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2013年3月 9日 (土)

改めて、豊島ミホ著『リテイク・シックスティーン』

 黄砂の影響?
 いつもとは、ちょっと違う色調の朝。

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 今日も温かい日中のようで、
 「歩くのに、ちょうどよい陽気」とのこと。

 さて、「小説家」として“復活”されるご意思はないようですが、豊島ミホさん。
              ・雑記帖トシマ

 以前、鹿児島県出水市に住んでいた頃、単行本を購入したのですが、引っ越しで
手放してしまい。また、紀伊国屋書店・流山おおたかの森にて「買おうかな~」と
レジへ向かいかけたのですが、「やっぱりヤメタ・・・」。

 で、このたび、
 豊島ミホ著『リテイク・シックスティーン』、幻冬舎文庫から刊行。

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  あらすじ
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 高校に入学したばかりの沙織は、クラスメイトの孝子に「未来から来た」と告白される。
未来の世界で27歳・無職の孝子だが、イケてなかった高校生活をやり直せば未来も変えられ
るはずだ、と。学祭、球技大会、海でのダブルデート……青春を積極的に楽しもうとする孝
子に引きずられ、地味で堅実な沙織の日々も少しずつ変わっていく。

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 設定は“タイム・スリップ”ものであるものの、SF要素は極めて希薄。

 そして、オジサン読者として、敢えて!書こうっ。

 これは「美人・沙織」の一人称視点で描かれているからこそ、名作なのである!!

 今回、改めて再読(というか、再読中)しましたが、
               やっぱり女男4人組による海水浴シーン、
                「遺伝子レベルで呼ばれ」ました・・・・。

             ハイ、スケベ心には正直に。

 さて、映画『横道世之助』『草原の椅子』に引き続いて、

 「今まで、どう生きてくればよかったのか」

   呼び覚まされる“生まれ出ずる悩み”。
  「人生を、やり直したい」というのは、結構普遍的な妄想ではないでしょうか。

  ホント、オレ、もっと女の子に興味を持って高校生活を送ればよかった・・・・。

 って、少しは真面目に。
 
 『リテイク・シックスティーン』、
 舞台は、東北地方らしい積雪地帯の“名門進学校”。

  自分が育った首都圏のそれとは、同じ高校生活とは、ちょっと違い。
 (“汽車待ち”のため、放課後自習しながら時間をつぶす、なんて、あり得ませ~ん)

 「自分が、地方で生まれ育っていたら」
 (もちろん、「自分が、都会で生まれ育っていたら」という場合もあるでしょう)
 という妄想を思い抱いてみるのも、ヨシ。

 「豊島ミホ」という小説家、私は忘れません。 
  

2013年2月25日 (月)

『汝ふたたび故郷へ帰れず』飯島和一著

 北風ピュ~ピュ~、う・・・・・、
           寒い・・・・・・。

 ですが、気がつけば。
  アパートから柏駅の道すがらでも、梅の花があちこちで咲き始めております。

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 で、本日も勤務入り。
  こちらも気がつけば、月の出。あれ?今夜は満月?
   ということは「大潮」か~・・・・。
 (大潮となれば、海の干満が激しい。
          ということは、川の水位にも影響する。
                 で、仕事はちょっと緊張する
                         という論法です)

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 さて本題。
 ・『汝ふたたび故郷へ帰れず』飯島和一著、小学館文庫

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 えっ、もう20年前?
 鹿児島県鹿児島郡十島村宝島にて。
 “移動図書館”という木箱が、村営船「としま」でひと月ごとにやって来て
おりました。(中身は、毎月代わりながら、ですね)
 あるとき、何気なくその中から手にした一冊がこれ。

 読んでみたら、モロ宝島が重要な舞台な作品でした。

 ・・・・・あれから幾年月・・・・、
 『汝ふたたび故郷へ帰()ず』とタイトルを覚え違えたものの、
再び目にする機会がなく。もう二度と読むことは出来ないのかな・・・と思って
いたのですが、意外や意外。
               Amazonにありました~!
 しかも、文庫本になっておりました。

 で、20年ぶりに再読。
 宝島の場面は、記憶よりも少なく。
  これって、一度はアル中(アルコール中毒)に陥ったボクサーの、復活ストーリー
                              なのであるな・・・・。

 近頃は、すっかりクラッシク音楽を聴く機会が多くなりましたが、久しぶりに脳内で
再生されるのはアリスの『チャンピオン』。
(♪つかみかけた~ 熱い腕を~ ふりほどいて♪デスネ)

 いや、ボクシングと一緒にするのは大変おこがましい限りですが。
 宝島に住んでいた頃、私、自称「空手家」でした(爆笑してください)。
 今思い返せば、ひたすら「ナニ、バカなことをやっていたのやら・・」なのですが、
「全国オープン・トーナメント○○大会」とやらに、本土に出ては出場しておりました。
                               (実話)

 何の縁もゆかりもない人間と“試合場(ボクシングでは、リング)”に入って、
                     なぜ闘うのか?

