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球磨川にかかる、武骨なトラス橋を渡れば、
やがて、
狛犬ならぬ、狛猫が出迎えてくれます。
このお寺の由来については、
“化け猫騒動”といえば、佐賀の「鍋島騒動」が有名ですが、あちらは多くは
江戸時代の創作。こちらは・・・・・・
猫「玉垂」のお墓。
・・・・と書くと、いかにもおどろおどろしい雰囲気となってしまいますが、ここは
付近の住民の方々が、「猫寺参詣」を楽しみにしていた時代を偲びましょう。
備え付けのノートを拝見すると、やはり愛猫家の方の訪問が多いようで、
猫を飼う彼女も、飼い猫の長寿をお祈り。
「目(芽)が出る」花の種子付き、ねこおみくじ(500円)。
実は境内にある「観音堂」こそ、江戸時代初期建造の国指定重要文化財
とのことだったのですが、・・・・・・・・・・・、
一枚も写真を撮っておりません・・・・・・・〇| ̄|_。
大正時代生まれという、湯前駅の駅舎。
・・・・・・駅前、やっぱり、以前はもっと賑わっていたよな・・・・・。
タクシーが1台、駅前広場で“客待ち”をされておりましたが、お客さんオラズ。
そのまま走り去っていかれました。私たち二人組を見て、「あるいは・・・・」と期待
されたのでしょう、チョット申し訳ない・・・・・。
ワンちゃんに、「あんたら、誰?」
元鹿児島県出水市民としては、やっぱり嬉しくなり。
校外学習の子どもたちは、おかどめ幸福駅で下車。
いえ、決して“幸福祈願”ではなく、駅横の公園が目的地のようです。
そして、一人旅の外国人女性さん。なかなかの“旅行通”と、お見受け。
そしてそして、私たちは、さっそく最前部に移動。
(ヘルメット姿の女性は、保線部のおねえさん?。目視で、線路状況を確認中のよう)
・・・・・・・・
「同じような景色が続くから、どこを走っているか、わからなくなる・・・」。
実のところ、くま川鉄道は、球磨盆地の真ん中をトコトコと走る路線のため、
車窓の景観としては、ドウシテモ単調・・・・。
役場等公共施設・スーパー等大型店舗は、道路沿いに建てられますものね・・・・・。
ソンナコトヨリモ、
にわか“鉄道ファン”としては、現存するのは、ここくま川鉄道と津軽鉄道という
「タブレット閉塞」に、ワクワクドキドキ・・・・・。
いえ、実はそれじゃあ、「そのタブレット閉塞って、結局どういうこと?」という
ツッコミを頂いても、「え・・・・、そのタブレットを持っている列車しか、その区間を
通ってはいけない、という取り決めをしている路線」とくらいしか、説明できないので、
慌てて勉強。
(このサイト、とっても勉強になりました。m(__)m)
そのタブレット交換をする、あさぎり駅にて。
無念。解りづらい写真しか撮れなかったのですが、運転士さんが人吉温泉駅から
持って来たタブレットを駅員さんに渡して、別のタブレットを受け取り、
駅員さんが、受け取ったタブレットを、駅舎内に設置されている”閉塞器”に
挿入して、ここから先の区間の信号を青にする・・・・・という流れで、OK?
終点・湯前駅に。
写真右手に、製材された材木が積み上げられているのに、ご注目を。
湯前町では、今でも製材業が主要な地場産業なのでしょうね。
人吉温泉駅を発車。
本当は、最前部の“かぶりつき”に陣取るつもりだったのですが、
小学生の子ども達の手前、大人らしく(・・・)、最後尾に。
くま川鉄道車窓、最大(唯一?)の見どころ。
球磨川本流と川辺川の合流地点。
盆地の中を流下してきて、生活排水等が多く流れ込む球磨川本流と、
山間部を流れ下ってきた清流・川辺川との水質差が、一目瞭然にわかる地点
として、幾度も紹介されていたスポットです。
(右側の本流からの水は濁っているにもかかわらず、左側の川辺川の水は
済んでいる)
かつて、「球磨川を歩く」で、カメラぶら下げて、エッチラオッチラ歩いていた身としても、
ここは是非、自分の目で確かめたかった箇所。
わが青春の思い出の、一カ所。
この日は、見た目、水質の違いはわかりませんね。
力強くエンジン音を響かせて出発する、気動(ディーゼル)車の躍動感!。
平日にもかかわらず、そこそこお客さんは乗車していたように思います。
JR九州の”観光路線”化戦略、今のところ、首尾は上々・・・といったところでしょうか。
吉松で鹿児島中央行き特急「はやとの風」に乗り継いで、お帰りは新幹線で・・・・
という周遊コースの設定。
う~~ん、
♪線路は つづくよ~ ど~こまでも~♪
という童謡がありますが、日本全国に張り巡らされた鉄道網の魅力を、
もっと多くの人が気がついてくださればな・・・・・。
(新幹線開業に伴う、並行在来線のJRからの分離は、やはり再考すべきでは?)
