日記・コラム Feed

2011年2月26日 (土)

第二章「新館主の朝」⑦

 深夜の街に、ぽっかりとお月様。

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 ふ~~、久しぶりの午前3時帰りデシタ・・・・。

 さ、出勤前のあわただしさ・・・。
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  第二章「新館主の朝」⑦

 「ふふ、早い者勝ちよね。おはよう、睦ちゃん。新人さんが、もう
“遅刻”ですか~?」
 「茜さん、おはようございます。・・・いえ、ちょっと早起きして、
いろいろあったもので・・・・。」
 「あらあら、なにそれ?その“早起きしたから、遅刻しました”って。」
 「あっ、いえ・・・、ですから・・・」
 なかなか一言で説明するのは、難しそうだ。
 茜に続いて睦も肉まんを買って、二人はコンビニを出た。
 「もうあわてても仕方がないわよ。私の車の中で食べてから、行きまし
ょう。」
 二人は、運転席と助手席に座った。
 「はい。塩豚まんは、半分こしよう。」
 
 田所茜(たどころ・あかね)。小学生の娘と幼稚園児の息子の二児
のママさんだ。鶴亀信用金庫は、結婚を機に一度退職したものの、子育て
が一段落して、嘱託職員として職場復帰している。正職員である睦より、
出勤時刻は遅くてよいものの、掃除洗濯、子ども達をきちんと送り出し・
・・などとしていると、毎朝てんてこ舞いなのだそうだ。自分の朝食が
後回しになってしまい、今朝のようにコンビニで、というのも日常茶飯事
のようだ。

 「あらあら・・・。睦ちゃん、なに?その顔の生々しい傷は。」
 茜が気づいて、訊ねてきた。
                     (つづく)

     やっぱり、急げ。

2011年2月25日 (金)

第二章「新館主の朝」⑥

 暖房機器が不要な日が二日続いております。
 あっ、深夜は使っていましたっけ・・・・。

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 久しぶりに、わがFX戦線において利益確定。

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 2月はどこまで上昇しますか~~状態でした豪ドルが、ここらで
急落。米ドルの『売り』に代わって、豪ドルを『買い』ました。

 さ、時間がなくなってしまいました・・・。
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  第二章「新館主の朝」⑥
 新納流試心館(にいろりゅうししんかん)の新館主・御仮屋睦(おか
りや・むつみ)は、鶴亀信用金庫紫尾支店の新米預金係でもある。いや
いや、実際のところそちらの方が、はるかに現状失ってはならない社会
的地位だ。
 午前8時過ぎ、睦は出勤する途中、コンビニへ立ち寄った。すでに遅刻
ペースだ。鶴亀信用金庫には、始業前に若手職員が店舗外周辺を清掃する
という“奉仕作業”がある。もはやその“奉仕作業”には間に合っていな
い。しかし、朝食抜きで家を飛び出してきたが、それでは昼休みまで我慢
できないだろう。なにかひとつでも、お腹に入れておきたい。そんな睦だ。

 (1個100円の「肉まん」にしようか・・・、ちょっと奮発して130円の
「塩豚まん」にしてみようか・・・・)
 手には、体脂肪燃焼を助けるという烏龍茶を持ちながら、レジ前で睦は
ちょっと考え込んだ。

 すると後ろから、
 「すみません~。肉まんと塩豚まん、くださいね~」
 よく通る声が響いた。
 (あっ、先を越された~ッ!)
 と思って、振り返ると、そこには先輩預金係の田所茜(たどころ・あかね)
だ。
                        (つづく)
     急げ、いそげ・・・・

2011年2月24日 (木)

第二章「新館主の朝」⑤

 仕事上がりに帰ってきた深夜は、雨。
 でも、日中は温かい快晴。
 ころころ変わるお天気が続いております。

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 で。
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  第二章「新館主の朝」⑤
 やがて一人と一匹は、急斜面の上にたどり着いて、立ち止まった。御
仮屋睦(おかりや・むつみ)は、息を整えようとする。
 「はぁ、はぁ、はぁ・・・・・・」
 タダモトは、そんな睦を下から見上げてくる。
 「おまえ、・・・・・しっかり、先代から引き継いでいるんだ・・・」

