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2013年11月21日 (木)

「チャレンジする地方鉄道」(堀内重人著)

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 「鉄道」に、ワクワク!を

 遠距離恋愛中九州在住の彼女とのデートプランとして、先々月は JR肥薩線・SL人吉号、先月は同じ肥薩線の人吉ー吉松間の「いさ ぶろう・しんぺい」に。そして、今月は人吉ー湯前間を走る第3セク ター鉄道・くま川鉄道に乗る“鉄デート”を計画した。  九州へ向かう飛行機の機内で拝読したのが、本作。

 特に地方部では“地域経済活性化”が長く論じ続けられており、 またいろいろな試みがなされており、書籍等で多く紹介されている。  しかし、これだ!という決定打を見つけるには至っていない・・・ というのが、現状ではないだろうか?。  本作を一読した限りでは、それと同じように、地方鉄道経営安定化 への決定打を見いだせていないように思う。  いやいや、もちろん本作では、いろいろなイベント列車、グルメ列車 が紹介されており、「いつか乗りに行ってみたいな~」と多々思わせて 頂いた。とはいえ、「おわりに」の末尾で書かれているのだが、本作 で紹介されている、信楽高原鐡道は全線、JR三江線は一部区間が大雨 の影響により、現在不通とのこと。なんとも皮肉な末尾である。

 軽々しく述べるのはためらわれるが、ひとつ“鉄デート”経験者として。  地方では、マイカーこそが住民の“足”。ひとたびマイカーを所有すれば、 利便性が大きく劣る鉄道・バスという公共交通を利用する機会は、皆無だ。  彼女も、もちろんそんな地方在住者の一人なのだが、その彼女が三回続けて の“鉄デート”を選択。今回のくま川鉄道の旅は、地元小学校の校外学習 御一行と一緒になったのだが、彼女はその賑やかさが、とっても楽しかっ た・・・とのこと。

 鉄道に乗る、ことに、マイカーでは得られないワクワク感をどう付与で きるのか?。口にするのは易し、実績を伴わすのは至難であるだろうが、 ひとつの切り口だと思う。

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  結局、堂々巡りのことしか書いておらん・・・・という自覚は、持っております・・・・

                                          ハイ。

  くま川鉄道の終点・湯前駅にて。

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 くま川鉄道って、私は結構利用させて頂いた思い出があり、

 球磨川流域を、野宿道具を背負って歩きまわっていた頃はもちろん、

「市房山登山マラソン」へ出場する際も、湯前までくま川鉄道で来て、そこからバスで・・・

と、利用させて頂いておりましたっけ。

 湯前駅で降りて、「あるいは、今も?」と期待して、この窓口に目をやったのですが

   ・・・・・・・・・・・・・。

  当時は、ここに手作りの“日めくり”(?)カレンダーがあったのですが・・・・・。

  今は、この湯前駅、駅員さんがいらっしゃるのは、朝の時間帯だけとのこと。

  地方鉄道の苦境を、察します。

 

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くま川鉄道(1)

 今回宿泊させて頂いた、

 ・ホテルサン人吉

  の7階より。

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 手前に並んでいる3階建ての家々は、表通り側がお店になっているのですが、

  なかなかレトロチックであります。

  午前10時前、彼女と一緒に人吉駅(くま川鉄道は「人吉温泉駅」)へ。

  駅前では、ちょうど「からくり時計」が稼働中。

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 平日にもかかわらず、結構な人だかりですよね。熟年世代の団体旅行でしょうか。

  私たちの、今回のメイン

 ・くま川鉄道

 は、こちらの跨線橋を通って。

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 なんの変哲もない通路ではありますが、ワクワク感を高めてくれます。

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2013年11月20日 (水)

公衆温泉

 コンビニで夜食を買った帰り道、

  ぶらっと人吉の街中を。

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 人吉って、「刃物」を扱うお店が多いな~という印象を持ったのですが、

 たぶん、昔は周辺の山々から伐り出す「林業」、そしてそれを加工する「製材業」が

盛んであった名残なのでしょうね・・・・・・。

 そして、

  うわ~~っ!!、さすが温泉街!。

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2013年11月18日 (月)

