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2013年12月22日 (日)

『親と子の介護』(週刊ダイヤモンド12/14号)

 正午過ぎ 富士ヶ嶺白く 冬至晴れ

1312225s  さて、先週木曜日、実家で母と夕飯を食べた夜。

1312191s  母が、日経紙の紙面広告を切り抜いていて、「これ、読んでみてね」と云われた雑誌。

1312207s  週刊ダイヤモンド12/14号 特集「親と子の介護」。

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  いや、愚弟として、一言。

   そんな能書きは、とりあえず、どうでもいいいから。

   兄、姉よ。

       「自分の親に、あと何回会えると思っているんだ!」

 “合理的”に考えて、わざわざ長時間かけて、帰省する必要はない・・・、

“合理的”に考えて、わざわざ高い旅費をかけて、帰省する必要はない・・・。

                              “合理的”な奴なんて、嫌いだ~

  まあ、自分なんぞも、「両親の顔を見たいから、正月休みをください」とは、

とてもじゃないけど、言えない身になっていた、三年前の自分・・・・。

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『響け!ユーフォニアム』(武田綾乃著)

・・・・缶詰勤務、進行中・・・・・

1312214s  「読書」が、捗ります・・・・・

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  「アンタは悔しくないわけ?」

 知り合いの娘さんが、ただ今現役バリバリ吹奏楽部員。毎日帰宅は暗くなって から。土日

も部活アリ。・・・そんな話をよく聞いていましたので、この「響け! ユーフォニアム」という

タイトルを目にして、即買いしました。  「武田綾乃」というお名前は、初見です。  ただ、最近

は吹奏楽部以外の、いわゆる“文化部”の活動は低調気味であるとか ・・・という話も耳にし

ますので、武田さんのデビュー作「今日、きみと息をする」 が、美術部が舞台の作品とのこ

と。是非、手にしてみたいです。

 さて、手にしてみて。けなすつもりはありませんが、この作品は「プロローグ」 が、ある意味

クライマックス。

>「アンタは悔しくないわけ?」

>吐き出された声が、久美子の心臓にまっすぐ突き刺さる。

 吹奏楽部に限らず、運動部だって、日々の部活動の成果として、全国大会へ出場 出来る

者なぞ、ごくごく一握り。その他大多数は、ソコソコ相応の成績をもって 納得する・・・・、けれ

どもさ~!、

 「アンタは悔しくないわけ?」

 この余韻をもって、ぜひ拝読を。

 いや、全文通して読むと、

・個性的なキャラが多数登場するが、それぞれの描写が散漫・・

・本来クライマックスは「四 さよならコンクール」であるが、演奏シーン は端折られている・・・

等々、粗が気になりますので、厳しく☆ひとつ減。

 作者・武田さんの今後に、期待させていただきます。  

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2013年12月21日 (土)

『鉄道旅行 週末だけでこんなに行ける!』(所澤秀樹著)

 缶詰勤務中・・・・。

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1312212s  気持ちだけは、今度の休日こそは有効に使いたい!!と思いつつも、

実際は、寝て過ごす・・・・・の繰り返し。

  いかん、いかん、と思いつつ。

(まあ、おかげさまで、月イチペースで、九州にお伺いする用事がありますから)

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 肥薩線「矢岳越え」がないから、ブー!

 この本で、作者の所澤さんの著作を初めて手にしたのですが、 例えば、

>我が「九州横断特急46号」はまるでバイアグラでも呑んだかのごとくに・・・

 という一文があったり。  所澤さんは裏稼業で、“実話誌”系ライターをされている?。

 私には、ちょっと違和感のある文体でした。  

それと!、  なによりも、鉄道利用の週末限定旅行では、やっぱり行程的に厳しくなる のかどうか?、

熊本・鹿児島間を結ぶJR肥薩線、ことに人吉ー吉松間「矢岳 越え」が紹介されていないから、

ブー!。☆ひとつ減です。 (イエイエ・・・、誰にでも“ひいきの路線”というのは、ありますよね)