 ここにたどり着いたということは、最後の締めは『新納流(にいろりゅ
う)・堀跳び(ほりとび)』の修練だ。この急斜面は、恐らく人為的に
切り崩して、登りづらくした箇所なのだろう。そして、その下は掘り下げ
られて「空堀(からぼり)」が造られたようだ。空掘といえども、その底に
は、よどんだ泥水がいつも溜まっている。急斜面を勢いよく駆け下りて、度
胸一番、空掘を跳び越える。それが『堀跳び』だ。四つの足で駆け回る犬で
あっても、苦手な場面だ。ところが、タダモトは「挑戦しよう」と誘ってき
ている。睦自身、先代タダモトと幾度となく、この『堀跳び』に挑戦してき
た。

 「よぉ~し。おっぱいとお尻ですっかり重くなっちゃったけど、挑戦して
みる。タダモトも、覚悟はいい?」
 一人と一匹は、少し離れた位置で身構える。
 「さあ、せぇ~の、ゴーッ!」
 直滑降に駆け下ってしまうと、勢いがつきすぎて、泥水の中へそのまま一直
線となってしまう。ジクザクにある程度勢いを抑えながら下るのが、ポイント
だ。そして「踏切り(ふみきり)」の位置。当然早すぎても遅すぎても、泥水
の中へ落下する羽目となる。駆け下る中で、冷静に踏切りの位置を計らなけれ
ばならない。

 「セイッ!!」
 睦は、気合を入れて跳んだ。睦の胸も、ひときわ大きく弾んだ。

 ところが地球の重力は、睦の魅惑的な身体をしっかりと逃さなかった。
   バシャ!!!、ズボッ!・・・・・・・。

 地球の重力に捉まった睦は、無念ながら泥水の中に着地させられてしまった。
 道の上から心配そうに見下ろすタダモトに、
 「ふ~~、修行しなきゃね・・・。あっ、おたまじゃくしがいる・・・」
 と、なんとか強がりを言ってみせた。
                      (つづく)

 

2011年2月23日 (水)

第二章「新館主の朝」④

 22日は、南九州ファミリーマートによる「店長集会」なるものに
参加させていただきました。
 で、その前に川内市内の御寿司屋さんでの昼食。
               ごちそうさまでした~~。

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 いよいよ鹿児島県内にもセブンイレブンが進出してくるという
ことで、迎え撃つ側のファミリーマートは?
 地域住民には見えない裏側で、いろいろ攻防があるようで・・・。

 さて。
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   第二章「新館主の朝」④
 大型犬のタダモトは元気いっぱい、小柄な睦をぐいぐいひっぱりながら
リードしていく。
 (あれ?行き先も、もう決まってる?)
 どうやらタダモトのお目当ては、城山のようだ。
 「城山」というのは、武家屋敷街横の小山だ。戦国時代には城郭があった
といわれ、武家屋敷街が整備された後も、“最後に立て籠もる場所”とされ
たのだろう。詳しい人なら、今でも土塁、空掘の跡を見つけることができる。

 タダモトは、その城山の登り道である土の道に入ったところで、ふいと
立ち止まり、睦を見上げてきた。睦は、そのタダモトの目を見て、彼の問い
を理解した。
 「タダモト、引き綱を外せって、ことね。・・・・・・
                      やれやれ・・・。」
 『新納流(にいろりゅう)』には鍛錬法のひとつとして「走る」がある。
しかし、その「走る」は、ただ黙々と整備された道を走ることではない。道な
き野山に分け入って走るのだ。地面に足を取られないよう、あるいは前方の障
害物をはらうか、よけるか、あるいは跳び越えるか、瞬時に判断しながら走る。
それが『新納流』だ。

