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2009年7月19日 (日)

『地域経済と産業振興ー岩手モデルの実証的研究ー』

 今朝は、夏休みの期間中バイトをしてくださる女子高生を撮影に(だっから~、
ネームプレート用の写真ですからね)、コンビニへ。
 やっぱりお年頃。デジカメを向ける前までは、コロコロと笑ってくださってい
ても、いざシャッターを切る時には、ご緊張。

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 そのついでに「コンビニ受取」を指定して本を。
地域経済と産業振興ー岩手モデルの実証的研究ー
      (野崎道哉著、日本経済評論社、税込4,200ナリ)

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 まったく、4,200円でっせ。ハードカバーにする必要、全然ないしょ!
 これは『青森県の経済産業事情』を見習ってくださいな・・・・。

 ところが〔著者紹介〕をみれば、1968年生まれ、で私と同年。
 この本が、どうやら博士論文であるよし。
 おまけに、あとがきの最後は、
『・・・・・
  最後になったが、筆者の研究生活を支え続けてくれた母富子、兄一裕とそ
の家族に本書を捧げる。』
 という一文で締め。

 “食えない”経済学徒か・・・・。

 押忍。4,200円分の元手を回収できるよう、しっかり拝読いたしまする。m(__)m

2009年7月 9日 (木)

「移出」と「移入」

    遊歩道 覆い尽くすか 夏草や

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  夏草の生命力。
 今朝。信用組合の方が、お手入れをされている向日葵が開花。

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  さて、
『青森県の経済産業事情
     -なにが所得格差をもたらしたのかー』
         (福士隆三著、北の街社、定価1,500円)

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 一応、一晩で最後まで目を通したつもりです。
 『「農業」と「観光」による経済活性化
               -そんなものは幻想だ!』
  という帯コピーが躍る割には、「観光」についての言及が希薄な
ように思いましたが、
 一般の方が思うほどには「観光」による“経済効果”というのは、極めて
限定的である・・・・・・というのを、前提条件にされているのかな~~
というのは、私の推量。

 で、私が、福士先生のおっしゃりたいことを要約すると、
「戦後、日本の高度経済成長を支えてきたのは、モノ造り。より付加価値の高い
モノを海外へ売るというこれまでの日本国のあり方は、これからも不変である。
ひるがえって、地方においても、域外へ、いかに付加価値の高い“モノ”を売る
か?、それが課題である」

  ・・・・デショウカ・・・・・。

 本では、当然のことながら、いろいろな統計資料を示しながら、青森県の経済
産業事情を解読しているわけですが、
 それに則って、ひとつだけ鹿児島県をば。

 平成18年度県民経済計算より
(「国民経済計算ー内閣府」ページより)
 平成18年度(2006年)、
 鹿児島県における
「財貨・サービスの移出」(輸出のようなもの?)額は、
     2,420,815百万円
 対して、
「財貨・サービスの移入」(輸入のようなもの?)額は、
     2,960,690百万円
 差し引きでは、
      539,875百万円
          の移入超。つまり“貿易赤字”状態である。

  この539,875百万円が、どれだけの金額なのかといえば。

  県内総生産は、
   5,323,140百万円であり、
  その10%に匹敵する数字である。
 つまり、鹿児島県から10%もの“富”が流出していることであり、
 こんな現状では、鹿児島県経済は、どんどん疲弊していくばかりである。と。

(自分で元の統計を見てみた身として書かせて頂きます。
 この本で提示されている、統計資料からの読み取りが、“統計学的”に
純粋に正しいのか?という疑問は、付記させて頂きます。)

 さて、福士先生は、
『ここでは移出型企業として最先端を行っている企業、もしくはその可能性を秘めて
いる企業・・・』
 として、青森県内の次の企業を紹介されております。

・氷温貯蔵・熟成のトップメーカー    大青工業株式会社
・試練に耐え再建を果した女社長     株式会社はとや製菓
・国内の主要都市を網羅するサービス業  株式会社イマージュ
・世界に誇る時字とロゴマーク      テフコ青森株式会社

 ・・・・・・・、当然ながら(?)、鹿児島県民である私たちは知らない・・・企業。
(つまり、決して誘致企業ではない)
 必ずしも、製造業とは限らない。

 というところが、鹿児島について考える時の、ヒントであるのかな・・・・??と。

 ちなみに、この本の著者である福士隆三さん、今でこそ大学教授の“先生”なのですが、
 元はといえば、青森銀行の行員さんであるとか。

  で、
  銀行ウーマン・マンよ!大学教授を目指せ!!

