読む Feed

2012年3月27日 (火)

『愛しの座敷わらし』

 ふわ~~~。落ちた、落ちた・・・・・。
1203262s
 夕日に向かって、「バカヤロ~ッ!」と叫んで。
1203261s
 少々現実逃避。
1203263s
 

 作者・荻原浩。お恥ずかしながら「はぎわら・こう」と読んでおりました。・・・○| ̄|_
正解は「おぎわら・ひろし」。道理で、他の作品を本屋で探そうと思っても、見つけられなかったんだ・・・。

 それを原作とした映画が、GWに公開されるとのこと。
 『愛しの座敷わらし』

 ハイ。私、観に行きます。

 ダンナは大手食品会社のサラリーマン。奥様は、専業主婦。子供は、中学生の娘と小学生の息子。
お姑さんが同居。の五人家族。
 え~~~っ。そんな典型的な“中流家庭”なんて、いまどきアリかよ~~・・と、自分なんぞは
思ってしまうのですが、ここらへん(千葉県柏市)では、それが“普通の家庭”なのかな、と思えて
しまうから、不思議。

 そんな家族が、東北地方の営業所へダンナが転勤になったのを機に、ある古家に住むこととなった。
しかし、その古家には・・・・・
               という、ストーリー。

 それっ!!反則ッ!!
 首都圏から鹿児島県出水市へIターンして、風雪に耐えて15年(笑)・・な私が叫んでしまったのは、
ところがなんと、その家族は、ひと夏をその古家で過ごしただけで(半年未満?)、再び東京に戻る
こととなる・・・・。え~~っ、それって、田舎のイイトコどりじゃん、ズルイ・・・。

 でも、
 「いつでも、都会に帰ることが出来たら」
 という前提での“田舎暮らし”って、たぶんそれが都会暮らしのご家族の、ひとつ憧れなんじゃ
ないのかな・・・・・。
 コミカルに描かれているであろう、この家族のドタバタ“古家ライフ”。地方在住の方は、どう見るか?

 自分が、ぐいと魅かれた登場人物。
 『・・・・・
  眉毛が太いから、最初は気づかなかった。青いTシャツの胸もとの二カ所が、ほんのちょっとだけ
尖っている。カッチャンは、女だ。・・・・・』
  の役が、沢木ルカですか~(公式プロフィールは⇒こちら)。期待します。

 そしてそして、原作でのラスト。
 え~~っ!!それ『座敷わらし』ネタとしては、アリエナイ超絶大反則じゃねえ~
                         映画ではあるの?
 そんなこんなで、荻原浩氏の作品を、他にも読んでみたくなり。選んだのが『押入れのちよ』という
短編集。表題作の「ちよ」は、明らかに「座敷わらし」のプロト・タイプ(原型)ですね。
(他の作品は、かなりおどろおどろしく・・、『愛しの座敷わらし』とは一変。でもそれが、荻原浩という
作家の魅力なのでしょう)

 

2012年2月26日 (日)

惜別、わが愛書(?)

 さ、今日は結構張り切りましたっせ!
 で午後7時前、「だいわ」へ。
 ふと空を見上げてみれば、三日月が、金星と木星を従えて。

12022600s


 “発掘”された、わが愛書の数々。
 せめてもの気持ち。ついつい
 う~~ん、今思うとものすごく不思議なのですが、
「オレって、なんでこんなに金融関係の本を買って、読んでいたんだろう・・・・」
(コンビニ店員が、じゃあ、コンビニ業界関連の本をせっせか手にしているか?といえば、さにあらず。
 たぶん、そんじょそこいらの銀行員の方より、ある面では“勉強”していた・・・と思イマス)

1202261s

 『地域社会と協働する コミュニティ・バンク』
  は、一冊6,000円超。
 『市民団体としての自治体」
  は、一冊4,000円超。
  う~~~ん。大枚はたいて買った自分を、ホメテアゲタイ・・・・・。