  答え。漢は、闘うものだ。

     ・・・・・という根源的な“血のたぎり”を感じさせて頂きました。

 そして、そして、他に収録された短編2本、
『スピリチュアル・ペイン』
『プロミスト・ランド』
      も、珠玉の作品でした。

 『スピリチュアル・ペイン』
  第2次世界大戦中、多くの馬が軍用と“徴用”され、人間以上に還らぬまま・・・・
 となったのは、知識として知っておるつもりですが。
 愛馬を喪った者の、消えぬ“痛み”を描いた作品。

  たまたま偶然、先日「軍馬慰霊碑」を目にしたのですよね・・・・・。

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 そして、時代背景として描かれるのは“国鉄分割民営化”。
 例えば鹿児島県出水市も“機関区のある町”として、国鉄職員という方が多く
住んでいらっしゃったと思うのですが、そんな時代からの大きな転換点だったのかな・・・・
                        と、ふと思います。

 『プロミスト・ランド』
   “熊撃ち”。

  人はなぜ、他の生物を殺傷するのか?

 『~帰れず』に相通じるテーマであるかな・・・・。

2013年2月19日 (火)

『東京ロンダリング』『路地裏ビルヂング』

 去年の今頃。
  私、鹿児島県出水市から、インターネットを使って、仕事探しと住まい探しを
せっせかしておりましたっけ・・・・。
 そんなことを思い出しながら読んで、イタク感銘した作品2点。

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・東京ロンダリング、原田ひ香著

 例えば東京駅周辺等山手線沿線のコンビニでの求人なら、朝夕等少しずれた
時間帯に勤務すれば、軽く時給1,000円超が謳われており。
 おお・・・、オレなら、すぐ見つけられそう・・・・と思ったものの。

  じゃあ、それに対応する「住まい」は・・・・となると。
   山手線沿線なんて、それこそ4畳半風呂ナシアパートでも、滅茶苦茶お高い・・・・。
  冗談抜きで、都心のコンビニ、ファーストフード等にお勤めの方って、
                          どうやって生活してルンダ????

  で、「事故物件」。
 ありていに言って、“そこで死者が出た部屋”。
 もちろん、そんな部屋には誰も積極的に住もうとは思わず、したがって、家賃は相場よりも
安くなっている・・・・・と、よく言われていますよね。
 
 そして、自分なんぞは、一度は“幽霊”に遭遇してみたいと、思ったり、思わなかったり・・・・。

 以前、新聞か雑誌かで、作者・原田さんのインタビュー記事を読み、読んでみたいと思っていた作品。

 もう一点。
・路地裏ビルヂング、三羽省吾著

 ハイ、文春文庫らしからぬ、“ラノベ”調表紙に魅かれて、即買いしました・・・・。

 どこぞのサイトで、専門家先生が
 “四十代の転職は、高収入が見込める『営業』職に、積極的に挑戦すべし”
   なんて、助言されていましたっけ。

  自分なんぞも、案外“健康食品会社の営業マン”になっていたかもしれない・・・・。

 もちろん両作品とも、「そんなこと、あり得ない!」と断言したくもなりますが。
 でも、「どこかで、たまには、こんなこともあって欲しい」・・・・・

       日常にちょっぴり疲れた、大人のための“童話”です。

 

2013年2月 7日 (木)

『いつまでもショパン』中山七里著

 雪の残る朝。

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  さて。『さよならドビュッシー』『おやすみラフマニノフ』『さよならドビュッシー 前奏曲』と手にしてきて、ハイ。

  シリーズ最新作の単行本(!)まで、拝読。

・いつまでもショパン・中山七里著 宝島社

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本作では、ショパン国際コンクールが開催されている、ポーランドのワルシャワが舞台。

さらには、戦場のアフガニスタンまで。

 うん、“超スーパー・ヒーロー”岬洋介の活躍の場なら、そのくらいのスケールがなきゃ!