さて、
私たちが乗る、くま川鉄道は・・・・、
地元・人吉市内の小学校2年生の子どもたちが、校外学習のために乗車される
とのことで、急きょ増結して、2両編成での運転に。
掛け時計の時刻に、ご注目を。
湯前行きの発車時刻は、10時20分。
「イッツ、球磨タイムね」。
「〇〇(地名)時間」と、例えば会合は、必ず予定時刻の30分遅れで始まる・・・・・
等々、その土地の“のんびりさ”を表す言葉がありますが。
でも、この「遅れ」も、私たちにとっては、
ワクワク感を大いに盛り上げてくれる、心憎い演出なり。
。
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「鉄道」に、ワクワク!を
遠距離恋愛中九州在住の彼女とのデートプランとして、先々月は JR肥薩線・SL人吉号、先月は同じ肥薩線の人吉ー吉松間の「いさ ぶろう・しんぺい」に。そして、今月は人吉ー湯前間を走る第3セク ター鉄道・くま川鉄道に乗る“鉄デート”を計画した。 九州へ向かう飛行機の機内で拝読したのが、本作。
特に地方部では“地域経済活性化”が長く論じ続けられており、 またいろいろな試みがなされており、書籍等で多く紹介されている。 しかし、これだ!という決定打を見つけるには至っていない・・・ というのが、現状ではないだろうか?。 本作を一読した限りでは、それと同じように、地方鉄道経営安定化 への決定打を見いだせていないように思う。 いやいや、もちろん本作では、いろいろなイベント列車、グルメ列車 が紹介されており、「いつか乗りに行ってみたいな~」と多々思わせて 頂いた。とはいえ、「おわりに」の末尾で書かれているのだが、本作 で紹介されている、信楽高原鐡道は全線、JR三江線は一部区間が大雨 の影響により、現在不通とのこと。なんとも皮肉な末尾である。
軽々しく述べるのはためらわれるが、ひとつ“鉄デート”経験者として。 地方では、マイカーこそが住民の“足”。ひとたびマイカーを所有すれば、 利便性が大きく劣る鉄道・バスという公共交通を利用する機会は、皆無だ。 彼女も、もちろんそんな地方在住者の一人なのだが、その彼女が三回続けて の“鉄デート”を選択。今回のくま川鉄道の旅は、地元小学校の校外学習 御一行と一緒になったのだが、彼女はその賑やかさが、とっても楽しかっ た・・・とのこと。
鉄道に乗る、ことに、マイカーでは得られないワクワク感をどう付与で きるのか?。口にするのは易し、実績を伴わすのは至難であるだろうが、 ひとつの切り口だと思う。
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結局、堂々巡りのことしか書いておらん・・・・という自覚は、持っております・・・・
ハイ。
くま川鉄道の終点・湯前駅にて。
くま川鉄道って、私は結構利用させて頂いた思い出があり、
球磨川流域を、野宿道具を背負って歩きまわっていた頃はもちろん、
「市房山登山マラソン」へ出場する際も、湯前までくま川鉄道で来て、そこからバスで・・・
と、利用させて頂いておりましたっけ。
湯前駅で降りて、「あるいは、今も?」と期待して、この窓口に目をやったのですが
・・・・・・・・・・・・・。
当時は、ここに手作りの“日めくり”(?)カレンダーがあったのですが・・・・・。
今は、この湯前駅、駅員さんがいらっしゃるのは、朝の時間帯だけとのこと。
地方鉄道の苦境を、察します。
ごろごろ
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