 とはいえ、20代の頃までは、今はなき寝台特急「はやぶさ」で、九州まで 往復すること幾たびか・・と、

割と長距離の鉄道旅行もしておったのですが、 それ以降はトンとご無沙汰しており・・。

(いや、休日は寝て、すぐ終わり ・・・の繰り返しだったから・・と、言い訳)  ああ・・、こんな

休日の過ごし方もあるんだな~~としみじみ。  「老い先、短し」。今のうちに悔いが残らな

いよう、あちこち旅行をし なきゃ!と思わせて頂いたという意味では、佳品の一冊です。

 しかし!!  例えば「第四章 実践! 土日だけで九州・四国を巡る大胆旅行」なんて、

総額は五万円を越えているのでは・・・?。私なら、ちょっと躊躇してし まう金額。  今風・

週末旅行であれば、LCC(格安航空会社)でひとっ飛び、あるいは 夜行高速バス利用で

現地へ。そこで地元ローカル線利用といったプランの 方が、より現実味があるように思います。  

「LCCで行く、週末旅行」、   そんな内容の一冊が登場されますように。  

                                       (すでに、あるでしょうか?)

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2013年12月 9日 (月)

『終着駅はこうなっている』(谷崎竜著)

 くま川鉄道の終着駅・湯前駅

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 近頃、“交通新聞社新書”ばかり読んでおりますが。

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 ホント、時刻表と「青春18きっぷ」を購入したくなりました。

  ・・・・・・と、少し思ったのですが、丸一日鈍行列車に乗り続ける根性は・・・・・・

 アリマセン・・・・・。それじゃあ、新幹線&特急列車を、バンバン利用したら?、

                         

                                    お金が・・・・・。

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   くま川鉄道・湯前駅が無いから、ペケ!

 ダメ!!熊本の第三セクター鉄道・くま川鉄道の終着駅、湯前駅 が紹介されておらん!、それだけで、☆ひとつ減。  ・・・と、少しでも鉄道ファンの要素をお持ちの方なら、ひいきの 「終着駅」って、お持ちではないでしょうか。本書を手にされて、 「うん、うん」と納得されるか、「え~っ!」とブーイングされる か・・・、あなたはどっち?。  他の方も指摘されておりますが、西日本へと進んで行くにつれ、 文章が淡泊になっているの点も、“西日本びいき”としては、大 ブーイング!!ではあります。しかし、東日本編での、同乗した 他のお客さんの声も取り上げた丁寧な文章と写真の組み合わせは、 秀逸です。もう数十年、「鉄道旅行」とは縁のない生活でしたが、 久しぶりに時刻表を購入したくなりました。

 蛇足を、ひとつ。  かつて、九州新幹線開業と同時に開業した、肥薩おれんじ鉄道 の社長に就任された方の講演を聴いたことがあります。その中で 「駅というのは、変わらないものである。だから、まちづくりの 起点(基点)になり得る」とお話しされていたのを、思い出しま した。  ところが、本書の「あとがき」では、 >風景というのは常に変わっていくものであるが、駅周辺の風景 >は、その変化のスピードが特に速いように思う。駅舎も車両も >新しくなり、ロータリーは整備され、駅前には新しいビルが建つ。  と。  「鉄道」あるいは「駅」という社会インフラを、どのように 活かすのか?、そんな問題提起を感じました。

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2013年12月 8日 (日)

『空港まで、1時間は遠すぎる!?』(谷川一巳著)

 成田空港の、JR空港第2ビル駅。

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 「新東京国際空港」が「成田国際空港」に改称していた・・・・・なんて、

つい最近まで知らなかった自分ではありますが、一転。

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 まさに、こんな内容の本、読みたかった~!!

