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2011年11月 8日 (火)

第十一章「合コン、作戦会議」⑪

 いつもより1時間遅い出勤。

1111081s

 ふ~~、今は当たり前のように見る風景ですが。
 意識して、ねぐらの中を片付けていかなきゃならん、と思ってオリマス。。。
 ハイ、思ってオリマス・・・・。

 さ!、「第一部完結」を目指して。
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     第十一章「合コン、作戦会議」⑪
(最初から読んでみたいと思ってくださった方は、
    「新米館主・御仮屋睦」の目次ーFC2小説
                       を是非に。m(__)m

 「睦ちゃんと新納さん、その赤面し合っている二人、やっぱりお似合いよ」
 「ふふふ・・、睦ちゃん。これからもどんどん女を磨いて、きれいになって、
新納さんを赤面させてあげなくちゃね」

 「さ、本題、本題」
 「睦ちゃんのボーイフレンド陣にも、大サービスしなきゃね」
 茜・小雪の二人は、さっと話題を変えた。
 「やっぱり、睦ちゃんのド迫力ナイス・バディで、男どもの度肝を抜くには、
睦ちゃんが全力疾走!・・・かしら?」
 茜が自分の胸の前で、両手を揺らすしぐさをする。揺れる胸の表現だ。
 「そして、飛んで、跳ねて・・・・。って、そうか、障害物競走か・・・」
 「そうか。ラストは、障害物競走。そして、ペアで走ることにするのよ。睦
ちゃんと祝子ちゃん、若い二人にがんばってもらうのよ~」
 「うん。それは、いい種目よね」
 「おお。コース造りは、おまかせあれ。ここは、古武道の道場じゃ。いろいろ
と鍛錬用の用具もあるぞ。慎三郎くんをはじめ、男衆に手伝ってもらおう。この
敷地いっぱい、腕によりをかけて、コースを造ってしんぜよう」
 赤面状態から立ち直ったじいさんが、請け負う。

 「あ・・あの・・・・」
 睦だけは、ひとりため息だ。子どもの頃から、確かにいろいろな鍛錬法に
慣れ親しんできた。ところが、まだ身軽だった時ならいざ知らず、今の大人に
なった身体では、少々重い。そしてじいさんは、張り切って、その障害物競走
用のコースを造るのだろう。泥まみれになることは、避けられない。

 「そうじゃ。茜さん、小雪さんというお二人の美人にも、しっかり活躍し
てもらおう。『ちゃんばら』なんて、どうじゃ?」
 「『ちゃんばら』ですか?」
 「近頃は、スポーツチャンバラという競技もあるようじゃがの。ま、うちの
は、丸めた新聞紙を使う」
 「あ~~、昔の子どもの遊びのような?」
 「そうじゃ」
                           (つづく)

2011年11月 7日 (月)

第十一章「合コン、作戦会議」⑩

 さて、今週もはじまり・・はじまり・・・。
 で、さっそく反省。
 月曜日は、燃えるゴミの収集日。ところが、ついつい飲み過ぎて
寝過ごしてしまった・・・・。

 結局、インターネットに繋げる環境があると、ついついパソコン
の前で、ボ~~~ッとして時間を過ごしてしまっているな~~と。
 なかなか本って、読まないものですね・・・・・。

 これまた、先月の帰省の際、飛行機の中?あるいは常磐線快速の中?
で読んだもの。「D列車でいこう」

1111071s
 本屋の書棚で、タイトルにふっと惹かれ、裏表紙のあらすじを見て、 
 こりゃあ!肥薩おれんじ鉄道沿線住民として、読まなきゃならんでしょ!!