 ・・・・・・・・とかなんとか、「ショパン」と言われても・・・・・、え~~っと、代表曲って???

   という私ですが、Youtubeで「この曲は、どんな曲だっけ?」と確認しながら。

 アフガニスタンの戦場で、“奇跡”を起こす一曲は、こちら。

 あ~、この曲か・・・・という、有名曲デシタ・・・・・。

 そして、『さよならドビュッシー』で主人公であった女の子が、ちょっとだけ登場。

 手にする楽譜は、ドビュッシー『喜びの島』。

 こちらは、知りませんデシタ・・・・・。演奏時間が6分少々、というのが、『さよならドビュッシー』を読んでいる方(あっ、映画を観た方も)は、ニヤリと出来る小ネタ。

2013年2月 2日 (土)

『ドラフィル2 竜ヶ坂商店街の革命』

 気がつけば、道ばたに水仙の花。

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 すっかり小説本の熱中していて、すっかり忘れておりましたが、そういえば昨年1月31日をもって、
10数年勤めた“コンビニ店員”を退職した日でしたっけ。

 あれから一年か・・・・・。
 辞めた当初は、「またコンビニにでも勤めよう」ぐらいに思っていたのですが、今となっては
“店員稼業”への復帰は、とても敷居が高いだろうな・・・・・・。
  それが、今後のわが人生にとって、ヨキコト、でありますように。

 さて、熱中して拝読した作品。
 ・『ドラフィル2 竜ヶ坂商店街オーケストラの革命』美奈川護著・メディアワークス文庫

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 おうおうおう、この曲はどんな曲だったけ?と、Youtubeで一々確認しながら。
  ワーグナーの『ワルキューレーの騎行』といえば。
   「えっ?」と思われる方も、「映画『地獄の黙示録』の~」といえば、「あっ、あれ!」でしょうし、
  シュトラウスの『ツァラストラはかく語りき』といえば、
    あ~~『2010年宇宙の旅』の、あれか・・・・・・。

  で、意外に思ったのは、サティの『ジムノペディ』も、誰でも旋律は知っている一曲。

  そして、メインテーマ曲(?)となっているのは、
    パガニーニ『ラ・カンパネラ 鐘のロンド』というのは、こちら。

  これも誰でも知っている旋律ですよね。

 はい、これはMW(メディアワークス)文庫なぞという、“マイナー”(失礼)文庫に収められているのは、
                             もったいない! 作品です。

   ホント、オーケストラの演奏会、聴きに行きたい、行きたい!!

 そして、本職の傍ら活動に励まれているであろう、全国津々浦々のアマチュア・オーケストラ団員の皆様に敬意を表します。

2013年2月 1日 (金)

寺沢新子サンの、“水中戦”シーン

 Amazonで注文した、新潮文庫版『青い山脈』。
 イヤ、それこそ神田の古本街で探せば、一冊50円なのでしょうが。

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  さっと開いてみたら、「字が小せえ~・・・」。
 (左は、今読んでいるMW文庫『ドラフィル2』)
  奥付を見ると「平成18年10月20日 97刷」ですから、そんな“昔”ではないですよね。

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 さて、問題の、ヒロイン・寺沢新子さんの、水中戦シーン。
 石坂洋次郎氏に敬意を表しつつ、引用させて頂きます。m(__)m
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 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ようし。手を貸すぞう!」
 ボートの中から、もう一人の若者が水に飛びこんだ。と、間髪をいれず新子も飛びこんで
いた。まるで強い綱でひっぱられたもののようだった。
 ここでは、腕力も暴力も水にとかされてしまい、水といっしょでなければ何事もなし得な
いのであった。その環境が、水に慣れた新子に、男の暴力に対する恐怖を感じさせなかった
のである。
 二番目の若者は、自分の方に向ってまっすぐに泳いで来る新子を見て、意外な顔をした。
新子が連れの六助の命ごいにやって来たのだと思った。だが、新子が一言も発せず、きびし
くひきしまった顔をして、グイグイ迫って来るのを見て、こいつは闘う気なんだなと感じた。
そして、この途方もない女の子を少しいじめてやれと思った。
 だから、新子が目の前でスプンと水にもぐると自分ももぐり、二人は片腕を組み合せてま
るで仲の好い友達のように、底の方に沈んでいったのである。
 岩の層まで達すると、新子は岩と岩の狭いすき間に身体を入れ、両足をひろげて身体が浮
くのを防ぎ、改めて若者の片腕を両手で必死に抱えこんだ。
 そうされて、若者はあわてた。彼は女の子の感情というものを知らなかった。どうするつ
もりなのか分らない!その恐怖が電気のようにじりじりと背筋を焼いた。
 若者は本気で暴れ出した。しかし、重い水圧が、彼の暴力をのりのようにふやけさせてし
まい、打ってもけっても、水に落ちた絵具のようにその効果がぼやけてしまった。--新子
は、頭をうつむけて、必死で相手の腕を抱えこんでいた……。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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 う~~~ん、書き写して思うのですが、「きれいな文章だ・・・・・」。

