音を聞くのでしょうね。

 さ、今日は効率よく「寝て・起きて」が出来マシタ・・・。

  で
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       第五章「御仮屋書店にて」⑭
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 「そう。私のお友達、聡君」
 睦は、“お友達”の部分をことさら強調して言った。坂道も、満足げだ。
 「なんだ、なんだ~。聡、うちの姉ちゃん、確かにチビなくせに胸がでかく
て、顔も・・・まあまあとしよう。だから、男心を刺激する外見、だとする。
けれど、弟として一緒に暮す身として見れば、性格なんて、ホント、どうし
ようもないからな・・・。聡、“お友達”なんて呼ばれて、鼻の下伸ばすの
はやめとけ。大体、男と女の間に“友情”なんて成り立たないって、この間
話したばかりじゃないか・・・・」
 「あらあら・・・。じゃあ、私と聡君とで、その“友情”が成り立つって、
証明しよう。ね、聡君?」
 睦はじっと坂道を見ながら、訊いた。
 「はいっ!」
 坂道は、力をこめて答えてくれた。

 「ああ~~、聡。お前の目、ハートマークになってるぞ・・・。学校じゃあ
“硬派”で通っているオマエがな・・・・。姉ちゃんと会う段取りをした俺の
痛恨の失策か・・・・」
 弟・瞬は、ブツブツ言っている。睦は、そんな弟にはお構いなしに、
 「そうだ!。聡君、今日は家で夕飯、食べていかない?うちの両親、今夜は
出かけていていないのよ。瞬とも話すことは、たくさんあるでしょ?男同士
の友情も、ちゃ~んと尊重してあげる」
 「ほ、ホントですかっ?・・・・で、もしかして、夕飯作るのは・・・?」
 「そう、私」
 「押忍!頂きます!」
 確かに、坂道聡の頭上にはハートマークが飛び交っている。
                            (つづく)

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