 そんな簡単に活性化策が功を奏するんかい?と思ってしまうのか、夢があ
るよね~~と思えるのか、評価が分かれるところ。

 「現実」と「夢」を、どうバランスとるのか?
 ムズカシイ・・・
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     第十一章「合コン、作戦会議」⑩
(最初から読んでみたいと思ってくださった方は、
    「新米館主・御仮屋睦」の目次ーFC2小説
                       を是非に。m(__)m

 「失礼じゃが、女子(おなご)同士というもの、表は仲がよさそうに見えても、
裏では陰口の言い合い・・・という印象があるのじゃが。ふ~~ん、お三人の仲
のよさは、ホンモノのようじゃの・・・」

 茜・小雪・睦の三人は「お手玉」を終えて、じいさんが出してくれた麦茶を
頂いている。女三人、じいさんの手をわずらわせてはいけない、と抵抗したの
だが、「よか。ここは、わしの家じゃ」と、じいさんに制されてしまった。

 「ほんと、茜さん、小雪さんのお二人が、いい先輩でよかったです・・・」
 睦は、正直に感想をもらした。ところが、
 「なんの、なんの、その逆よ~。睦ちゃんこそ、いい後輩なのよ、ね?
小雪さん」
 「そうよ。睦ちゃんは、いつでも全力疾走って、感じ?。わからないことが
あれば、しっかり質問してくれるし。それでいて、自分の考えも、しっかり
言ってくれるし。『ああ、私も全力疾走していいんだ』って思えてくるのよね・・」
 「ふふふ・・・・、その『全力疾走』といえば・・・」
 「ああ、あれね・・」
 「な、なんのことですか?・・」
 先輩二人が、にわかに含み笑いを始めた。

 「新納さん、聞いてくれますか」
 「もちろん」
 「支店長に『御仮屋くん、ちょっと』って、呼ばれたのよね」
 「でも、その時、ちょうど睦ちゃんは手が離せない状況だった・・・・」
 「・・・もう、その話ですか・・・・」
 早くも、睦は赤面だ。
 「いいじゃない、照れない、照れない・・・。で、睦ちゃん『すみません、
ちょっと待ってください』って、一言断って・・・」
 「で、手元の仕事を済ませて、さ、そこで・・・」
 「睦ちゃん、大急ぎで椅子から立ち上がって、支店長のところへと・・・」
 「・・・・も、もう~~・・・」
 「ふふふ・・・。ところが、あんまりその動作が急だったもので」
 「睦ちゃんには、少々窮屈なブラウスのボタンが」
 「ポ~~ンッ!!」
 「弾け飛んでしまったのだ~~」
 「そんなの漫画の世界だけだと思っていたんだけどね」
 「支店長、申し訳なさそうに『・・・御仮屋くん、呼ばれても、もう
ちょっとゆっくりでいいから・・・・』なんてね」
 「も~~、そんな話、しないでくださいよ~」

 「でも、新納さん。睦ちゃんって、小さい頃から、新納さんのもとに
通っていたんですよね」
 「そうじゃの。小さい頃からむっちゃんを、よく知っておる」
 「そうそう・・。だから、前も話したことがあるんですけど、今の睦
やんって、新納さんによって、出来上がったって、言えるかしら?・・・・」
 「いやいや・・・。むっちゃんの家は、親御さんがしっかりしておる・・・」
 茜・小雪に、突如矛先を向けられたじいさんは、あきらかにうろたえている。

 「でも、その睦ちゃんの、そのナイスバディ。身体はちっちゃいのに、ブラ
ウスのボタンを弾き飛ばしちゃう、おっぱい。そして、下半身もつくべき所は
きちっとついていて・・・。新納流で、小さい頃から鍛錬した成果なのよね~~」
 「そうそう。ナイスバディを育てた、神秘の古武道」
 「でも、素材が睦ちゃんだったからこそ、なのよね?、きっと・・・」
 「新納さんと睦ちゃんって、ただの師弟関係以上のもの」
 「それは、男と女の間柄こそ?」
 「・・・いや・・・」
 軽口の応酬は得意のはずのじいさんが、赤面してしまっている。
                              (つづく)
 

 

2011年11月 5日 (土)

第十一章「合コン、作戦会議」⑨

 本日は、自作小説を手がける前に。
 わがDVDコレクションから、宣伝。

1111051s
 先月の帰省の際。読んだ本の中の一冊。
 有川浩著「阪急電車」。
(道中に読む本を選ぶとなると、やっぱり読んだことがある作家の
一冊を・・・・、となりやすいです)