2009年7月 7日 (火)

手にしただけで、興奮できる一冊

コンビニ店員が、ウルトラセブンに変身できる頃。
 ・・・・あっ、今日は七夕でしたっけ。

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 今週の新商品。ひょいと見て「これは!!」と思って、押忍。
 憧れの女性に“献上”させて頂きました。
「わ~、とってもおいしそう!」

「みかんの甘さよりも、夏みかんの酸っぱさが混じった甘さが、私、
好きなのよね。」
 と解説してくださる、貴女は熊本美人。

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 ・・・・・で、私も一本飲んでみたのですが・・・・。
「どうせ飲むなら、8%で、く~~ッといきたいわよね。」
 とおっしゃる方には、間違いなく物足りないである、と思イマスで、あり
マスル・・・・・。

 ・・・・オッホン。本題です。

 不覚ながら、手にしただけで、興奮してしまった本であります!
 勤め先のコンビニで受け取って、梱包を引きちぎって、この本を直に手に
した時の、高揚感。
(「-そんなものは幻想だ!」という部分が、小さくなっているのが、それこそ、
“タブー”の重圧?)

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  同じように、「鹿児島県の経済産業事情ーなにが所得格差をもたらしたのかー」、
帯カバーのコピーに
『「農業」と「観光」による経済活性化ーそんなものは幻想だ!-』
 が付いた本が、本屋さんの店頭に並んだとして、

 鹿児島県民である!、そこのあなた様、手に取る勇気はありや?

2009年6月 7日 (日)

★一つ星をつけてやる~~!(笑)

  不況で、職場単位で「河原にテントを張って、一晩中飲み会。泥酔状態で、
朝4時の花火の合図を迎える」という年中行事パターンが、大きく崩れつつある
のでは?
 もちろん、ただ今現在、河川工事が進行中という要因もあるのでしょうが。
 「6月第1日曜のあゆ解禁」という出水独特の行事ではありますが、誰が意図
したわけでもなく、廃れていくのでしょうか・・・・。

 午前1時過ぎの帰り道。いえいえ、それでも土曜夜、忙しく店員稼業をさせて
頂きました。

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 さて、改めまして。
「地域金融システムの分析~期待される地域経済活性化への貢献~」
                (岩佐代市編著:中央経済社刊)
  読了。

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 え~~い!!とっても厳しく☆☆☆☆☆中★の評価をつけてやる~~!!
 5人の大学教授の方による執筆なのですが、それぞれの方の直近の研究材料
を“切り貼り”しただけじゃないのさ~~~!!!

 いえいえ、1ページに収められたコラム。例えば
『地域経済開発と Economic Gardening』
『地域社会資金還流法(CRA)と地域社会開発金融機関(CDFI)』
『起業家の資金源~ベンチャーキャピタル~』
『欧州でのソーシャル・ファイナンス』

 もっと詳しく読んでみたいな・・・・。

2009年5月25日 (月)

初めての「ブックレビュー」

 いや~、ですから、たかが日没シーン。同僚のお若い店員さんが
いるのに、古参“鬼軍曹”ドノは、にわかにデジカメを持ち出して、
店外へ・・・。ナンテコトヲシテ、シメシガツクノダロウカ・・・。

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 もうひとつ、紫陽花の定点観測。

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 さて、熱帯雨林(つまり、Amazon.co.jp)へ初めてのブックレビュー投稿。
 もちろんネタは、
地域社会と協働するコミュニティ・バンク
   -米国のコミュニティ銀行・クレジットユニオン』
           (由利宗之著 ミネルヴァ書房刊)

 ボツになるかもしれないので・・・(笑)

 最初にお断りさせて頂きますが、私自身は、地方金融機関関係者ではまった
くありません。地元銀行の株主かつ「総会屋」(笑ってください)として、6月
の株主総会でのネタ探しの一環として、本書を手にしました。
 「オーバーバンキング」。今後、ますます地方金融機関の統合淘汰が加速して
いくのが、日本の地方金融業界の姿であると思います。
 ところが、海の向こうのアメリカでは、いまだ“おらが町の銀行”、小さな小
さなコミュニティ・バンクが健在であるとか。
 この日本とアメリカの違いは、どこに・・?答えを求めたく、由利先生の前2作
にも、目を通したつもりです。
 最新作である本書には、“サブプライム・ショック”以降、そのアメリカのコミ
ュニティ・バンクが、その荒波にどう立ち向かおうとしているのか?。それについ
ての記述を期待したのですが、・・・・期待はずれ・・・。貧乏人にとってはとっ
てもお高い、本書の値段も考慮して、厳し目に星三つとさせて頂きます。

