自作小説 Feed

2011年8月12日 (金)

自作小説『新米館主・御仮屋睦』

 明らかに、暗くなる時刻は早くなりつつあり・・・。

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 でも、しかし、ううう・・・・・、
 週の後半は、疲れの蓄積なのか、なかなか眠れません。

 毎夜毎夜、少しでも早く戻って、少しでも暗い時間帯に寝る時間を確保
したいな~とは思うのですが、なかなか・・・。

 やっぱり暑くなってくると、目が覚めてしまい・・・というパターン。

 で、ボ~~ッとした頭で、出来ること・・・・。
 自作小説をコピーすること。

「新米館主・御仮屋睦」の目次ーFC2小説

 やっと第七章『女三人+犬一匹』まで、コピー完了しました。

 もし、最初から読んでみたいと思われた方が、いらっしゃっいましたら、
こちらから是非。よろしくお願いします。m(__)m

2011年8月10日 (水)

第八章「新米館主、お見合いする?」⑧

 たいへんお恥ずかしながら・・・・

1108101s
 わが“鼻毛”です。
 ひょいとつまんで、ひっぱって抜いたら、ご覧のとおりの“白髪”。
 自分、あちこちに白いものが増えてまいりました。

 さ、そんな自分ではありますが。
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         第八章「新米館主、お見合いする?」⑧
(最初から読んでみたいと思ってくださった方は、右「カテゴリー」内「自作
小説」をクリックしてください。m(__)m)

 一見、レース地を多用して「かわいさ」を強調していながら、ウェストを
キュッと太目のベルトで締めて、しっかり体形も誇示する。襟元は、左右非対称
で、左肩部分をさっくりと露出させて、鎖骨の美しさを魅せる。そこに一本、
“見せブラ”のストラップを、大胆に加えてもよい。そして、胸の部分には、
刺繍された真紅のバラが咲き、視線をひきつける。

 いつもの朝の日課、掃除とタダモトの散歩を済ませた後、改めてそのワンピース
に着替えて、出直してきた。「ハイヒールなんて、履かない」と決めたつもりだっ
たが、そこが睦の負けず嫌いなところ。あの8センチのハイヒールを足に通した。

                          (つづく)

 う~~~ん、愛しのヒロイン・むっちゃんの出で立ち、
                ご想像いただけたでしょうか・・・・・。

2011年8月 8日 (月)

第八章「新米館主、お見合いする?」⑦

 あっ、寝過ごした~~~

 で、あわてて外出。
 「休みの日」の定番、だいわへ。

1108081s
 髭も剃らずの外出って、やっぱり、恥ずかしい・・・・。

 さ、気分一新。
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         第八章「新米館主、お見合いする?」⑦
(最初から読んでみたいと思ってくださった方は、右「カテゴリー」内「自作
小説」をクリックしてください。m(__)m)

 「お見合い」の場所は、やっぱり「新納流試心館」を指定させてもらった。
 日時は、土曜午前。
 この件を話した相手からは、一様に
 「それって、結構責任重大じゃない?。その息子さんとやらが、ますます
“引きこもって”しまう危険もありそう」
 と指摘された。

 ここは、まず衣装選びから。
 短大生時代の睦は、“真面目派”。外国人の講師には、授業終了後も押しか
けて、“英語を使う”ことを楽しんでいた。多くの同級生が、ファッション誌
に目を通し、最新のファッションで装い、やれ合コン、と二年間の学生生活を
謳歌しようとするのとは、一線を画していた。
 そんな睦であっても、もちろん若い娘である。合コンにも、興味がないわけ
でない。そして、睦は同級生から、しばしば「合コン、付き合ってよ」と声が
かかった。一回くらいは、と付き合うと決めた時、仲のよい友人に
 「それなら、睦のために売っている服がある」
 と、ショップに連れて行かれた。
 確かに、小柄ながらグラマーな睦にしか“着れない”と思わせるワンピース
だ。ショップのマヌカンも、ホンネがかなり含まれていたのだろう、
 「あなたみたいな方、うらやましい・・・・」
 と、つぶやいた。

 地元金融機関に就職してOLとなった身としては、もう着る機会もない、と
思っていた、そのワンピースを、今日は使おう。
                       (つづく)

2011年8月 6日 (土)