  いや。
 でも、日本人の持つアメリカのイメージといえば、たぶんそれは“西海岸”or“東海岸”の都市部。
 ところが、アメリカ国内にも「田舎町」は、存在するわけで。
 たぶん、日本のそれよりもはるかに“ド田舎”で、とてつもなく“閉鎖的”で・・・・・。
 しかし、そこで生まれ育った人々には、かけがえのない“This is My town.”であり・・・・・。
 そんなアメリカの「田舎町」に関心を抱かせてくれた2冊でアリマシタ。

 たぶん、一度手放したら、もう二度と手にすることはない、わが愛書の数々。
 惜別の意味をこめて。
 あ、いや。女性ファッション誌は、あくまで小説のヒロインを描くために、購入。

1202262s

1202264s

1202265s






2012年2月24日 (金)

白表紙 裏返してみる~

 ここで、一首。

 白表紙 裏返してみる そのときに 当時の我が こぼれ出てくる

1202241s

 Amazon等通販で本を購入すると、カバーは当然ないわけで。それならと、表紙を
裏返しにして読んでいましたっけ。(イヤ、その後、カレンダーの紙等でカバーを
自作することにしましたが)
 手にした本を本棚に並べて“鑑賞”という趣向は、ナシ。
 ねぐら中に散乱している本を、ただいま回収作業中。

 ・・・・・・・・・・・
 当時の自分が、どんなことに関心を持っていたのか。

  うわ~~っ!、恥ずかしい・・・・

『誰かが私を笑っている
向うでも こっちでも
私をあざ笑っている
でもかまわないさ
私は自分の道を行く
笑っている連中もやはり
各々の道を行くだろう
・・・・・・・・・・・』

 さすがに全文引用は、この齢には恥ずかしさの上塗りになってしまうので、
 ヤメマス。

 一冊の本を約3,000円も出して購入した、当時の自分に乾杯!

2012年2月21日 (火)

『姫は、三十一』

 「無職」とは 心細くも のどかかな
         紫尾山見たく 散歩へと出る

1202201s


 ・・・・・・
 3月中に千葉県柏市へと引っ越して、3月中になんらかの仕事を見つけたとしても、
その給料を頂けるのは、おそらく4月。(まあ、「日払い」の仕事を探すという手段も
ありますか)
 それまでは、お金は出て行く一方・・・・。
 ウグッ・・・・。いや、若い頃だったら、もっと楽天的に考えられたのでしょうが・・・。

 でも。
 市役所に「住民票」をもらいに行ったついでに。ちょっと遠回り。
 いや・・・、確かに「現職・コンビニ店員」の時だったら、そんな“無駄な体力の消耗”
なんて、ゼッタイ!しようとは思わなかったわけで。
 「無職」だからこそでもあり。

 数年ぶりに「リリーズ」(出水市内では、一番?大きな書店)に。
(准看護学校跡が、たしかにK銀行の社員住宅になっていたり。「ブック・オフ」が、こんな
ところに開店していたんだ~~、という発見あり)

 ハード・カバーの単行本に、柏の新星堂でも目にして「読んでみたいっ!」と思った一冊が
あったのですが、そこはぐっと我慢して、手にすらせず・・・・・。
                      文庫本コーナーへ。

 で、私は、時代小説という分野には、ほとんど関心がなかったのですが、
ツイツイ手ニシテシマイマシタ・・・・・。
 風野真知雄『姫は、三十一』

1202203s

 いや、自分だって、江戸時代においては、たとえ数え歳であっても“三十一”とあらば、
十二分に“薹(とう)が立った”年齢というのは、知識としてあり。
 でも、そんなお歳のお姫様が主人公ですか~~~、
                        デ、ツイツイ購入。

 結局この作者の別シリーズ「妻は、くの一」も読めってか~~!
 という不満はあるのですが、
  イヤ、次作の刊行を楽しみにさせていただきます。

2012年2月20日 (月)

“警察小説”か・・

 久しぶりに「トイレ掃除」に、精を出しております。
(どんだけ掃除をしてなかったのかよ~!、はご想像にお任せします)

 さて。賃貸契約のため、25or26日頃に、またまた一時上京しなければならないようで。
 その時には、また新幹線を利用しましょうか・・・・。
 私には、片道6時間という時間は、それほど苦になりませんでした。
 少しでも費用を節約するためには、早割り航空チケットを入手すべきなのですが、
正規運賃同士を比較すると、新幹線は決して高くないのですね。