 「そうね。久しぶりに挑戦してみようかしら。でもね、私は一応もう大人
なの。いきなり人の家の庭に飛び出るコースはなしにしてよ。それと、ハチの
巣とハゼの木も勘弁してね。いい、約束してね。」
 タダモトに念押しして、首輪から引き綱を外す。タダモトは「委細承知」と
言わんばかりに一声吠えると、道を外れて山の中へ駆け出した。睦も負けじと、
その後を追う。
 「タダモトッ!待て~っ」
 と追いかけながら、顔の前にふさがる枝、クモの巣をとっさにはらいながら、
山の中を進んでいく。タダモトは潜り抜けた倒木を、睦はよいしょっと乗り越え
ていく。
 (う~~ん、私、やっぱり相当身体重くなったわ・・・)
 ふいと斜面で足が滑って、倒れこまされる。ガサッ、ガサッ、ズッシ~ン。
タダモトが心配そうに振り向いてきた。
 「大丈夫、大丈夫。二本足の人間は、倒れるのも当たり前なの。」
 足は大丈夫、くじいていないようだ。
 「よしっ、タダモト、行こう!」
 再び一人と一匹は、山の中を走り始める。
                      (つづく)
 
 

2011年2月20日 (日)

げっそり・・・

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 そうそう、電球が2個切れてしまったんだっけ・・・・・で、買って帰ってきた夜。

   ふ~~、疲れております。

2011年2月19日 (土)

第二章「新館主の朝」③

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 ふと思い出しました、今頃は行くべきところに行けば、梅の花がきれい
なのでしょうね・・・・。
 すっかり出不精になってしまった自分・・・・・〇| ̄|_。

 さ、少しでも。
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  第二章「新館主の朝」③

 「いいぞ~っ、むっちゃん。お尻と胸の躍動感、素敵じゃぞ。この
眺め、わし一人独り占めは、もったいない。そうだ!、むっちゃん、早く
弟子を見つけてきなされ。」
 「そうね、素敵な男性を十人ばっかし、つかまえてこようかしら・・。」
 「そうじゃ、そうじゃ。近々、蔵にしまってある武具の日干しもしても
らおうかの~。むっちゃん、ひとりじゃ、大変じゃぞ。」
 「げっ。弟子募集中にしなきゃ・・・・」
 軽口を叩きながら、掃除は終了。身体からすでに汗が噴出しはじめている。

 そして、最後はタダモトの散歩だ。察したタダモトは、尾をちぎれんばかり
に振って、喜びを表している。
 「さ、タダモト、お待たせ~。行こうか。」
 「うむ、気をつけての。」
 義彰が見送ってくれる。
                       (つづく)

   げっ、今日はコレダケ・・・・です。
 

2011年2月18日 (金)

第二章「新館主の朝」②

 ただいまファマリーマートで発売中、“料理の鉄人”坂井宏行氏監修
「あんぱん」と「スイートポテトパイ」。ちなみに、坂井氏はご当地・
出水市の出身。

1102181s
 って、ひとつジェネレーション・ギャップを感じたこと。同僚の店員
と話していたら、
 「この人って、そんなに有名ですか~?」
 と。
 う~~~む、そう言われて思い返すと、当時20代半ばの自分、今と比べ
ると格段にテレビを見ており、フジテレビ『料理の鉄人』はほぼ毎週見て
いたっけな・・・・。その印象。

 さて、今日は少しでも前進。
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  第二章「新館主の朝」②

 タダモト。代々新納家で飼われてきた犬が名を引き継いでいる。睦に
とっては三代目タダモトだ。これが典型的な和犬であれば、この武家屋
敷にぴったりなのだろうが、この犬はシェパードの血が濃い大型犬だ。
もっとも外見にこだわらないのが、『新納流』だ。そして、タダモトの
名は新納家の先祖という、戦国時代島津家の知勇兼備の家臣と伝わる・
新納忠元(にいろ・ただもと)から拝借している。「そんなご先祖様の
名を犬になんて~」とも思うが、これはこれなりのご先祖様への敬意の
表し方なのだろう。
 
