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2012年5月29日 (火)

原作も、一気読み

 八重洲ブックセンター丸井柏店。
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 ふと気がつくと、八重洲ブックセンターの店員さんが、駅頭に立って呼び込みを
されていらっしゃいました。
 本屋に勤めて、街頭で呼び込みをする・・・なんて、思ってらっしゃらなかった
んじゃないかな~~と、思ってしまう自分・元(コンビニ)店員。

 うむ。柏駅周辺にある本屋さん。それぞれ頑張って欲しい、と切に思いますが、
私は、八重洲ブックセンターをセッセカ利用することにします。

 で。映画『GIRL』の原作、奥田英朗著『ガール』を購入して、さっそく一気読み。
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 一応、ツマラナイことを書くと。
 映画でも、主人公4人とも、きっとお給料たくさん稼いでいらっしゃる方なんだ
ろうな・・・・、という点は、少々気になったものの。
 原作では、もっと徹頭徹尾。完全に、それ全部「一部上場企業でしょ」!の世界。
  正直なところ、ちょっとゲンナリ・・・。

 ところが、映画では、しっかり“中和”もされていて。
 板谷由夏演じるシングル・マザーのお勤めは、外車ディーラーのショールーム、
とちょっと庶民的。(それでも、たぶん世田谷辺りのハイソな住宅街に立地する
営業所なのでしょうが)
 商店街の定食屋さん、というのも、しっかり重要な見せ場の場面になったりしていて。

 原作の中から、“絵になる”エピソードをしっかり抜き出して、登場人物を整理する
一方で、イケメン男優陣用の役もきちっと創り出して・・・・。

 映画と原作の関係って、えてして、原作を読んでから映画を観てしまうと、
   「うわ~~っ、改悪だ・・・・・」
 と思うものであるようですが。
   押忍。『GIRL』に関しては、映像のよさを活かした映画の方が勝っている、
                          と思います。

  日々奮闘されていらっしゃる、全国津々浦々・書店にお勤めの方も、
                       ぜひ観に行かれますように。

2012年5月25日 (金)

『ローカル線で行こう!』(第2回)

 午前3時55分。
 今日は、これからお天気下り坂であるとか・・・。
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 で、密度のある一日を過ごすべし、
   と毎朝思うべきですが。

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 出版業界に詳しい方に言わせれば、
「月刊文芸誌なんて、作家先生に“お仕事”をあげるために、
あるもんですよ・・・(笑い)」
 となるのでしょうが、
  はい。
 ・真保裕一著『ローカル線で行こう!』第2回
  を目当てに、購入しました「小説現代6月号」。
 この表紙も、グットです。
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 スミマセン。第2回の冒頭と最後を引用させて頂きます。
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 午前六時。取り散らかった狭い部屋に、目覚ましのベルが鳴り響く。
 布団を払いのけて、篠宮阿佐美は大きく伸びをした。よし、今日も一日が始まる。
 いつも決まった時間に起きるのは、何と楽なんだろう。肌の調子も少しよくなって
きた気がする。
 何しろ十年も不規則な生活を送ってきたのだ。新幹線の車内販売は、朝六時の始発
から、夜は二十四時着の最終まで、延べ十八時間にもわたって行われている。ローテ
ーションで一番列車に当たろうものなら、駅近くの宿泊所に前泊し、早朝四時に起きて
いたのだ。若ければまだ何とかなるが、体にはきつい仕事だった。

ーーーーーーーーーーーー(中略)ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 その日、車内販売の売上をまとめてみると、十八万円を超えていた。一人千円強を
支出した計算になる。
 驚くべき数字なのに、篠宮は唇を噛んで悔しがった。
 「くそっ。二十はいかなかったか」
 あくなき商魂。恐るべき負けず嫌い。常に高い目標を自分に課し、仕事に向かう。
 「何だか勝負に勝って、試合には負けた感じね、悔しいけど」
 よくわからないたとえ方をして、篠宮は腕を組んで笑った。
 わかっているのは、彼女にとって車内販売は、客との真剣勝負らしいことだった。
                                  (つづく)

=======================================

 いや・・・・・。正直、自分なんぞは新幹線を利用しても、車中で飲み食いするものは、
絶対事前に買ってから乗る派なのですが・・・・・。

 で、決して私は“真面目”コンビニ店員ではなく。
 “常連のお客さんとは、うな重等予約商品をお奨めしやすい方のことである”
 という雰囲気には抵抗があった者なので、「くそっ」というヒロイン・篠宮の足許
にも及ばないのですが。