 で、この「阪急電車」。すでに映画化され、いよいよDVD発売、
とのこと。
 う~~ん、手に入れたいぞ、手に入れたいぞ・・・・・。

 ところが、原作を読まれた方は、賛否両論あると思いますが、映画
本編では、ある二人のエピソードが省かれていると。そして、スピン
オフ・ドラマとして制作されたものが、別売りとして発売されると・・。

 2本も買わなきゃならなくなる・・・・・、
                    イヤ、予約して買いました。

 で、さて、自作小説へと。
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     第十一章「合コン、作戦会議」⑨
(最初から読んでみたいと思ってくださった方は、
    「新米館主・御仮屋睦」の目次ーFC2小説
                       を是非に。m(__)m

 「ちょっと、ストップ」
 茜と小雪は、お手玉のやりとりを止めた。
 「ふ~~~む・・・」
 「実は、三人でするのは」
 「初めてなの」
 「二人とは、また違って」
 「難易度が高いわね・・・」
 やりとりを止めている今は、なにもそんなに短く会話を区切らなくてもいい、
と思うのだが、それでも茜と小雪は絶妙の掛け合いを続けてゆく。先輩二人、い
つからこんなに息の合ったコンビになっていたのだろうか?
 「もう~。あの~、茜さん、小雪さん、仲間外れにしないで、私も入れてく
ださいよ~」
 「あらあら・・・、ごめんなさい。でもね、テラー(窓口係)って、前はお客
様、後ろからはイヤな上司ににらまれているわけじゃない。それに対抗するため
には、横の連携。つまりテラー同士、本来ならピタッと息が合うのって、必要
なのよ」
 「そう。紫尾支店に、小雪さんが来てくれて、とっても嬉しいのよ。ううん、
仕事の面だけじゃなくて、友達としてもね。そして、友達といえば・・」
 「睦ちゃん。そうね、ここで紫尾支店の三人によるお手玉、初披露。新納さん、
タダモトくん、しっかり観てくださいな」

 「三人だと、投げる相手、受け取る相手、それぞれを見ていなければならなく
なるわね」
 「集中しつつ、広い視野を保つ、ね」
 「あっ、『常に周囲に気配りを忘れず』って、じいさんに教わりました」
 「そっか。お手玉は、古武道でもあるわけね」

 「いいかしら。まずは、三個から。私が睦ちゃんに投げる。睦ちゃんは茜さんに。
茜さんは私に。その順番で」
 「よしっ。それでは、準備はよろしい?。せぇ~の、はっ!」
 「よっ」
 「とっ」
 三人で声を掛け合いながら、調子を合わせる。そして、徐々にテンポアップ。

 「よしっ」
 「ここで四個目追加」
 「さ、お願いします」
 三個が空中にある状態で、残り一個を誰かが手にして、テンポを調節しなければ
なならい。その調節役を、代わる代わるこなしていかなければならない。
 「よっ」
 「はっ」
 「とっ」

 「おっと~」
 「ナイスっ!」
 「まだまだ」

 三人の掛け声が、ろうそくのほのかな灯りの中、小気味よく響く。
                               (つづく)

2011年11月 4日 (金)

第十一章「合コン、作戦会議」⑧

 そりゃあ、急ぎ写真を撮れ~!!

1111041s
 って、こういう小さい被写体には、なかなかピントが合わない
もので・・・。
 で、鴨たちがはばたく音って、結構迫力ありますよね。

 さて。せめて、自作小説だけでも、心置きなく完結させたい・・・。
 気がついてしまったこと、「お手玉」じゃあ、愛しのヒロイン・むっ
ちゃんと坂道君がした“スーパーボール遊び”と、ネタ被ってしまって
ますよね・・・・。
 なかなか智恵が、回りません・・・。
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     第十一章「合コン、作戦会議」⑧
(最初から読んでみたいと思ってくださった方は、
    「新米館主・御仮屋睦」の目次ーFC2小説
                       を是非に。m(__)m

 「まずは、二個から」
 「さ、来い」
 茜と小雪は、まず2個のお手玉を交互に投げ始める。軌跡はほとんどぶれず、
山なりの頂点付近で、二つが行きかうよう、二人の投げる息がピッタリ合って
いる。