今宵また・・・

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  今宵また 球磨川の橋 渡る我 見つけて月は 顔を見せたり

    今夜は、また人吉にて。 そして、今夜も満月でありました。

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 川向こうのコンビニまで、夕飯を買いに出かけたのですが、

   帰り道には、また雨が降り出し。

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2013年11月 2日 (土)

『桃李温泉 季の杜 石庭』さん

桃李温泉 季の杜 石庭

   そのご自分で切り拓かれたという、裏山からの人吉市街地。

13102051s   いや、だっから・・・・・
    実際に、住んでしまえば、ソンナワケナイ!!!!

     という、現実をイヤがオウでも、体験することになるわけですが。

       出水じゃなくて、人吉にすれば、よかったのカナ・・・・・。

  その家族風呂。二人で、1時間1,500円ナリ。

13102052s   実は、熱湯風呂で、二人して、アッチッチチ!!!!!。

    ・・・・・・・でも・・・・・・・、

   首都圏住民の感覚としては、日曜午後の温泉地の「家族風呂」とあらば。

  順番待ちで、オチオチ、お湯を楽しんでいられない!!という、イメージがあるのですが。

   たぶん、夕方まで貸切状態でも、「あっ、そうでしたね・・・・」状態???

  『観光立国』と、盛んに旗振りされておりますが、

    まずは、確かに、日本国内の移動が、もっと気軽に出来るようになれば。

2013年10月29日 (火)

天狗橋@熊本県人吉市(その2)

 実際に住んでしまうと、風景を慈しむ心なんぞ、〇ソクラエ~ッ・・・・・・

 というのは、自分が実際に経験してきたことなのですが。

  でも、熊本県人吉市および球磨地方って、訪れさせて頂くたびに、

 「いいところだよな~」と思います。

 

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 この橋が架けられた当時は、もちろん車も通行可で、橋を渡ろうとするときは、

一旦停止して、ぐっと身を乗り出して、対岸に車がないことを確認してから、

せえ~の、で渡っていたのでしょうね。

 橋の上から見下ろす、球磨川の流れ。

13102913s  毎日、この橋を渡って、小中高と学校に通い続けた方がいるとしたら、
   うらやましい~っ!と、私は思います。

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あけび@熊本県人吉市

「大丈夫、こっちの道を通っても、球磨川沿いの道だから・・・」

  で、道を選んだら、未舗装となって、どんどん道が細くなって、山の中へ・・・・・。

   ついには、引き返すことに。

   そこで、見つけたのは、あけびの実。

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13102032s  ちょっとだけ、味見を。

2013年10月27日 (日)

荒瀬ダム撤去工事の現場

 球磨川流域を訪れるなら、一度は観ておきたい!

   ホットなニュースの現場です。

 大規模なダム撤去工事としては、全国初だそうです。

  荒瀬ダム撤去工事の現場。

 2018年3月まで続けられる、結構壮大な事業。

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13102021s  この写真では思い浮かべづらいのですが、下の写真の右側は、以前は“湖水”でした。
 自分が小学生の時、学校の図書館に『少年少女 20世紀の記録』(あかね書房刊)

というノンフィクションシリーズがあり、

その中の一冊「黒部ダム物語 マンモス・タンカー物語」を読んだことを思い出しました。

 また、小学5年生の遠足で、完成したばかりの神奈川県酒匂川に築かれた三保ダムを

見学に行きましたっけ。

  そんな時代から、ダムが撤去されて、本来の川の姿が甦る・・・・・時代へと。

  こちらは、私にとって大変思い出深い道の入り口。

13102031s  かつては「川島分校へ 6キロ」の道しるべがありましたが、今はなく・・・・。
 そして、こちらは、その川島分校の本校にあたる球磨村立神瀬小学校跡。

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 私が野宿道具を背負って球磨川流域を歩いていた頃には、まだランドセルを

背負った子供たちが通う姿を目にすることが出来ましたが、今はその姿はなく。

2013年10月24日 (木)

『いさぶろう・しんぺい』(人吉ー吉松)(5)