 ~だけど、しょせん、売り子さん(アテンダント)じゃん~
                    という目を、どう跳ね返していくのか?
     今後のストーリー、ますます楽しみにさせて頂きます。

 文芸誌って、他に読みたい作品が無いと、とってもコスト・パーフォーマンスが
悪いというのが、難点ではありますが。
(途中から読む羽目になる連載小説って・・・)

2012年5月24日 (木)

『書店ガール』

 グチにならない
(結局、なってしまうのか・・・)
 ネタも、ひとつでも。

 
 『書店ガール』碧野圭著、PHP文芸文庫、686円(税別)ナリ

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 柏駅周辺でも、
  流山おおたかの森SCには、紀伊国屋書店。
  丸井柏店の7階には、八重洲ブックセンターも進出してきて。
 迎え撃つのは、
  (柏では老舗の)浅野書店、新星堂書店 という図式でしょうか。

 たぶん、1時間あたりの売上げ、単位面積あたりの売上げ等々を
同チェーンの他店舗と競争させられているのでしょう。
(あるいは、新年を迎える際のカレンダー・手帳、新入学シーズンの
辞書なんて、“ノルマ”がありそう・・・・・
   と、ついつい思ってしまいますが、真相は如何に?)

 アラフォー独身副店長・西岡理子と、その部下、美人新婚奥様・小幡亜紀
との“壮絶(凄惨?)バトル”が、前半部では、これでもか~!という程に
描かれておるのですが、
 愛する勤め先の閉店の危機に!・・・・「休戦協定締結」。

   ・・・・・結末は・・・・・
 でも、それじゃあ、愛しの理子サマには、“恋”って、訪れないんだろうな~
                             であり。

 自分も一応「コンビニ店員」として、販売業の端くれに従事した者として、
                   限りない共感を抱かせて頂いた一冊。

2012年5月 8日 (火)

有川浩著『植物図鑑』

 ついつい足元のタンポポを撮ってみたくなり・・・。
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 その心は!
 有川浩著『植物図鑑』。

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 有川氏の作品は『図書館戦争』シリーズ全巻読破~で、もうしばらくは
いいかな・・・・だったのですが。
 単行本を購入してしまったのは、ハイ、ひとえに“フェイスブックともだち”サマの
おかげです。
 北アルプス白馬岳で「クリーン・パトロール」のバイトをした際、同僚に某国立大学
理学部在学、今井美樹似のメッチャ美人学生サマがおりました。

 ・・・・・・月日は巡り、
 出身校である某名門女子高で、生物教師をされているとのこと。

 と、同時に、
 「私、植物が、好きなんです」
 とおっしゃっていた、“お師匠さま”を思い出させてくださる作品であり。

  “雑草”への見方が、自分も変わる・・・・かな?

 もうひとつ、“恋愛小説”として読むと、
  だっから~、アリエナイッ!と一刀両断してしまうのは、野暮。

 どうせ読むなら、自分は明るくて、読んで「あ~~、楽しかった」と思える
作品がいいな・・・と、再確認。

 で、決して直接的に“官能”シーンが描かれているわけじゃないのですが、

                        エロい。

                       それも、またよし。

  自分も、またこんなベタ甘な短編小説を書きたくなり。

2012年5月 6日 (日)

『山がわたしをよんでいる!』

 ふ~~。泊まり込み勤務2日目。
 少々ヘロヘロ・・・・気味。
 イヤイヤ!。まだまだ明日早朝の満潮を迎えねば。

 で、食べ物よりも大事なのは、本。
 本日、ご紹介させて頂くのは、
 『山がわたしを呼んでいる!』浅葉なつ著(メディアワークス文庫)
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 いや、もう10日前ほどに読んだこの本を紹介したくなってしまったのは、
  もちろん、このGWに発生した白馬岳での遭難事故のニュースを目にして。

 登山?山登り?って、ホント、熟年世代の趣味となったようで。

 文字通り「山が、オレを呼んでいる~」とばかりに、
 写真学生時代、ふた夏連続、白馬岳で“クリーン・パトロール”という
バイトをしたのは、ハイ、ワタシです。
 今から20年前って、ひと夏山小屋等でアルバイトをして以来、毎夏バイトに
やってくるようになり・・・・という若者が、“山の世界”にはたくさん居た
ように記憶しておるのですが、現状はどうなのでしょうか・・・・・・。