 いえ、読んでよかったと思う箇所も。
 アメリカ南部といえば、「人種差別」?「聖書原理主義」?う~~ん、自分の偏見
でしかないのかもしれませんが、“南部”といえば、そんな程度のイメージでした。
 ところが、本書で紹介されている、ミシシッピ州テューペロの町(近年では、トヨ
タが、その郊外へ工場進出をしたのですよね)。いやいや、そういう風土だからこ
そ!!と興奮しては、語弊がありそうですが・・・、の「まちづくり」・・・。
 適当な言葉が思いつかないのですが、
 「考えさせられました」。                         』

 「総会屋」(ですから、爆笑してください!)として、6月下旬の株主総会にまで
読もうと、ついつい(!)注文してしまった本。

 『地域金融システムの分析―期待される地域経済活性化への貢献 (単行本)』
         (不本意ながら、Amazon.co.jpを通して購入)

  一応、ワクワクドキドキ・・・・
  期待はずれだったら、容赦なく一つ星を付けてやるケンネ~~!

2009年5月22日 (金)

「地域社会と協働するコミュニティ・バンク」を読んで

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  こちらは、鉄砲百合。

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 で、ふ~~。6月までに読み終えることができるのだろうか・・・状態だった
のですが、
 「地域社会と協働するコミュニティ・バンク
    ~米国のコミュニティ銀行・クレジットユニオンとNPO~」
       (由利宗之著 ミネルヴァ書房刊 定価6,500円+税)
        ・ミネルヴァ書房のサイト⇒本書の紹介ページ
  (こういう地味な学術書専門の出版社が頑張っているんですね~)

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 読後の感想でありますが、あらかじめお断りさせて頂きます。
 私自身は、地方金融機関関係者ではありません。
 従いまして、著者の狙いを正確にくみ取ることは不可能と思っております。
 
 と言いましても、本書の価格相応な分厚さ、(注)の分量の多さ、は“研究論
文”を思わせるものであり、現役の金融機関職員の方が手にされたとしても、戸惑
うばかりではないでしょうか。
 案外、将来地方金融機関へ就職を希望される学生さんには、役に立つかな・・・?。

 まず、最初に不満を挙げるとするなら、発刊が2009年3月1日。ならば、サブプラ
イム・ローン問題勃発以降の、アメリカ・コミュニティ銀行業界の動向をタイムリー
に取り上げて欲しかったです。一応「米国のコミュニティ銀行業界とサブプライム・
ローン問題」というコラムとして、2ページほど書かれておりますが。

 ・FDIC(Federal Deposit Insurance Corporation)のサイト
      連邦預金保険公社(Wikipediaより)       
 
  のトップページに「Bank Closing Information 」が大きく掲載されており、
 「Failed Bank List」によれば、
 今月2009年5月だけでも、5つの“銀行”が倒産しているようで。

 本書に登場するコミュニティ銀行、例えばミネソタ州ダルース市(Wikipediaより)の
 ・Park State Bank
  とても、現状安泰なのかというと、それは“?”なのではないでしょうか。
(私の貧相な英語力で拝見する限り、これが他のコミュニティ銀行より抜きん出ている、と
は思えません・・・・)

 著者は、株式会社組織である地方銀行よりも、信用金庫・信用組合という協同組織
金融機関に、可能性を託して、本書を結んでおります。
 が、しかし、あくまで出水市内の各金融機関の支店を横目で拝見する限りにおいては、
「なんぎん」「かぎん」の方が、「しんきん」「しんそ」よりも賑わっております・・・。

 「地域社会に貢献する」が、それじゃあ、利用する金融機関を選ぶ際の評価ポイント
となり得ているのだろうか・・?いや、これからなり得るだろうか・・・・?
 いわゆる地方の片田舎に住んでいる身+地方銀行の株主として、本書を読んで「勇気づ
けられた」とは相参りませんでした・・・・。
 