 とはいえ、昔のように「車窓を楽しむ」だけで、6時間過ごせるわけでなし。
 やっぱり必要なのは、文庫本。

 車中で読破したのは、佐々木譲著『制服捜査』『暴雪圏』。

1202191s

 いや~~。自分が“警察小説”なんてジャンルの作品を、進んで手にするなんて・・・・・。
 齢を重ねて、オレもずいぶん丸くなったな~~という感慨あり。

 コンビニへ夜間巡回に来てくださったお姉さま・お兄様方のおかげであり。
(不思議なもので、顔を覚えてくると、親しみを感じ)

2011年10月20日 (木)

「図書館戦争」シリーズ読破

 『夜勤』って、やっぱり清々しい・・・・・。

1110202s
 ふ~~~。まだ、本調子ではございません・・・・。

 で、結局全6冊読破!
   の有川浩著「図書館戦争」シリーズ。

1110201s
 全6冊って、高校生の時、ふた夏かけて読んだソルジェニーツィン著
「収容所群島」に匹敵するするわけですが、もちろん「図書館戦争」シ
リーズは、一気に読み通せます。

 ベタベタ甘さ120%の恋愛小説ながら、「表現の自由」「障がい者」
「ストーカー」といった問題を、各所に提起しながらラストへと進む
筆致。
 自分も、見習わなければ(笑)。

 で、今夜も夜勤へ、行ってまいります!

2011年10月12日 (水)

「撤退の農村計画」

 久しぶりに迎える、朝。

1110121s
 ふ~~。やっぱり、気分いいっす。
(正直なところ、店番終えれば外は日中、という生活パターン
も、深夜ねぐらに帰り着く・・・というパターンより、いいっす)

 で、帰省の準備。本日は、散髪へ。

 で、拙ブログも。本日は、読んだ本の感想を。

 「撤退の農村計画
     ~過疎地域からはじまる戦略的再編~」(学芸出版社刊)

 ふ~~と思ってしまうのは、編者の方お二人、それぞれ「1972年生まれ」
「1973年生まれ」。今まで、こういうお堅い本を手にすれば、著者の方は
当然自分より“ずっと”年上な方という前提で読んでおったんですけれど
ね・・・・・。

 自分なんぞは、もちろん思い浮かぶのは「内之浦大浦」のたたずまいな
のですが、ここ出水市にも紫尾山系の山奥に立地するような集落があると
思います。買物等日常の用事は、自ら軽トラックを運転して済ませる“元気な
お年寄り”が暮らし、「やっぱり生まれ育ったところに、最後まで住みたい」
とインタビューをすれば答えてくださる・・・・・・・
   そんな情景は、誰でも思い浮かべることができると思います。

 でも、現実は車の運転が出来なくなれば、集落を離れなければならない・・・。
櫛の歯が抜けるように、徐々に世帯は減り続け・・・・・、
             いつか“自然消滅”する運命にある・・・・。
           
 そんな“自然消滅”を待つよりも、「100年先を見据えて」「積極的な撤退」。
具体的には、集落ごと「集団移転」をすることも、選択肢である、と主張された
著作です(私の解釈)。

 最初パラパラとめくって、「おっ」と思ったのは、集団移転の事例として、
阿久根市の本牟礼地区(知りませんでした)が、挙げられていたこと。

 若手研究者の方の熱意を感じる著作ですが、
 「100年後の日本社会」の姿については、なかなか率直には肯けないような・・・・。

 人口減少の時代ですか・・・・。
 

2011年5月10日 (火)

買った!『県庁おもてなし課』

 休日は、駆け足のごとく、経過して。

1105102s
   ふ~~。

 やっぱり週休二日は欲しいよな・・・・・、

 というボヤキはともかく、

 あ・・・・・、

  はい、TSUTAYA出水本町店にて購入してしまいました。
  有川浩著『県庁おもてなし課』角川書店刊、税込1680円ナリ。

1105101s
 購入前にふと思ったのですが。
 これって地元鹿児島の南日本新聞、もちろんこの小説の舞台である
高知の高知新聞と、それぞれの地元では圧倒的なシェアを誇る地方紙
で連載小説として掲載された作品。
 ・・・・で、ブッチャケ、そんな地方紙の主要読者って、やっぱり
県庁?、あるいは市町村の役所にお勤めの公務員の方々なんじゃない
だろうか・・・・・。
 で、こんな連載小説があったら、地方公務員としては読まざる得ない
でしょうし、単行本が出たら、手にしてみなきゃならんしょ・・・。