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  千葉県民としては、「成田」びいきになり

月一度のペースで、九州との間を往復する機会を得た身としては、
まさにタイムリーなタイトルです。常磐線沿線である千葉県柏市在住
の身としては、成田発着のLCC(格安航空会社)便に関心はあるも
のの、柏から成田空港へ行くには、事前に時刻表を調べなければ大きく
時間を無駄にしてしまい。成田から帰って来る際も、一本逃してしま
うと、待ちぼうけ・・・。結局は、羽田空港をメインに利用しており
ます。
 本書では「成田国際空港」の鉄道アクセス事情に大きく項を割かれ
ております。そうそう!あの空港での鉄道改札口の解りにくさっ!、
と思えば、それには深~い事情があり(いやもちろん、利用者視点
に立ち改善すべし、と指摘されております)。知るとついつい、千葉
県民として、「成田」びいきになれます。
 とはいえ、空港ー都心間のアクセスは充実しつつあるかもしれま
せんが、空港利用者にとっては、都心ばかりが最終目的地ではない
はずで、郊外部ー空港直結のアクセス法も充実して欲しいな~と
思うのは、贅沢?。

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空港ライナー

 阿蘇くまもと空港では、JR肥後大津駅まで、無料(!)乗合タクシーを試験運行中

とのこと。一度は利用してみる予定です。

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2013年12月 3日 (火)

『ふるさと銀河線』高田郁著

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 実は熊本日日新聞に、「矢岳越え」に乗車した感想を投稿し、その掲載紙を送って

頂いたのですが、その紙面の一面に広告が掲載されていたのが、本書です。

 つい、運命的なものを感じ、さっそく購入した一冊です。

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 熊本の第3セクター鉄道・くまがわ鉄道に乗った直後、熊本日日 新聞で本書の広告を見かけ、なにか運命的なものを感じ、早速購入 しました。  少し鉄道に詳しい方ならご存知と思いますが、「北海道ちほく 高原鉄道ふるさと高原線」は、かなり以前に廃線になってしまった 路線(巻末に付記されております)。はて?、今なぜ、このタイト ル・・・と考えて、作者高田さんが、きっと北海道出身なんだろう ・・・と思ったら、「兵庫県宝塚市生まれ」とのこと。  あれ・・・・と混乱しつつ拝読してみたら、女性向けコミック 誌『YOU』にかつて連載された、漫画原作から八編を選んで小説 に書き改めたもの、とのこと。ようやく納得。  『みおつくし料理帖』で人気作家となられた高田さんの作品を、 双葉文庫へ加えることに成功した編集者さん、お見事です。

 内容は、私が期待した「地方ローカル鉄道を舞台にした」作品集 ではなく、むしろ都市部が舞台となる作品の方が多数。地方が舞台 なのは「ふるさと銀河線」と「返信」のみ。(ラストの「幸福が 遠すぎたら」のヒロインが、新潟の造り酒屋の跡とり娘ですが)  ・・・私にとっては、少々肩透かしをくらったわけですが。  でも、「ふるさと銀河線」「返信」の舞台となる陸別町の描写 は、ぐっと力が入っている、と思うのは、私の贔屓目でしょうか。 満天の星空、蝦夷鹿の群れに停められる列車等々・・・なにか のご縁で、高田さんはちほく高原鉄道に乗り、陸別の町を訪れた ことがあるのでしょう。多忙な作家となられた高田さんが、時に ふいと思い出すのが、「ふるさと銀河線」と陸別の町なのでは ないでしょうか。

 「晩夏光」は、老いたる両親を持つ身としては、

              かなりヘビーな内容でありました・・・

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2013年11月21日 (木)

「チャレンジする地方鉄道」(堀内重人著)

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 「鉄道」に、ワクワク!を

 遠距離恋愛中九州在住の彼女とのデートプランとして、先々月は JR肥薩線・SL人吉号、先月は同じ肥薩線の人吉ー吉松間の「いさ ぶろう・しんぺい」に。そして、今月は人吉ー湯前間を走る第3セク ター鉄道・くま川鉄道に乗る“鉄デート”を計画した。  九州へ向かう飛行機の機内で拝読したのが、本作。