第八章「新米館主、お見合いする?」⑥

 深夜に激しい雷雨がありました。

1108061s
 午前4時。店内放送が「おはようございます」に切り替わったのを、
耳にして。むくんだ脚を労わりながら、ねぐらへと。

 本日は、まず自画自賛。
 ただいま、せっせか
薩摩の東夷さんの小説一覧ーFC2小説一覧
 へ、自作小説をコピーしているのですが・・・・・。
 今年一月から書き続けて、すでに結構な長編小説になっているじゃん
                         ・・・・・・・。
  我ながら、感心。

 実は高校生の頃、太宰・芥川の作品を読み耽り、進学するなら文学部!
と思っていた時期がありましたが、それでも当時の自分ですら、“文才”
なぞない、と自覚しておりました。
 ところが、女の子が主人公の小説を、こうも延々と書き続けられる
とは・・・・・。

 現状のわが身に対する、ささやかなResistance(抵抗)。
 そして、そこから生まれた、愛しのヒロイン・むっちゃんを、
       今後もよろしくお願いします。m(__)m

 さ、ひと意地。
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         第八章「新米館主、お見合いする?」⑥
(最初から読んでみたいと思ってくださった方は、右「カテゴリー」内「自作
小説」をクリックしてください。m(__)m)

 タツばあさんは、その睦の小さなつぶやきを、聞き逃さなかった。
「慎三郎はね~、部屋の中に、アニメっていうらのかしらね・・・、おっぱい
ばっかり大きい女の子の漫画のポスターをずらっと貼っているのよ・・・・」
「ああ、それで私にですか・・・」
 世間には、たしかに“巨乳好き”という男性カテゴリ(分類)があるらしい。
「いえいえ、もちろん、それだけじゃないのよ。もうひとつ、やっかいなのは、
慎三郎は、子どもの頃からずっと学業優秀で通ってきて、大学でもゼミの“筆
頭学生”として活躍して、勉強を楽しんできたという、プライドがあるような
のよね・・・・」
 「いえ、私なんて、しょせん短大を出ただけで、今は仕事覚えるのに四苦八
苦しているような、ただの小娘ですから・・・・」
 「そうじゃないのよ!」
 タツばあさんは、ちょっと大きい声で否定した。
 「〇〇大学を卒業しました、今の職業は〇〇です、なんていう肩書きじゃない
のよ~~。慎三郎を刺激するのは、ひけらかさない頭のよさ、って、言うのか
しらね・・・。あたなを見てたら、ひょっとしてそうなんじゃないかな~って、
思うのよ」
 「そんな・・・・、私、ただのバカですから・・・・」
 「いいの、そんなに謙遜しなくて。それになによりも、あなたには溌剌と
した若さがあるわ。
 お願い。慎三郎に会っていただけないかしら。
 バカな母親だと思うでしょ。でも、あなたなら、息子を現実の社会に引き
戻す力があるんじゃないかな、って、思い至ったの。
                           お願いします」
 タツばあさんは、はるかに若い睦に、深々と頭を下げてきた。
                           (つづく) 
  

2011年8月 5日 (金)

第八章「新米館主、お見合いする?」⑤

 う~~ん、ナンデデショウ?
 近頃店番をしていると、“外人さん”がいらっしゃることが多いような・・・。
 先月「See you next month!」とおっしゃっていた方が、確かに8月になって
から、また来てくださったし。
 昨日は、「カナダから来た」というお客さまが。

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 頂いたボタン?
 下の紙は、「カナダノ、ドコカラ、キマシタカ?」と訊いたら、説明のために
書いてくださったもの。

 ・・・・・・こんな自分が、英語が得意の愛しのヒロイン・むちゃんを描こう
としているワケデ・・・・・・。
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         第八章「新米館主、お見合いする?」⑤
(最初から読んでみたいと思ってくださった方は、右「カテゴリー」内「自作
小説」をクリックしてください。m(__)m)