 「地域社会の社会としての持続可能性」の源は、どこから?
 という著者の問いかけが、グルグルと・・・・・。

 この本を読んでよかったと思える点も、書いておかなければなりませんね。

 本書では、ミシシッピ州のテューペロという町の、伝説の篤志家、ジョージ・マクリー
ン(1904-1984)が紹介されております。
 ミシシッピ州といえば、「南部」。
 アメリカ南部に対するイメージといえば、ジャズの本場。
 それ以外なら、「人種差別」「キリスト教原理主義」、ひいては「貧困層が多い」
 ・・・・・・・・・・・・。
 スミマセン、はるか昔学生時代、本多勝一著「アメリカ南部の旅」を読んだ影響
が強すぎますか・・・。

 「人種差別」に向き合わなければならない中(公民権運動の歴史)、キリスト教を
強力な拠り所として、テューペロという街が作られてきた、と。

 ひとつ、目からウロコでした。

 最後に、若者への「金融教育」の必要性について。
 もちろん、それを地元の金融機関がボランティアでせよ!と述べるつもりはありません。

 とはいえ、地方の若者であれば、学校を卒業して、いざ就職となれば、即マイカーが
必要である。マイカーの購入費・維持費に見合った収入を得られる人はともかく、現実、
「支出に見合った収入」を得るのは難しい・・・・。
「収入に見合った支出」となるよう家計管理のスキルが必要である・・・。
 そんな「金融教育」の機会が、学校教育の場にあるのか?というと、はなはだ疑問で
ある・・・と。
(こんなことを書くと「学校が何から何まで教えなければならないのか!~」という、お叱り
をうけそうですが)
 それは、一般的には“社会教育”となるのでしょうが、実際にそれを担うべきは誰なのか?
というと、う~~~む。(-_-;) 

  

2009年4月19日 (日)

「昔総会屋、今アクティビスト」?

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  午後7時過ぎのアーケード街。日照時間としては、すでに8月の半ば頃と同じなの
でしょうね。

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  さ~~て、「ほどほどに」と肝に銘じつつも、やっぱり気分は強気な“スイン
グ・トレーダー”。
  月曜日、持ち越したJT(2914)次第でありますが、
 ・NEC(6701)
 ・キヤノン(7751)
  ・JR西日本(9021)
    という銘柄に追いつけるかナ・・・(追いつけますように。
                       ☆彡 (-人- )  星に願いを・・・)

       とりあえず、月曜日に“暴落”はなさそうですよネ?

  さて、一方、
  「極めることも大事ではないでしょうか・・・」
  というオネエサマのひと言に、背中を押して頂きました。

 『地域社会と協働するコミュニティ・バンク―
    米国のコミュニティ銀行・クレジットユニオンとNPO (MINERVA現代経済学叢書
)』
  
   Amazon.co.jpにて、注文。

  価格が、6,825円・・・・・・〇| ̄|_。

  イヤイヤ、このくらいは“総会屋”の必要経費である!

              ・・・・・・・・が、シカシ・・・・・・

                  グズグズ。

   今朝、ようやく、エイッ!。 ただし、中古本を。

 「昔総会屋、今アクティビスト」なんだとか。

  “アクティビスト”の方が、カッチョイイ?

2009年2月12日 (木)

『ポトスライムの舟』

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  黎明。ワンパターンですが、今日は、カラスが写っているということで。

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 もうひとつ。この“鉄橋”を、エイヤッ!と持ち上げて、橋を架けるわけですね・・・。

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 さて、メモ二題。
 南日本銀行出水支店での、待ち時間の合間に。日本経済新聞13面に、出水市が登場。
(ごめんなさい。オヤジ、首都圏版にも掲載されていますか?)

 引用させて頂きます。
『・・・・・
 パイオニア鹿児島工場が閉鎖される鹿児島県出水市。同社が納めていた法人市民税や
固定資産税だけでなく、市内に住む四百九十人の従業員が職を失うことで個人市民税が
目減りする可能性が高い。市税務課は「パイオニア関連だけでトータル二億五千万円の
税収減になる」と試算。人口五万七千人、税収五十四億七千万円(〇八年度当初予算)
の同市にとって税収、雇用両面での打撃は大きい。
                                ・・・・・・』

  5%の歳入減となりますか?

 一方で。

 出水市役所のサイトより。
・平成21年2月1日現在の世帯数及び人口
   転   入  117
   転   出   94

  1月1日現在より、“転入超”のペースは鈍化しておりますが。さて、今後は?

 本題です。・・・・・たしか、太宰治は、結局芥川賞を受賞できなかったんでしたっけ?