 「次は、三個」
 「睦ちゃん、ちょっとは驚いてね」
 お手玉が、一つ加えられた。二人が同じタイミングで投げてしまっては、
ラリーは続かない。相手との阿吽(あうん)の呼吸が、必要だ。それでも、二
人は、かなりのテンポで、お手玉を飛び交わせる。
 「どう?睦ちゃん」
 「新納さん、タダモトくん?」
 かなりの集中力を要すると思うのだが、二人は観ている者に感想を求める。
 「すごいっ!です」
 「ほ~~、Great(すばらしい)!」
 「ワン!」
 一声だけでは物足りないのだろう、タダモトが後足で立ち上がった。
 (ボクも、仲間に入れて~!)
 と、言いたいのだろうか。
 「ほ~ら、睦ちゃん」
 「タダモトくんの代わりに」
 「一緒にやらない?」
 「そう。実は睦ちゃん」
 「ボール遊びも」
 「お得意でしょ?」
 せわしくお手玉のやりとりをしながら、二人が誘ってくれる。

 「いいんですか~!」
 もちろん、こういうお遊びが、睦は大好きだ。
 「はい。喜んで!」
 縁側から下りて、正三角形のひとつの頂点となる位置に、睦は立った。
 「むっちゃん。先輩二人の、足をひっぱるんじゃないぞ」
 じいさんが、余計な一言を言いやがる。
                     (つづく)

2011年11月 3日 (木)

第十一章「合コン、作戦会議」⑦

 そうなんです、そうなんです。
 今日は11月3日「文化の日」なんですよね・・・・。
 ついつい忘れそうになってしまったり。

 あっ、でも。
 いつもきれいな笑顔を見せてくれる、あるママさん。
 顔を真っ赤に上気されて、ご来店。
 お子さん二人とアイスを買っていかれました。
 「明日が、試合なの」
 とおっしゃっていたのですが。
 ママさんご自身が、ビシバシ子ども達をしごいていた?

 店番の合間に。
 「おでん」。

1111031s
 さ、今夜も忙しいのでしょうかね?
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     第十一章「合コン、作戦会議」⑦
(最初から読んでみたいと思ってくださった方は、
    「新米館主・御仮屋睦」の目次ーFC2小説
                       を是非に。m(__)m

 「ほ・・・・。美人三人、いや祝子ちゃんも入れたら四人か・・・、が大活躍
をする場面を、楽しめるわけじゃな。・・・・わしゃ、むっちゃんの得意技は、
すべて心得ているつもりじゃが。小雪さんに、茜さん、特技はどんなものを
お持ちじゃろうか?」
 じいさんが、口をはさんだ。

 「新納さん、よくぞ、聞いてくれました!」
 再び、茜と小雪の声がピタッと合った。
 「ふふ~ん。実はですね、今日はちょっと小技をご披露しようと思って、ある
モノを持ってきたんです」
 小雪が持参してきたバックを開いた。
 「じゃ~~ん」

 ろうそくのほのかな灯りの下、取り出されたものを見やる。
 「あっ、お手玉ですか?」
 「そう、一応、手作りでもあるの」
 小雪が、茜に目配せをした。
 「さ~て、睦ちゃんに内緒で練習した成果を見せる時が、来たわね」
 茜が応じた。

 「ちょっと失礼します」
 二人は縁側から立ち上がって、庭先にちょっと距離を開けて、立った。
 「ふ~~ん。ろうそくの灯りの下で、するのは初めてか・・・。それも、
オツかしらね・・」
 二人は、ほの暗いなかでの距離感を、さりげなく把握している。

 そして、
 「それでは」
 「初公開。鶴亀信用金庫紫尾支店秘伝・お手玉」
 「参りま~す」

 タダモトも、興味津々という面持ちで、二人を見ている。
                           (つづく)

2011年11月 2日 (水)

第十一章「合コン、作戦会議」⑥

 午前3時半の川端通り。
 さすがに平日の夜は、もう開いている店もなし。

1111021s
 さて、今日はちょっと寝坊。
 大急ぎで。
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     第十一章「合コン、作戦会議」⑥
(最初から読んでみたいと思ってくださった方は、
    「新米館主・御仮屋睦」の目次ーFC2小説
                       を是非に。m(__)m