 睦自身、短大を卒業して、さっとそのまま地元・紫尾で就職できたわが身は、
とても幸運な部類であること、自覚しているつもりだ。睦と同じ年頃の者には、
不安定なバイトで、なんとか生活している者も多い。タツばあさんの息子さん
とやらの境遇も、よくわかる。
 これが、やっぱり睦の性格なのだろうか、ついつい、
 「あの~~、私が出来ることでしたら・・・・」
 と言ってしまった。
 「そう・・・・、あなたって、とってもやさしいのね。ありがとう。うん、
“お見合い”なんて、上から目線の言い方よね。う~~ん、慎三郎を、あなたの
ボーイフレンドにしていただけない?」
 (ボーイフレンド!)
 睦は内心では、昨夜の茜・小雪とのやりとりを思い出して、思わず笑みをこぼ
しそうになったが、ぐっと抑えた。
 「ボーイフレンドですか・・・」
 「そう、『まずは、お友達から』って、ヤツかしら・・・・。
 近頃の慎三郎は、ますますパソコンのゲームの世界にばっかり浸りこんでいって、
現実の世界とは関わりたくない、ってのかしらね・・・・・・。
 それを、なんとかして、引き戻したいのよ・・・・・・」
 タツばあさんは、ポツリポツリと語った。
 “引きこもり(ニート)を社会復帰させる”、そんなテレビの特集番組を、以前
睦はチラッとながら見た記憶がある。それには、生半可でない努力と専門性が必要
であるらしい。
 「・・・・、それは、カウンセラーなのでしょうか、専門家の方に相談された
ほうが、よくはないでしょうか」
 「そうよね。それが、正論よね。でも、本人に『カウンセリングなんて、ヤダ!』
って、言われちゃうと、おしまいなの・・・・・」
 「私が、できることか・・・・・・」
 睦は、小さくつぶやいた。
                          (つづく)

2011年8月 4日 (木)

第八章「新米館主、お見合いする?」④

 帰ってきたのは、午前4時前。

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 さすがに10時間以上立ちづくめでいると、最後は床にしゃがみこんで、
発注をとる我が身ナリ・・・・・・・。

 さあ、少々の意地を。
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         第八章「新米館主、お見合いする?」④
(最初から読んでみたいと思ってくださった方は、右「カテゴリー」内「自作
小説」をクリックしてください。m(__)m)

 「でね・・・・・。そのお見合い相手ってのは・・・・・・」
 ここでタツばあさんは、今までの絶好調ぶりから一転、かなり躊躇している
模様だ。
 (あれ?)
 睦は、不思議に思った。
 
 「どなたなのでしょうか?」
 タツばあさんが、とても言いづらそうなので、思わず促してみせた。
 「うん・・・・・」
 それでも、タツばあさんは、なおも言いよどむ。
 「どうぞ、私にはご遠慮なく、おっしゃってください」
 (こうなったら、最後までしっかりお伺いしよう)
 睦は、再度促した。

 「ありがとう、御仮屋さん。やっぱり、あなたは私が思ったとおりの女の子
ね・・・・・・」

 やがて、タツばあさんは意を決したのだろう。一呼吸で言った。
 「平手慎三郎(ひらで・しんざぶろう)。わたしの一番下の息子。職業・無職。
いわゆる『ひきこもり』ってヤツかしら。」
 「ああ、そうなんですか・・・・」
 睦は、タツばあさんが、とても言いづらそうだった理由を理解した。
 「でしょ。あなたなら、解ってくださるわよね。主人と支店長さんに席を外して
もらったのは、主人は『あんな家の恥、外で話題にするな』って、言うのよ・・・。
でも、やっぱり、わたしにとっては、かわいい子どもの一人なの。それが、一日中
部屋に閉じ籠もって、パソコンに向ってゲームしているのよ・・・・・。不憫でなら
ないの・・・・」
 「それは・・・・・」
 予想していた『お見合い話』とはかなり違うが、タツばあさんは、思い切って話を
切り出したのだろう。睦も、真剣に話を聴かなければならないようだ。
 「ううん。でも、慎三郎だって、ちゃんと東京で大学を卒業して、『難関ゼミナール』
っていう大手の予備校に、講師として就職して、何年も頑張ってきたの。紫尾に帰って
きてからも、きちんと就職しようと頑張ってきたこともあるのよ。・・・・・・・でも、
ここ一年は、すっかり・・・・・・・」
 タツばあさんは、視線を足下に落とした。
                             (つづく)

2011年8月 3日 (水)

第八章「新米館主、お見合いする?」③

 外は、真夏の陽射し。

1108031s
 さて・・・・・、

   忙しい・・・・・・

 ということは、その裏でいろいろな「不満」が蓄積されるわけであり。

  仕事ヤダ~~~

 となるわけでありますが、

 イヤイヤイヤ。
 ここは、あくまで前向きに。
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         第八章「新米館主、お見合いする?」③
(最初から読んでみたいと思ってくださった方は、右「カテゴリー」内「自作
小説」をクリックしてください。m(__)m)