 「よし、よし、タダモト。お座りしなさい。」
 今朝のタダモトは、おおはしゃぎだ。後ろ足で立ち上がり、前足を
睦の胸にパタッと置いてくる。
 「もう~~っ」
 犬相手には、怒れない。
 「だから~、おすわりっ!。今朝は、ドックフードで我慢してね。
夕ご飯は、ちゃ~んと私が手作りしてあげるから、ね!。だから、今
はこれ食べて、私が掃除し終わるまで、待ってなさい。」
 さて、掃除だ。自分一人でしなきゃならん、と覚悟していたつもり
だが、家主・義彰もほうきを手にした。ただし、
 「ほほほほっ。朝一番、若い娘から発散されるホルモンを存分に
吸い込む。これぞ究極の健康法じゃな。」
 という余計な解説つき。
 まず、庭を丁寧に掃いて、地面に掃き目をつける。次は、屋敷内だ。
掃いた後は、板の間は雑巾掛けだ。ぞうきんを固く絞って、エイヤッ
とばかりに拭き進んでいく。
                   (つづく)

  で、今どきは学校の掃除も、モップなのでしょうか・・・・。
 

2011年2月17日 (木)

本日休載(笑)

 雨が多い気候となりました。

 それって、春の足音?

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 読み続けてくださっている方、いらっしゃらないとは思いますが・・・・・、

 拙自作小説、本日は休載させていただきます。     m(__)m

2011年2月16日 (水)

第二章「新館主の朝」①

 2月15日。2ヶ月に一度の年金支給日。
 ・・・・というわけで(って、なんのこっちゃ?でしょうが)
 久しぶりに真昼間の出水の街を、アッチャコッチャ、トコトコと。

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 ふ~~、以前は当たり前のように歩いていた距離も、
                     ツカレマシタ・・・。
 まあでも、「青空の下」は、やっぱりいいですね。

 さて、懲りずに。
 で、つまらない念押しですが。
 当自作小説はあくまでフィクション(創作)であって、登場する人物・
企業等は架空の存在です。

(と、わざわざ書かなきゃならんのは、やっぱり“モデル”が存在するから
・・・・の裏返しでもあるのですが)
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  第二章「新館主の朝」①

 御仮屋睦(おかりや・むつみ)は、商店街の一角「御仮屋書店」の
長女だ。本屋の朝は午前六時前、雑誌を配送するトラックが倉庫の前に
急停止して、ドサッドサッと束になった雑誌・単行本が荷下ろしされる
音で始まる。以前ならば、人気週刊マンガ雑誌の発売日ともなれば、それ
を楽しみにしている子ども達が、登校前に買いに来ていた。御仮屋家も、
荷が着いたと同時にその束をばらして、あわただしく店頭に並べる・・・、
が一日の始まりだった。
 そんな本屋に生まれ育った睦だから、他人は「朝は苦手」なぞと言うが、
早起きは得意だ。午前五時、今朝は余裕を持って目覚まし時計をセットして
いた。パチッと目が覚めた。
 (とはいってもねえ~。これが冬場じゃないから、いいのよね・・・)
 さっと布団から出て、洗面台へ向う。
 歯磨きをしながら、鏡の中の自分と向き合う。
 (大丈夫。私は、ノーメイクでも人前に出れるわ・・・)
 それでも、口紅は薄く塗った。
 ジャージ姿に着替えて、スニーカーに足を通して、「新納流試心館(に
いろりゅうししんかん)」へ向う。