 「もちろん、例えば単純に100メートルを走って勝負しても、私たちに
勝ち目はない」
 「そう、残念ながらね」
 「ところが、そこにひとつ。走る途中、私たちに有利な種目を混ぜると・・・」

 「えっ。そんな有利な種目って・・・?」
 睦は、つい引き込まれて訊いてしまう。

 「先輩テラー(窓口係)にお任せあれ・・・・」
 茜と小雪は、何ごとか手真似をしてみせる。

 「ああっ。それ、札勘(さつかん)っ!」
 “札勘”、つまり札束勘定。紙幣の枚数を手作業で数えることだ。

 「そう!。50枚ならともかく、これが100枚?200枚?・・・」
 「いやいや、1000枚だったら?」
 確かに先輩二人にかかれば、圧倒的な速さで、かつ間違えもせずに、数えて
しまうだろう。

 「まあ、でも、さ。札勘じゃあ、あんまり露骨過ぎて、しらけるわよね」
 「うん。そこで、実行委員会の知恵の絞りどころなのよ。私たちに有利な
よう、かつ盛り上がれるような種目を考えましょう」
                        (つづく)

2011年11月 1日 (火)

第十一章「合コン、作戦会議」⑤

 職場に辞表を提出。

1111011s
 ・・・・・といってもカッコよく、ズンと「受け取ってください」とは
言えず。こっそりメモを残して。

 そして、両親に電話をした際にも、「オレ、帰るから」とは言い出せず。

 うん、オジサンの“Uターン”なんて、そんなもん・・・。

1111012s
 まったく・・・。南日本新聞サマは
『最後の迎え方~孤独死の周辺で~』
 なんて特集を始めやがって・・・・。
 

 まず考えたのは、「捨てるの、大変だ~~!!」。
 そりゃあ、独り暮らしには大きすぎる、商店街の空き店舗でしたから。

 で、それでも、
 「オレ!。鹿児島が好きだ~~」
 という想いを残したく。

 愛しのヒロイン・むっちゃんが水着姿を披露されるところまで書き続けたかった
のですが、“合コン”のシーンまでで、ひとまず完結させましょ!
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     第十一章「合コン、作戦会議」⑤
(最初から読んでみたいと思ってくださった方は、
    「新米館主・御仮屋睦」の目次ーFC2小説
                       を是非に。m(__)m

 「そうよ!!」
 睦の先輩、茜と小雪が同時にうなずいた。

 「祝子ちゃんに、女だって、飛んだり跳ねたり。自由に活きていいってこと、
睦ちゃんを通して知ってもらうのよ~っ!」
 「そうそう。・・・・それならば~~。男女対抗のゲームを、当日するのって、
どう~?。そこで、睦ちゃんの居並ぶボーイフレンド陣を、私たちがメッタメッタ
にやっちゃう!、って、どう?」
 「うんうん、コテンパンに男性陣をやっつけちゃうのって、きっと快感よね~~」

 「あ・・・・。あの・・・。坂道君は、現役バスケ部員だし・・・。大山さんは、
現職警察官だし・・・。ちょっと、それには無理があるんじゃ~・・・・」

 「ふむふむ・・・。残念ながら、睦ちゃんの“ボーイフレンド・コレクション”
は、“真面目だけれど、オクテ”っていうサンプルばかりじゃない?・・・・」
 「そう。それならば!、だ。私たち三人の“お色気”作戦で、男性陣の能力
を50%以上喪失させてしまうのよ」
 「当然、睦ちゃんは、そのムチムチバディを最大限利用して、男どもの戦意を、
きちんと喪失させてね・・・・・」
 「あ~~ら、私と小雪さんだって、ナメたもんじゃないでしょ?」
 「当たり前じゃない。睦ちゃん、"Beayty is Force(美は力なり)"じゃなかったっけ?」
 「私たち三人が揃えば、三倍どころか九倍強くなれるのよ」
 先輩の茜と小雪が、息の合った掛け合いを見せてくれる。