 「あの~・・・。平手さん、私のこと、お嫌いなのじゃ・・?」
 睦は思い切って、口にしてみた。ところがタツばあさんは、即座に大きく顔の
前で手を振ってみせる。
 「違う、違うわよ~。ほら、小さい子は、気になる子にこそ、ちょっかいを
出すって、言うじゃない。それとおんなじ。あなたから、新人さんらしく、一生
懸命仕事をしているのが伝わってきて、とってもうらやましかったのよ~~」
 「そう・・・そうなんですか・・・・」
 今となっては、真偽のほどは不明か。
 「そうよ。それに、そ・の・あなたのカ・ラ・ダ。こんな年寄りのオバアチャン
にまで、『なにこの女~』って、焼きもち焼かせるじゃない」
 「それは、申し訳ありません」 
 ついつい、睦は謝ってしまった。
 「そして、実はあなた、けっこう、頭がいいんじゃないかしら。そう、あの時、
さっと私の車の前に駆けてきてくれたじゃない。普通の人なら、しばらく呆然と
して、動くなんて出来なかったはずよ」
 「あの~~、それなら・・・」
 茜さんも小雪さんも、と言おうとしたが、タツばあさんは、さっとしゃべり続ける。
 「それに、あなた、あの商店街の御仮屋書店の娘さんでしょ。地元に根ざした
ご一家。こりゃあ、もう早い者勝ちの奪い合いじゃない?」
 
 「いや・・・」
 なんなんだ。これまでから百八十度豹変しての“ベタ褒め”ぶりは。
                              (つづく)
 

2011年8月 1日 (月)

第八章「新米館主、お見合いする?」②

 日曜日が「休み」でした。
 いつものように、夕暮れ時に近所の「だいわ」へと。

1108011s
 ・・・・・同じ小売業従事者としては、心配になってしまうくらい、
 「お客さん、少ねえ・・・・」
  がんばって欲しい、と切に思います。

 で、購入した物。目覚まし時計。

1108012s
 そう、明日2日は、運転免許の更新講習、午前9時より。
 万全を期すため、2台目の目覚ましを用意。

 さて、
 「暑い、暑い」と言いつつ、やっぱり例年の暑さほどではない・・・
のでしょうか。
 本日は、ちょっと張り切って、小説投稿サイトに登録
 ・薩摩の東夷さんの小説一覧ーFC2小説
 
 実は題名を考えていなかったのですが、とりあえず「新米館主・御仮屋睦」と
名付けて、「プロローグ」をアップしてみました。

 さ、ということで、つづき、つづき・・・・・。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
         第八章「新米館主、お見合いする?」②
(最初から読んでみたいと思ってくださった方は、右「カテゴリー」内「自作
小説」をクリックしてください。m(__)m)

 睦は、応接室のドアのところで、さっと頭を下げた。
 「平手さん、大丈夫でしたか。あの・・・、お怪我はなかったとは聞いていた
のですが、とってもショックだったんじゃないかって、心配していました」
 “タツばあさん”こと平手達子が、慌ててソファから立ち上がった。
 「あらあら・・・・。謝らなきゃならないのは、こっちよ。今まで、あなたを
からかって楽しんでいた罰が当たったのよ・・・。あなたみたいな若い子に怖い
思いをさせてしまって、ホント、ごめんなさい」
 タツばあさんが、深くぐっと頭を下げた。
 「いえいえ・・・」
 睦も、さらに深くお辞儀をする。

 なかなか頭を上げない二人をとりなすように、支店長が
 「御仮屋くん、平手さんは、君におりいって話があるそうだ。そこに、掛けた
まえ」
 と、座るように指示した。
 新人の睦にとっては、応接室とは掃除をするところ、あるいは、来客にお茶だし
をする場所であり、自分が座るなぞ、なんとも居心地が悪そうだが、仕方がない。
 「失礼します」
 横柄な感じにならないよう、浅くソファに腰を落とした。
 タツばあさんも、座りなおした。そして、おもむろに、
 「支店長さん、あなた。申し訳ないけれど、席を外していただけません?私、
御仮屋さんと女二人、サシでお話したいのよ。支店長さん、御仮屋さんを少し
の間だけ、貸してくださらない」
 「あの~~。私、窓口の仕事が・・・」
 「かまわん。窓口は、田所くんと水溜くんが上手くこなすさ。さ、平手さんは、
どうぞロビーの方で」
 支店長とタツばあさんの夫、男二人が出て行って、応接室のドアが閉められた。

 タツばあさんは、しばらくためらっていたようだが、意を決したように、声を
出した。
 「御仮屋さん、私がこんなことをお願いすると、虫が良すぎると思うでしょう
けれど・・・・。
  あなた、お見合いしてくださらない?」
 「は、はい?」