 風邪ひきのくせに、かえって風邪薬に興奮成分が入っていたのか、妙にテンションが

高い状態です。うむ・・・・・、この肥薩線・人吉ー吉松間、とても楽しい時間を過ごす

ことが出来,久しぶりに、新聞へ投稿をしたくなっている状態なもので。

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 こちらは、肥薩線の中では、唯一宮崎県内にある駅・真幸(まさき)駅です。

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13102016s  「真の幸せ」を呼ぶ駅として、「幸せの鐘」が設置されている駅です。

  ハイ、私たちも、しっかり鐘を鳴らさせて頂きました。

 ふと疑問に思ったのですが、客室乗務員さんは「昔は、駅員さんが運行の安全を

祈って、鳴らしたものです」と説明してくださりましたが、現実的に、霧がとても深い

時に「霧笛」代わりに鳴らされたのでは?。そんな資料は、残っているのでしょうか。

  大畑・矢岳・真幸という三駅の中でも、駅舎は一番こじんまりしておりますが、

地元の方々によって、駅舎には、いろいろ“小道具”が飾られております。

 写真の机は、「真幸小学校」というシールが貼られており、郷愁をそそります。

  そして、何気なく「真幸小学校」で検索してみたら、エ~~ッ!!!!今でも

現役の小学校として在るのですね・・・・・。お見それしました。

 そして、終点・吉松駅。

(私たちは、「いさぶろう」で吉松まで来て、「しんぺい」で人吉まで戻っての、一往復を

乗車したのですが)

13102088s  鹿児島中央駅行き、特急「はやとの風」停車中。

 熊本から肥薩線を利用して、鹿児島中央駅に至る周遊コースに、人吉ー吉松間の

“矢岳越え”も組み込まれており、観光路線として、しばらくは安泰なのかな・・・・・

とは思いますが、安心はしていられないのでは。

 かつて、長野新幹線の開通に合わせて、信越本線・横川ー軽井沢間の“碓氷峠越え”が、廃止されております。(観光路線としての存続も検討されたのでしょうが)

 また、自然災害により路線に甚大な被害を被り、復旧の目途が立たないまま、廃止

・・・・・となった鉄道路線は、むしろ近年増えているのではないでしょうか。

(もともと輸送乗客数が少なければ、費用をかけて復旧させる価値を見いだせない?)

  外国人のご家族連れが目立った『SL人吉号』と比べると、『いさぶろう・しんぺい』は、

一人旅“鉄道マニア”風の方の姿が、ぐっと増え。

   やや通好み?の区間でしょうか。

  いやいや。

   日本の近現代史の息吹を、乗ることで体感できる肥薩線・人吉ー吉松間、

     一度は乗らなきゃ損!であります。

                                お奨め度 ☆☆☆☆☆☆

                          (この項、おしまい)

 *つけたし。

車内販売で、購入させて頂きました。

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『いさぶろう・しんぺい』(人吉ー吉松)(3)

 私が小学生の頃、もちろんJRではなく国鉄であった頃。

 この肥薩線を、急行列車に乗って通った親父が、こんな土産話をしてくれましたっけ。

「きれいに掃き清められた、チリひとつ落ちていないホームを、制服をピシッと着こんだ

駅長が、ツカツカッと歩いてきて、発車の合図をするんだぜ~」。

 当時は、国鉄は“赤字垂れ流し”として、批判の槍玉に上げられていた時代。

(一日に数本しか列車の来ない駅にも、駅長のような“お偉いさん”が居て、することと

いえば、駅の掃除だぜ)

という皮肉のニュアンスが篭められていた訳ですが。

 矢岳駅。標高539.6m、肥薩線で最も高い場所にある駅。

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13102022s_2  映画『鉄道員(ぽっぽや)』の世界でしょうか。(とかなんとか、私はまだ観ておりませんが)
 守るべき職場として、駅に仕えた方々の息吹を感じられませんか・・・・。

 吉松駅待合室に掲げられている、かつてのD51(デゴイチ)の勇姿。

13102499s  
 昭和の高度成長期には、近隣の山々から伐り出された木材を輸送する路線でも

あったのでしょう。

                       (つづく)

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