 特に地方部では“地域経済活性化”が長く論じ続けられており、 またいろいろな試みがなされており、書籍等で多く紹介されている。  しかし、これだ!という決定打を見つけるには至っていない・・・ というのが、現状ではないだろうか?。  本作を一読した限りでは、それと同じように、地方鉄道経営安定化 への決定打を見いだせていないように思う。  いやいや、もちろん本作では、いろいろなイベント列車、グルメ列車 が紹介されており、「いつか乗りに行ってみたいな~」と多々思わせて 頂いた。とはいえ、「おわりに」の末尾で書かれているのだが、本作 で紹介されている、信楽高原鐡道は全線、JR三江線は一部区間が大雨 の影響により、現在不通とのこと。なんとも皮肉な末尾である。

 軽々しく述べるのはためらわれるが、ひとつ“鉄デート”経験者として。  地方では、マイカーこそが住民の“足”。ひとたびマイカーを所有すれば、 利便性が大きく劣る鉄道・バスという公共交通を利用する機会は、皆無だ。  彼女も、もちろんそんな地方在住者の一人なのだが、その彼女が三回続けて の“鉄デート”を選択。今回のくま川鉄道の旅は、地元小学校の校外学習 御一行と一緒になったのだが、彼女はその賑やかさが、とっても楽しかっ た・・・とのこと。

 鉄道に乗る、ことに、マイカーでは得られないワクワク感をどう付与で きるのか?。口にするのは易し、実績を伴わすのは至難であるだろうが、 ひとつの切り口だと思う。

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  結局、堂々巡りのことしか書いておらん・・・・という自覚は、持っております・・・・

                                          ハイ。

  くま川鉄道の終点・湯前駅にて。

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 くま川鉄道って、私は結構利用させて頂いた思い出があり、

 球磨川流域を、野宿道具を背負って歩きまわっていた頃はもちろん、

「市房山登山マラソン」へ出場する際も、湯前までくま川鉄道で来て、そこからバスで・・・

と、利用させて頂いておりましたっけ。

 湯前駅で降りて、「あるいは、今も?」と期待して、この窓口に目をやったのですが

   ・・・・・・・・・・・・・。

  当時は、ここに手作りの“日めくり”(?)カレンダーがあったのですが・・・・・。

  今は、この湯前駅、駅員さんがいらっしゃるのは、朝の時間帯だけとのこと。

  地方鉄道の苦境を、察します。

 

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2013年11月11日 (月)

『秘境駅へ行こう!』牛山隆信著

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 「鉄道遺産」を、未来へ!

 先月、彼女と二人で肥薩線・人吉ー吉松間を「いさぶろう・しんぺい」号で 往復しました。スイッチバック・ループ線、トンネル掘削技術が当時と比べれば、 飛躍的に進歩した現代では、もう省みられない線路敷設技術。そして、自分が 子供の頃は、この肥薩線区間を特急・急行といった、熊本ー宮崎間の都市間 輸送を担って走っておりましたが、今は高速バスにその役割を譲り、わずか に一日5往復の普通列車が走るのみ。  ところが、JR九州は“観光路線”としてテコ入れしており、客室乗務員さん が搭乗し、各要所要所で丁寧に解説をしてくださり、各駅では見学のために 長めの停車時間あり。秋の休日の一日、二人でとても楽しいひとときを過ごさせて頂きました。

 そんな楽しい思い出の直後であり、この本を目にして、迷わず購入。

 ・・・・・・・・・・  本書で取り上げられている、岩泉線、高千穂鉄道はすでに廃止。只見線 は只見ー会津川口間が復旧の見込なし。その他にも、津波被害で寸断され、 全線復旧の見込がたっていない路線がいくつもあることは、ご存じのこと と思います。  先人が苦心の末に敷設し、日々守られてきた鉄路が、次々と廃止されて いる現状に、もどかしさを強く感じた一冊。

 ☆ひとつ減の理由。  「秘境駅訪問家」からすれば、「いさぶろう・しんぺい」号のような 観光列車での秘境駅訪問なんて、邪道!と一喝、でしょうが・・・・。  でも、赤字ローカル線の秘境駅が存続する秘策といえば、やっぱり “観光路線”化しかあり得ないでしょう。 「秘境駅ランキング」をつけて悦に入る・・・なんて、しょせん“都会人” の“旅人”気取りのひとりよがりでは。  イエ、それはもちろん、わが身のことでもあり。  