  やっぱり映画も観たくなります・・・・。
 
 

2013年1月31日 (木)

石坂洋次郎『青い山脈』・・・

 1月31日の日の出。日中は、3月初め並みの気温になったとか。

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 さて、Amazonにて『さよならドビュッシー ミニアルバム』という商品を見つけ、
   「おおっ、清塚信也氏が弾いた曲が収録されたCDだっ!」
                      と、大いなる勘違いをして。

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 どなたか、私に「月の光」の生演奏を聴かせてください。m(__)m

 そして、わが“愛しのスーパーヒロイン・むっちゃん”が水着姿で大暴れ!というシーンを、
日々(笑)考えておるのですが・・・・・。
 ふと思い出しました。そうだ!
              石坂洋次郎の『青い山脈』
                         にあったじゃないか~~。

 ヒロイン・寺沢新子さんが、“愚連隊”のアンチャンに水中戦を挑んで、相手を水底に
引きずり込んで勝利、というシーンがあった、アリマシタ。
 原節子出演の映画では、そのシーンはあったのかな~~と観てみたいのですが、そのDVDは
結構なお値段であるな・・・・。(昔の邦画作品DVDって、安い・・と思ってイマシタ)

 改めて読んでみようと、石坂洋次郎著『青い山脈』を検索してみたら・・・・、

                       エッ、絶版かい・・・・・・・・。

 青森出身の作家といえば、太宰治。
 高校生の頃、太宰の作品は「読んでます」と公言できたのですが、同じ青森出身の石坂洋次郎
の作品は、そういえば、コッソリと読んでいたっけな・・・・・・。
 でも、思い返してみると『青い山脈』はもちろん、『山のかなたに』『若い人』『美しい暦』
『光る海』『何処へ』と、さっと思い出せるぞ~。

 今の時代、作家志望の若者(いや、若者に限らないのか)がひしめている現状。
 いや、そんな過去の作家の作品を、いつまでも文庫のラインナップに加えておくわけには
いかないのでしょうが。

 中古本を、注文しました。

2013年1月21日 (月)

『ある日、アヒルバス』『ドラフィル』

 結局、今日もしぶとく溶け残った残雪。
 日陰の箇所は、ホントしぶとい・・・・。
 で、これでまた今夜〔21日)遅くには、雪が降るかも・・・
                    という予報だとか。

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  さて。
 歳相応なビジネスマン(?)であったら、「読書」といえば、“自己啓発書”?
“資格試験問題集”?、せいぜい“歴史小説”?が適当なのでしょうが・・・。

  しかし!私は!

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・『ある日、アヒルバス』山本幸久著:実業之日本社文庫

 鹿児島県出水市でコンビニ勤めをしていた頃、よく買い物に来てくれていた女子高生が、
「卒業したら、都会で就職します」(鹿児島では、“都会”というと関西圏の場合が多か
ったように思います)で、姿を見せなくなり・・・・(サビシイ)・・・・。
 そんな女の子が、お盆やお正月時期に帰省していらっしゃる・・・・・と、
   お化粧が、どんどんお上手になられていって~~。
   (オジサン目線では「どんどんケバくなって~」とも云います)

          という御姿を見てきた者として、とても興味深く拝読。

 だから決して自慢するつもりはありませんが、首都圏近郊の(一応)進学高を卒業した
身としは。「高校を卒業したら、就職のために上京」という境遇が、一般的ではなく。
 でも・・・・、ナ~ルホド、観光バスのバスガイドさんって、毎春そういう新人さん
から誕生するのでしょう
 親元離れて寮暮らし(本作の中では、元「江戸前旅館」)、若い女の子にとっては、
過酷なカルチャー・ショックな世界なんだろうな~~。
                      うんうん、オジサン、ワカルワカル・・・。