 第百四十回芥川賞受賞作「ポトスライムの舟:津村記久子」

 が掲載された、文藝春秋三月特別号、諏訪書店にて購入してしまいました。早速拝読し
始めたのですが、三分の一までは、東京都知事サマ(!)である石原慎太郎氏の選評、
『文学に限らず芸術の作品は作者独自の思いこみの収斂に違いないが、しかしなお鑑賞す
る他者に最低限のある共感をもたらさなくなくては作品としては通るまい。 
 ならば今回の受賞作以外の作品に、反発を含めて、読む者の感性に触れてくる何がある
というのだろうか、どれも所詮は作者一人の空疎な思いこみ、中には卑しいとしかいえない
当てこみばかりで、うんざりさせられる。
                               ・・・・・・・』

 イヤ、この受賞作だって、「作品としては通るまい」しょ・・・・。

 ところが、読了してみれば、

 高樹のぶ子氏の選評、
《受賞作『パトスライムの舟』は俯瞰せずひたすら地を這って生きる関西の女たちの視線が、
切ない生活実感を生み出している。至近距離しか見えない女たちだが、それゆえ奇妙な味の
おかしみと明るさ、さらにはやるせない希望の匂いが伝わってくる。ワーキングプアたちの
必死さ切実さは、しかし舞台を東京に置いたなら、忍耐、がんばり、苦労、不条理への抗議
などなど、ゴツゴツした問題提起の様相を帯びてくるだろうし、この作品の不思議なぬくも
りは失われるに違いない。視線を低く保つ関西人の気質と言葉使いが、うまく時代を摑まえ
たとも言える。
                                   ・・・・・》

 ・・・・そう言われると、自分、ほとんど“関西”には縁ない人生なのですが、なんと
なく・・・・・、なっとく。
 で、結論として、この作品のキャッチ・コピー、山田詠美氏の一言、
 