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13111111s  スイッチバック駅の大畑駅。
  え~~っと、どこをどう通って、奥の山を登っていくんだっけ・・・・

(写真右手の線路を通ったっけ・・・)

2013年10月 5日 (土)

『櫻子さんの足下には死体が埋まっている』

 雨混じりの夜明け。

1310051s  黙々と勤務中。
1310052s そして、黙々と読書・・・・でもあり。

1310053s  久しぶりに、Amazonへレビューを投稿しました。
(いえ、購入したのは、八重洲ブックセンター丸井柏店です)

 

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作者の太田紫織さんの出身地・北海道旭川が舞台。
 各所に“旭川愛”があふれる文章、ものすごく心地よく、当三作目の
発売心待ちにしておりました。
 あっ、もちろん、ヒロイン櫻子さんのキャラ、オジサンのマゾ心を
くすぐります・・・。

 さて、そこでやはり思い浮かべてしまうのは、
 『ビブリア古書堂の事件簿』シリーズのヒロイン・栞子さん。
 櫻子さんと栞子さん、スタイルも対照的だ~~~。

 『ビブリア~』シリーズは、メディアワークス文庫からの刊行でしたが、
こちらは角川文庫から。
 そこに、『ビブリア~』シリーズを上回るヒットを目論む角川書店の戦略展開

を感じます。もちろん、映画化?テレビドラマ化?まで、構想されているでしょう。

終章「エピローグ」なんて、もろ連続テレビドラマの「次週
へ続く」シーンですし・・・。

 作者太田紫織さんには、いろいろな“注文”が殺到しているとは思いますが、
重圧に負けませんように。次回作にも、期待させて頂きます。

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 追記:年上美人女性と思春期男子高生のコンビが、ス・テ・キ。

 

2013年3月21日 (木)

『街コン柏』池田真哉著

 不規則勤務のおかげで、ちょっとお腹具合が低下中。摂生しなければ。

 朝こそ北風が寒かったのですが、夕方は風もおさまり。
 上着は肩に掛けて、出勤。
 路傍の花を見つけ、ついつい“挙動不審者”で超ローアングル撮影。

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 そして、朝と夕方で、桜の表情は異なり。

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 さてさて、本題。

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(スミマセン。今夜は安直にAmazonに書いたレビューを、こちらにも
転載させて頂きます)
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柏駅前の新星堂柏店にて拝見し、柏市民のよしみとして購入。
 あっ「文芸社」ということは、ひょっとして著者の“自費出版”?
 それならなおのこと、レビューは最高の五つ☆、をつけさせて頂きます。

 私より5歳ばかりお若い著者の経歴を拝見すると、大学も東武野田線沿線の
東京理科大卒。そして「柏市出身」だけでなく、作品を拝読すると今も「柏市
在住」なのでは。
 対して、私も確かに常磐線沿線で育ちましたが、当時の想いは
「いずれ出て行く街」。いや、本当に約25年ぶりに「帰ってきた街」。

 実のところ、私“婚活中”オジサンとして「街コン」という単語に惹かれ
たのですが、それ以上に伝わるのは、著者の「ふるさとへの想い」。
 長く地方に住んでいた身として、例えば「地域活性化」「まちおこし」という
と、活躍するのは若手経営者のグループであったり、お役所の担当職員であったり。
意外とその他大勢は“冷めている”のでは、という見方をします。
 でも、「千葉県柏市」というベットタウンにこそ、もっといろいろな人材を
巻き込んでいくポテンシャル(潜在力)が秘められているんじゃないかな・・・
                  と、読後思わせて頂きました。
 (イヤ、そりゃあ、まだまだ文章・構成は洗練されておりませんが)

 『見えない敵』。
 『帰宅困難者』。
 東日本大震災当日、私は九州に在住しており、例えば当日の帰宅困難な状況や、
にわかに柏市にふりかかった“ホットスポット騒動”を体験しておらず。
 その当時を追体験できる、貴重な作品だと思います。
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