 なかなか“マーケティング上手”な作品であるぞ~~

 と思っていたのですが、読み始めて、そんな私の浅薄な“読み”は、

 あっさりギャフン。

 (一部引用させていただきます)
「実は、吉門さんに新聞小説の依頼が来ています。新聞小説の素材として、
おもてなし課や県のレジャーランド化計画などの斬新な行政ネタは非常に
面白いのではないかと思い、条件を整えているところです」
「新聞小説ですか! そらぁ話が太いですな!」
「ええ、ただし地方紙ですけど・・・・・・地方における地方紙の普及率は皆さん
もご存じのとおりです。うっかりすると全国紙よりも地方紙が強いところも
あります。そしてもちろん、高知新聞もこの話には乗り気で」
「高新がですか!」
 県庁の単純さが吉と出た。高知で高知新聞といえば絶対的なシェアを誇る。
そこでの新聞小説となれば県民にウケがいい、県庁の功績をPRできる、と
ーー判断はそちら側に転がったらしい。いかにもお役所らしいことだった。

                       (引用おわり)

  そのもの、ズバリ・・・・。

2011年5月 6日 (金)

見直したぞ!『図書館内乱』

 「母の日」近し。

1105061s
 「母の日」「父の日」と、親不孝者には痛い日です・・・・。
 
 さて、自作小説はお休みさせていただきまして。

 う~~~ん、見直したぞ!有川浩著『図書館内乱』。
(一緒に写っているのは、「壊れた目覚まし時計」。そう思うと、
何年使ったんだろうか・・・。宝島に住んでいた頃から、いつも
枕元にあったんだろうか・・・)

1105062s

 『5ヶ月連続刊行スタート、2冊同時発売スタート!!』
 という角川文庫の戦略に乗せられて、2冊同時に購入してしまって。
 でも、シリーズ全巻読破する気には・・・だったのですが、
 2冊目『図書館内乱』を拝読して、

    うわ~~、いいじゃん!!

  ベタベタな恋愛ストーリーが。
 特に文庫版書下ろしの小編「ロマンシング・エイジ」のベタベタっ
ぷり!
 オジサン、心キュンとなった・・・・・・(赤面)

2011年4月22日 (金)

Ever live young

 さ、こいのぼりの季節。
 今年の春は肌寒い日が多いので、実感しなかったのですが、新聞の記事に
よれば、九州南部は「少雨」なのだとか。

1104221s 
 さて、自作小説のネタ探しで、結構楽しく読ませて頂いております。
シェイクスピア。
 ・・・・って、けっしてその作品そのものではなく、安直に、
   こちら。

 Yet do thy worst,old Time:despire thy wrong,

   My love shall in my verse ever live young.

(どうやら「thy」というのは「you」の古典語と解釈してOK?)

『年老いた「時」よ、最悪の仕打ちをするがよい。どんな無法を働こうとも、
わが敬愛する人は私の詩の中でいつまでも若々しい姿なのだから。』

 わが愛しのヒロイン・御仮屋睦ちゃんに
 「新納流は、不滅よ」
 という意味で、使ってもらおうかしらん・・・。

 そして、こちらは有名な一節だと思います。

  Let me not think on't! Frailty,thy name is woman!

『もう考えないことにしよう! もろきもの、おまえの名は女!』

 訳によっては「もろきもの」が「か弱きもの」となっているでしょうか。

 「女なんぞが館主の、古武道なんぞ!」
 と吠える、筋骨隆々の“道場破り”を迎え撃つ場面なんぞも・・・・。

  はい、
 たかがツマラン自作小説ですが、構想だけは、かくのごとし。

 

プロフィール

フォトアルバム

ごろごろ

最近のトラックバック