 睦が門をくぐる前から、家主・新納義彰(にいろ・よしあき)の飼犬・
タダモトが、こちらに向って吠えている。滅多に吠えることなぞないタダモ
トだから、これは睦に対する歓迎の意なのだろう。門をくぐって、
 「おはよう、タダモト。ほ~ら、ちゃんと私来たんだから、静かにして。
まわりは、まだ寝ている人だっているんだから。」
 とにかく、タダモトを静かにさせる。
 義彰はと見れば、表の間の縁側で新聞を手にしている。睦が来るのを待って
いたのだろう。
 「おはよう、むっちゃん。来たのう。タダモトも、大歓迎のようじゃの。」
 「おはよう、じいさん。まずは、庭掃除からでいいのよね。
  あっ、その前に、タダモトの朝ごはんか。」
                       (つづく)

  女の子の朝支度・・・って、いうのが、実はよくオジサン、
                     想像できません・・・・・。
  

2011年2月14日 (月)

第1章「新納流試心館」⑧

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 ふ~~、まあでもここ2,3日はよく眠れております。
 まだまだ「電気アンカ」を使用しておりますが、布団の中が
居心地のよい気温になりつつあるのかどうか・・・・?

 さてと。
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   第1章「新納流試心館」⑧
 「私じゃ、だめ?」
 睦は、義彰の方に顔を向けた。
 「なにがじゃ?」
 (じいさん、わかっているくせに~)
 「・・・・その~~、・・・・後継者よ。」
 「なんのじゃ?」
 (もうっ!)
 「だからっ、新納流の後継者っ!」
 (あっ、言っちゃった・・・・)

  ・・・・・・・・・・・・
           (なに?)
 「ハァッハァッハァッ~~」
 義彰が爆笑し始めた。
 「もう、何よ~~」
 「ハッハッハッ・・。いや~、すまん、スマン。時に、そのむっちゃん
のナイスバディ、スリーサイズはいくつじゃ?、フフフ・・・・」
 「ヤダ~~っ。私は、真剣に言ったつもりよ。」
 「あいや、またスマン。それだけ魅力的な身体には、脂肪がつくべきと
ころにしっかりついておるということじゃろ。子供の頃のようには、身体は
動かんじゃろ。・・・・いいさ。これからのむっちゃんは、持って生まれた
頭とそのナイスバディで、素敵な殿方をゲットして、素敵な嫁さんになるこ
とを目指しなされい。」
 「なに、そんな、じいさんらしくもないこと言っちゃって。『強い者が
強いのは当然。物が上から下に落ちるがごとき理は、不要』じゃなかったっけ。
それなら、私のこの!身体でも、相応に強くなれるはずじゃない。」

 ・・・・・・・・・・・・・・・  
              「本当にそう思うか?」
 義彰は笑顔をしまい、一呼吸おいて、睦に訊いてきた。
 「うん。」
 睦はうなずいた。
 ・・・・・・・・・・・・・・
 またまた、義彰の表情は一変。
 「そうか、そうか。フフフフッ・・・。それなら、ただ今これより、『
新納流試心館(にいろりゅうししんかん)』の新館主は、むっちゃんじゃ。
そうじゃの~、それなら館主さまはさっそく明日の朝から、館主としての
仕事をお願いしよう。
 この道場と表の間と庭の掃除。観光客に見てもらっておるんじゃ、毎日
しっかりきれいにしておかなきゃならんのじゃ。
 そして、タダモトの食事。朝夕二回じゃ。ドックフードでは、悲しむぞ。
 もちろん、タダモトの散歩。これも朝夕二回じゃ。タダモトは、散歩を
何よりも楽しみにしておるんじゃ。それにこんなジイサンのお供よりも、
むっちゃんのようなお嬢様のお供の方が、タダモトも嬉しいじゃろ。
 よろしくのう。」

  (!)

 (しもうた~っ!、私はじいさんの口車に乗せられてしまったんかい!?)

 ふいにタダモトが立ち上がって、尻尾を振りながら、睦の足に頭をすりよせ
てきた。「嬉しい」の意志表示だ。
 睦は、仕方なしにタダモトの頭をなでて、応えた。
                         (つづく)
   とりあえず第1章はおわり。次章へ、デス。

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