 地方金融機関の窓口で仕事をしていると、「あの子、いいねえ」と取引先から
お見合い相手を紹介されるのは、決して珍しくない、と睦も聞いている。
 とはいえ、この“タツばあさん”、今まで「胸の大きい女は、頭が悪い」等睦の
ことをさんざんイビってきた。それが、どういう方針転換なのだろう。
                            (つづく)

2011年7月30日 (土)

第八章「新米館主、お見合いする?」①

 長く伸びていった、飛行機雲。

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 ・・・で、ここ数日まとまった雨が降っていないからだと思う
のですが。夜、コンビニの灯りを目指して、小虫が殺到・・・・。

1107302s
 いつも仕事帰りに立ち寄ってくださる、ラーメン店の店長さん。
 「スープに虫が入っている、って、お客さんが・・・」
 深く同情させていただきます。

 夕立一発、こんな小虫どもを洗い流してくれますように。

 さて。
 タツばあさんという、いかにも“おせっかいばあさん”キャラが登場して、
「お見合い」は、ちょっとベタな展開・・・・とは、自身も思うのですが。
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         第八章「新米館主、お見合いする?」①
(最初から読んでみたいと思ってくださった方は、右「カテゴリー」内「自作
小説」をクリックしてください。m(__)m)

 御仮屋睦(おかりや・むつみ)が勤める鶴亀信用金庫紫尾支店へ、“タツばあ
さん”こと平手達子(ひらて・たつこ)が、改めて謝罪にやってきたのは、事故
の二日後のことだ。さすがに、今日は夫である男性が運転する車に乗っての、登
場だ。平手夫婦共々、応接室に通され、そこで支店長が応対している。もっとも、
壊されたガラスの修理代は、自動車保険によって補われるので、支店としては、
「今後とも、よろしくお付き合いを」という話になるのだろう。
 かれこれ三十分、三人は応接室に入っていた。平手夫婦から一通りの謝罪の
言葉を聞いた後は、そこは支店長、上手く雑談へと話題を切り換えていったのだ
ろう。
 応接室のドアが開かれ、支店長が顔をだした。そして、
 「御仮屋くん、ちょっと」
 と、カウンターにいる睦を呼んだ。
                            (つづく)

 ・・・・どういう展開にするか、考え中デス・・・・。

2011年7月28日 (木)

第七章「女三人+犬一匹」21

 こんな夕暮れの時間帯に、のんびり空を眺めていたいな・・・。

1107281s
 日中が暑い日は、やっぱり暗くなり始めた頃が、お客さんが多いような。

 さて、自作小説、復帰。

 ・・・って、ヨッコラショ・・・。
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         第七章「女三人+犬一匹」21
(最初から読んでみたいと思ってくださった方は、右「カテゴリー」内「自作
小説」をクリックしてください。m(__)m)

 茜によって切り分けられた“タマネギ抜きグラタン”が、三人と一匹の前に
配られた。もちろん、タダモトには「ご試食」用ということで、小さい一切れ
が配られた。そして、改めて「乾杯をしよう」ということになった。女三人で
飲むのは、楽しい。“おしゃべり”だけで盛り上がれるのが、いいなぁ~と、
今夜はイジラれ役の睦も思う。三人とも、それほど飲んではいない。
 それでも、ほとんど空になっていたグラスに、改めて冷蔵庫から出してきた
冷えたビールが注がれた。
 「よ~しっ。今度は、私が乾杯の音頭を取らせてもらう」
 茜が意志表示した。普段から朗らかな性格な茜は、飲むとその性格にさらに
拍車がかかるようだ。
 「まず、小雪さん。紫尾へ、ようこそ。いつまで、紫尾支店勤務なのかは、
わかりませんが、紫尾でいい思い出をどんどん作ってね。
 そして、睦ちゃん。職場では、あなたを一人前に育てるために、時には厳し
くしなきゃいけないかもしれないけど、プライベートでは、よき友達になれた
らいいね。私も、小雪さんも、あなたの力になってあげたいな~」
 茜は、小雪の方を見やった。
 「もちろんよ」
 小雪も、一言添えてくれた。
 「それでは、改めて、女三人と・・犬一匹の友情に、乾杯!」
 「かんぱ~い!」
 「かんぱ~い!」
 「わんっ」
 グラスが、打ち合わされた。そしてまた再び、タダモトの頬に、三人のグラ
スが押し付けられた。

 “タマネギ抜きグラタン”。もちろん飲み会の楽しい雰囲気が、「おいしさ」を
引き立てているのだろうが、「わるくないな」と睦は思った。
                           (第七章 了)
                        まだまだ、続きます・・・。

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