 それでも、今でも“山の世界に、呼ばれた~!”という体験をする、
この作品のヒロインのような若者って、実在するであろうことを、願います。
(トランクを手に、片道8時間の山道を登る・・・・・ということは、
                         あり得なくても)

 あっ、“山ガール”という女性の方々って、
    行くべき山に登れば、出会えるものなりや?(by 婚活オジサン)
                                     

2012年4月30日 (月)

『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ』

作家・辻村深月(つじむらみづき)氏といえば、本屋ではその著作、
数多く見かけます。そして、決して“ライトノベル”や“ケータイ小説”
というジャンルではなく、直木賞候補にもなる“正統派(?)”小説家。

 そんな氏の作品を初めて、手にしてみました。
 『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ』。
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 以前、どこかのブログで、
 “地方で暮らす女性の・・・・”というコメントを見た記憶があり。
 紀伊国屋書店流山おおたかの森店にて、文庫本として発売されているの
を、発見して。

 一気に読みました。
 ・・・・・・・・・・
 といっても、面白くて止められず・・・・ではなく、
 早く読み終わって、重苦しい雰囲気から逃れたい!!・・・・・
                    という、強迫観念のなせる業。

 う~~ん、私、読むならやっぱり“軽快な作品”がいいです。

 で。山梨県甲州市という実在する町が舞台で、南九州と比べれば、そんな
田舎じゃないだろう~!・・・・・・
 と思うのですが、
 “地元に残った若い女性の就職先といえば、手取り10万円そこそこ、一年
契約の派遣社員が、関の山”
 “実家を出ようと思ったら、なにはともあれ「結婚」。勢い、結婚年齢
は早い”

 書きづらいことですが、全国どこも同じかい・・・?

 そして、さらに書きづらいことなのですが、女性の醜さ、と言って
しまってヨイノカ・・・・・。

2012年4月29日 (日)

新連載・真保裕一『ローカル線で行こう!』

 朝の二番街を、通り抜けて。
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 ふと気がついたこと。
 “セキュリティ(防犯)”上、自分がただ今現在夜勤の仕事に就いているなんて、
軽々しく書いてはいけない・・・・でしたね。
 ついつい、こちら千葉県柏市では、私なんて誰も知らない・・・という思い込みが
ありますね。油断大敵。
 
 さ~て、久しぶりに月刊文芸誌を購入してしまいました。『小説現代5月号』。
 お目当ては真保祐一『ローカル線で行こう!』

 “県下最大のお荷物の赤字路線。
  新社長を決める株主総会に、
  乗り込んできた人物はー”
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 で、はい、挿絵画のとおりです。
 いかにも、バリバリ・キャリア風女性が、ヒールの音も甲高く・・・登場~っ!

 って、どこかで読んだことがあるようなストーリーな・・・・・。

 ところが、この作品で登場するヒロインは、前職・新幹線のアテンダント。
つまり、車内販売の“売り子さん”であったこと。

 リアリティが増したと思うべきか、よりファンタジーとなったのか・・・。
 次号も、購入させて頂く予定です。

2012年4月26日 (木)

『俺のコンビニ』『俺たちのコンビニ』

 出勤の道すがら。足を止めて。

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 そっか~。(出水の)昭和町公園の藤棚も、見頃なのかな~
                 と思うわけで。

 という一方で、今の都会(笑)暮しを堪能している我もあり。
 それは「読書」。
 出勤途上に、さっと本屋に立ち寄って、選ぶ、買う、カバンに入れる、
電車内で早くも開く・・・・で、猛烈なスピードで消費中。
 “都会暮らしは、少々給料が高い分、余計なことにお金を使ってしまう”
パターンを、忠実に踏襲していたりする・・・・。

 で、『ビブリア古書堂の事件簿』のおかげで、抵抗感がなくなり・・・
 次々と手を出しているのが“メディアワークス文庫”。
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 新星堂柏店では、「ケータイ小説」というジャンルにされており、オジサン
としては「えっ!、ケータイ小説?」。
 たぶん、すべてが“携帯電話の画面を媒体として書かれた”作品というわけで
はなく、携帯電話を使いこなす若い世代を読者ターゲットとした作品群という意味
なのでしょう。

 で、舞台がコンビニとあれば、読まざる得ません!で、一気に拝読。

 う~~~~ん。                     
 フィクションとして、楽しみながら読む。しかも、中高生くらいから20代までの
若い読者層をターゲットとした作品として、読むと納得。
 映画作品の批評として、「リアリティ(現実感)がない」と書いてしまうのは、
野暮の骨頂であると同様、コンンビニ店員歴12年のオジサンが、長々とここで語って
しまうのも、ヤボ。