 一方で、そんなハタチにも満たない女の子たちって、
      教育指導しなければならない先輩の立場から見れば、 
                      「使えねえ~~!!」の一言。

                 というのも、オジサン、ワカルワカル・・・・。
 

 まあでも、それでもなんのかの、新人をきっちり一人前に育てる教育環境がある
会社って、やっぱりいい会社なんだろうな・・・。当の新人さん、その教育係となった
方には、なかなか実感する機会がないかもしれませんが。

 一度は、アヒルバス、いや、はとバスに乗ってみたくなります。

・『ドラフィル~竜ヶ坂商店街オーケストラの英雄~』美奈川護著:メディアワークス文庫

 橋本愛サマ主演映画『さよならドビュッシー』と同じく、クラッシク音楽をバックボーンに
描かれた小説なのですが、正直、
                『ドラフィル』のほうが、イイ!!

  音楽の道。その道のプロになろうとしたら、
     もう小さい頃からの“英才教育”が必須である・・・・・、
                            うんうん、それは、モウ解ッタ・・。

 でも、音楽を楽しむことが好きだ、という数多の方々が、そのごくごく少数のプロ、あるいは
プロ志望者を支えているのか・・・・と思うと、
  主人公二人を支える、竜ヶ坂商店街オーケストラ(通称:ドラフィル)の面々が秀逸。

  だっから~、アマチュア・オーケストラで、もちろんよいですから、一度生演奏って
                                   聴いてみたいよな・・・・。

   『ドラフィル2』も、すでに刊行されているとのこと。さっそく、読まなければ。         
                         

 

2013年1月 7日 (月)

『彼女は存在しない』浦賀和宏著

 いつもの店先。
 さ!2013年も、本格スタートでしょうか。

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 さて。この土日の“缶詰勤務”で読んだ本。

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 はい。幻冬舎文庫イメージキャラクターを務める、
                 三根梓さん。(←ハイ、ここを書きたかった・・・)

・『彼女は存在しない』浦賀和宏著

  懐かし(?)の多重人格障害(解離性同一性障害)を題材としたミステリーです。
 (かなり凄惨な結末となっているので、決して誰にでもお勧め出来る作品ではありませんが)

 『24人のビリー・ミリガン』が日本で出版されたのは、もう18年?19年前?。そういえば、
当時は“多重人格”ブームらしいものがあったように記憶しておりますが、本作は2001年に
刊行されたとのこと。

 う~~ん、“多重人格”というもの、確かにミステリー小説の素材として恰好な存在だと
は思うのですが、う~~ん、現実に“多重人格者”が存在するとしたら、やっぱり興味本位
で取り上げるべきではない・・・・と、思うのですよね・・・・・。

 さて?皆さんは「多重人格障害」という症状は、存在すると思いますか?

  わが身を守ろうとする自己防衛症状だとすると、あり得るのかな・・・・・。
 

2013年1月 2日 (水)

吉川トリコ著『グッモーエビアン!』

  午後3時半過ぎ。
 ちょっと買い物のために、外出させて頂き。
 隣の空き地の銀杏。

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 さて、映画『グッッモーエビアン!』が、トッテモよかったので、原作も是非是非
拝読したい~と思い、探していたのですが。
 ・・・・・あれれ・・・・・、一応全国ロードショーの映画作品の原作なのに、
書店の文庫本コーナーで見かける機会がなく。Amazonのお世話になり。m(__)m

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 読み始めて。
        ・・・・・・・・・・
           ヘッ?
              そうなの・・・・・・・・・

 映画では「ロックだねえ」「ロックじゃないねえ」が口グセ、麻生久美子さんが
演じた、元パンクママ・アキが、原作では、かなり“ダメ母”だぁ・・・・・

 一方、大泉洋さんが演じた自由人・ヤグは、結構“普通な人”?
(この程度なら、私トイイ勝負ダ・・)

 原作のグダグダ感よりも、映画の方が自分は好きだな~~と思いつつ、読み進めて
いたのですが、ラストで

              大ドンデン返し~っ!!!
 
  ネタバレしたくないので、書きませんが、ホントに実行しましたかっ・・・・。

 展開と結末が、原作と映画では、とってもコントラストを成す作品となっています。

  映画を観られた方は、ぜひぜひ原作もお奨めデス。
  私は、「名古屋」という土地に、大いなる興味を持ち。

 付記:麻生久美子さんが寄せた「解説」が、また秀逸。

 
 

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