 《『蟹工船』より、こっちでしょう。》

        納得。

 ・・・・・・・、作品中、「離婚する、しない」が、重要なプロットとして描かれて
おり。

 ~~~、自分としては、宗教勧誘攻勢をかけてくださった“彼女”を思い出してしまう

2009年1月11日 (日)

組織の中で、“夢”を抱けるか

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  1月10日土曜日。雪が舞った日。
(写真では、とっても解りづらいのですが、それでも、ちょこっと雪片が
写っております・・・)

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 山はご覧のように積雪。紫尾越えの道は、チェーン規制となったとか。

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 さて、土曜から日曜にかけて、休み。ふ~、ようやく、いつもの勤務
パターンに戻って、ホッとしました。よく眠れます・・・・(-_-)zzz。
 で、あっという間の、すでに午後2時。

 「書く」という行為にも、やっぱり結構なエネルギー(労力)とモチベ
ーション(動機)が必要なようで、体調不調でかなりダウン。

 エイヤ!
 いつもいつも、紹介させて頂いていますが、
Espresso Diary@信州松本

 1/11付「地方の貧しさはクルマに表れる。」

 の中の一節。
『・・・・
 銀行を辞めた理由を、「金融という本来の仕事でなく、社内政治のような
ことに時間が使われているのがムダだし、虚しい」と話す若い男性もいます。
                            ・・・・・・』

 を、ひとつのトッカカリとして。

 週刊東洋経済1/10号特集「未来に希望を描けない!若者危機」
の中で、
「座談会 2年目で3分の1が退職 若手金融マンの現実」
 という記事があるのですが、
 最後の質問、
「将来のキャリア形成についてどう考えていますか。」
 という問いに対して、
「出世欲はみじんもありません。入社前からずっとこの会社で働きたいと思って
いませんから。」(Bさん)
「私はそもそも銀行に残ることは考えていません。実際にルーチンワークが多く、
長く勤めようという気にならない。」(Dさん)
「私も以前はそう思っていましたが、少し考え方が変わりました。4年目になって
少しずつ責任ある仕事を任されるようになり、やりがいを感じています。」(Cさん)
「苦労は多いですが、銀行はクビにならない。」(Aさん)
 という、若手金融マンの方々のお答え。(もちろん、実際に発言された内容を、
何分の一にも要約したものなのでしょうが)

 あまり、強く“やる気”を抱けないのは、どこも同じであるような・・・。
 とはいえ、「社内政治のようなことに」若いうちから巻き込まれてしまうのが、
“それが地銀”?

 さてさて、こんな前置きをして・・・・、さあ、ようやく
「荘内銀行はなぜ顧客に選ばれるのか?
        ~勝ち残りに賭ける、ある地銀の挑戦~」
             (宇井洋著 ダイヤモンド社)
 の“締め(笑)”の感想を。

(本に書かれていることと、現実の社内の雰囲気というのは、また違うだろう、
ということは、心して)

 富士銀行から荘内銀行へ“下野”した町田サトル(難しい漢字です)氏の
リーダーシップのもと、かつて「殿様銀行」と揶揄された状況から、行内の
意識改革に取り組んでいく過程が描かれております。

 うん、ですから、一介の若手行員さんまで、生き生きと“夢”を語れる
ような職場であるのか?
 前に読んだ「ホスピタリティ~CS向上をめざす巣鴨信用金庫の挑戦~」
には、「テラー業務日誌・営業日報の改定」という試みが紹介されており
ました。
 もちろん、自分なぞ目にする機会なぞありませんが、そこに“活き活きと
した言葉”が書かれているのやら・・・。

 と、ここまでは銀行の株主(笑)として。

 コンビニのリストラ候補店員としては、同僚の若い方たちの働きぶりを
拝見していると、どうしても“やる気がある”ようには、見エマセン・・・。
             内心、イライラ・・・・・。

 そりゃあ安賃金、どんだけ“やる気”を見せたところで・・・・・・
という気分は解るつもりですが、
 「同じ仕事するなら、もっと楽しそうに働こうぜよ!」
  と思うのが、オジサン。

 お若い方に“夢”がないのが原因なのかな~~と思ってみたり。

 イヤ、この場合は、それぞれの方の、それぞれの生き方においての“夢”を抱けないからかな~と。

2009年1月 5日 (月)

『未来に希望を描けない 若者危機』

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  今日から「仕事始め」。

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 ・・・・って、なんで“かぎん”の注連縄飾りなのさ~~!というツッコ
ミは却下です。
 押忍、自分、怠惰でアリマス。本日になって、ようやくショーウィンドウ
のカレンダーを、2009年版に架け替え。
「オレなんて、生の桜島を眺めるのは、1年に1回、2回だぜ」
 というイヤミを無視して、3作目の登板です。

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 う~~~~~ん、
 「桜島」って、鹿児島人にとってはあまりに“偉大”過ぎて、
  実のところ、“陳腐”?
 若手絵画家が「桜島」を描こうものなら、案外「ケッ!」の一言で、即
却下されてしまうのではないでしょうか・・・。
 絵画界において、「桜島」を描いて賞賛を浴びることが出来れば、それが
実は“大家”の証し?

 ・・・ハ、はるか昔、東京都の美術教師の方が、作品を一堂に持ち寄って
開催した絵画展の、記念パーティーに紛れ込ませて頂いたことがあります。
 なんの話の流れだったか・・・、
 自分「梅原龍三郎の『桜島』なんて、どうでしょう?」
 と言った途端、
 答え「へ~、あんなのが、いい、と思うんだ。」

 ・・・・自分、反論すること、デキマセンデシタ・・・・。

 イエイエ、なんのかの「桜島」って、やっぱり鹿児島人の“精神的支柱”
ですよね。

 うわ~、脱線しまくりデス。

 本日(鹿児島では)発売の
 「週刊東洋経済 1/10
      未来に希望を描けない! 若者危機」。

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 押忍。2009年早々、「若者」をネタにした身としては、即座に購入。
 表紙写真は、東京(?)の横断歩道に佇む、背広(笑)姿の若者です
か・・・・。

 こちらも、いつも拝読しております、
・ファイナンシャルプランナーのニュースチェック
1/3付「自主留年志望の学生に1年間授業料減額措置や講義無料措置?
                    青山学院大学&淑明女子大学

 『若者危機』と一括りにしてしまうには、それは、あまりに乱暴!。

 自分が、とっても身近に感じるのは、
“地方で育ち、地元の高校を卒業してみたけれど”
 という、若者たちです。
 ですけれど、
“首都圏で育ち、大学はとりあえず卒業見込みだけれど”
 という若者たちの悩みも、それは同じ重さを持つ、と、信じます。

 あっ、ここでようやく「提言」ひとつ。

 『若者』という問題を受け止めるとき。
 それは、まず最小の自治単位である市町村が受け止め、それが
ダメなら、県、それでもダメなら「道州」という発想の切り換えが
必要なのではないでしょうか!。
 まず「国」の施策ありき!、からの逆転を。

 元ネタは、・・・・やっぱり
四国の星
  ですね・・・・。

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ごろごろ

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