 なんたって、生まれ育った石川県鳳島(とりしま・輪島市がモデル?)市でコンビニ
を開業する主人公が、大学を卒業したての青年。
 大学生時代、コンビニでバイトをし続け、卒業後もバイト先に“就職”するつもりだった
が・・・そこのオーナーが過労で倒れてしまったことがきっかけとなり・・・・。

 リクルート・スーツを着て、大企業に勤めるサラリーマンを目指すだけが、生き方じゃない!よ。
                                    うん。

  それでも、オジサンの繰り言。

 とってもありがちな場面。“主人公、過労で倒れる”。

  いや、だからね。
 決して、「過労で、倒れた自分」なり「過労で、倒れそうな自分」にうっとり自己陶酔
                          しては、イケマセン。
(いや。主人公が自己陶酔しているわけでありません。念のため)

2012年4月23日 (月)

『ビブリア古書堂の事件手帖』

 今週は、たまたま月曜夕方から勤務。そして、週末には48時間拘束の勤務
というのもあり。
 さ、仕事、シゴト・・・・と自ら、気合を入れつつの通勤路。
 で、いつもの小学生たちの下校風景と思いつつ、撮らせて頂いたつもりですが、
夜のニュース番組を見ながら、思い返してみると・・・・。

 緊急“集団下校”措置だったのでは・・・?

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 やっぱり「負の連鎖」というものが、在ると思えてしまいますよね・・。
 なんなんでしょう、クルマの暴走事故。

 な~んて、重苦しい気分になったのは、やっぱりテレビのおかげ。
 それまでは、ついつい小説(ライトノベルに分類されるとか)に読み耽っており
ました・・・・。
 『ビブリア古書堂の事件手帖~栞子さんと奇妙な客人たち』
 『ビブリア古書堂の事件手帖2 〜栞子さんと謎めく日常〜』

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 まったく・・・・。職場で読もうと思って、購入したつもりなのに・・・・。
 新星堂柏店にて。
 ご覧のとおりの帯カバー付で、文庫コーナーで目立つように陳列されていたから、
つい手にしました・・・・のですが、この表紙では、オジサンとしては・・・・
ちょっと・・・・・で、あったはず。
 それが、すんなり購入しようと思ったのは、直前に大崎梢著『成風堂書店事件メモ』
シリーズで「本屋」の世界に接していたから、今度は「古書店」を・・・という感覚
になれたから。
 そして、もう一点、舞台が鎌倉。しかも、大船~北鎌倉がメインとなれば、私としては、
そりゃあもう!。読んだだけで、その光景が思い浮かぶ箇所あり。
 なによりも、あの辺の古い家屋の、屋内の空気感も含めて、描写が的確なんだよな~~。

 ・・・・で。
 主人公・ビブリア古書堂の女主人・篠川栞子さんというのが、プロフィールの趣味欄に
は真っ先に「読書」と記入するような野郎の妄想を、1200%満たしたような造形。
(語り手となる青年役が、“本を読めない”という設定も、心憎すぎます・・・)

 他の方のブログを拝見すると、それをもって「作りすぎたキャラ」と減点要因にされる
方も多いようですが、イヤイヤイヤ。
                     “妄想”って、偉大だ~~っ!!!
                        で、第三作も期待。 

2012年4月18日 (水)

新星堂柏店

 Myパソコンさえあれば、何時間でも大丈夫!
             ・・・・とは相参らず。

 やっぱり文庫本も用意しておきたく。
 で、通勤途上に新星堂柏店へ。
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(露骨に「店内」を撮影するのは控えているつもりですが、
                         階段ということで)

 自分が高校生の頃は、「カルチェ5(ファイブ)」と称して、全フロアが新星堂の
売り場だった、と記憶しているのですが、今ではB1階にTSUTAYA(レンタル)、1階は
マツモトキヨシに。それでも3,4階は、当時と変わらずの書籍売り場。

 でも、変わったといえば、本屋の店員さんの接客。
 「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」「お待ちのお客様、こちらのレジへどうぞ」
  かなり厳しいトレーニングがあるんだろうな・・・・。
 
  本屋の店員さんに限らず、コンビニの店員だって、昔はもっと無愛想が当たり前だったん
じゃなかったっけ・・・・。

 で、購入した文庫本。
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 一応、元“店員”稼業をしていた身とし、“身につまされる”内容。

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