 「あの・・・・。それでも、単純に男と女じゃ、身体が違うわけで・・・・」
 睦は、二人の掛け合いに入っていけない。

 「ふふふ・・・・」
 茜と小雪が、意味ありげに微笑む。
 「もちろん」
 「女は、お色気だけじゃない」
 「ここを、使うのよ」
 茜が小雪の、小雪が茜の頭を、それぞれ指差した。
                         (つづく)
 
 

2011年10月28日 (金)

第十一章「合コン、作戦会議」④

 ふいと、いつもいつも見る風景も、たまには。

1110282s
 で、悩む時こそ、現実逃避が必要だ~~!!(笑)
 「恋は五・七・五」を見直して、
 そうそう、オレって、関めぐみサマも好きだよな~~で、購入した
のは「8月のクリスマス」、Amazonにて購入。
(正価6,000円~~!ナゼ・・・で、中古ですが)

1110281s

  いいぞ!!関めぐみサマ~っ!
 山崎まさよし演じる写真館の若ダンナ(40チョイ前という年齢設定?)を、
「おじさん!」呼ばわりする傍若無人(?)キャラ。

 いいいな~~。自分の身近にこんな若い女性が実在したら、恋をしてしまうな・・・。
(ストーリーは、若ダンナが不治の病。したがって、悲恋物語です。念のため)

 さて、悩んでいる時こそ、書き続けたい・・・・。
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     第十一章「合コン、作戦会議」④
(最初から読んでみたいと思ってくださった方は、
    「新米館主・御仮屋睦」の目次ーFC2小説
                       を是非に。m(__)m

 「さて・・・・。新納さん、睦ちゃんが呪われちゃったって、ご存知ですか?」
 ろうそくの灯りに目が慣れてきた頃を見計らって、小雪が口を開いた。
 「おお。“呪いの美少女”とお友達になったようじゃの。わしも、ちらと見か
けたが、確かになかなかの美少女じゃった・・・」
 「ところがですよ~、今日の昼間に、その母親が支店にやってきたんですよね?、
睦ちゃん」
 眠たそうな息子をあやしながら、茜が言い添える。
 「ほ~~。それで、うちの娘とは付き合うな、とでも言ったんじゃろうか?」
 「・・・それが・・・・、勝手に付き合ってみろ、って。・・・ただし、どんな
『お報せ』があっても、知らないわよ、って」
 睦自身が、三人に向って言った。
 「その『お報せ』というのが、呪い、というわけか・・・」

 「あの・・・・。私、決して、その子、祝子ちゃんって言うんですけど・・、
宗教を辞めさせてみせるとか、そんなことは考えてません。・・・でも、悩むって
いうのは、とっても大事なことだな~って、思うんです。祝子ちゃんが悩むことの、
お手伝いを出来ればな~~ぐらいに思っています」
 睦は、自分の気持を言い表した。
 「ほ~~。そりゃあ、意外。むっちゃんは、さっと即決、『私、新納流試心館を
引き継ぎます!』って、言ってくれたように思ったがの・・・・」
 「もうっ!。それは、じいさんの口車に、うまく乗せられちゃったからなの!」

 「ところで、睦ちゃん。その祝子ちゃんが、睦ちゃんに会って話をしてみようと
思ったのって?・・・」
 「はい。祝子ちゃんの家の前で、お母さんと喧嘩している男の人を倒して押さえつ
けて、喧嘩を止めさせたんです。その御礼がてら、うちの本屋に来てくれたんです」
 「そっか・・・・。祝子ちゃんは、強い!睦ちゃんに一目惚れしちゃったわけなん
だ・・・」
 「そんな~~、私が強い、だなんて・・・。たまたまタダモトと一緒だったから、
なんとかなったんですよ・・・・・」
 じっと人間四人の会話に聞き耳を立てているタダモトに、睦は視線を逃した。
                            (つづく)

2011年10月25日 (火)

第十一章「合コン、作戦会議」③

 あっ、なんとか南日本新聞「ひろば」欄へ投稿できました。
う~~ん、採用されるような内容には書けなかった・・・のですが、
ひとつ“義務”を果したような気分・・・。

 とはいえ、
 「やっぱり1泊くらいすればよかった・・・」
 と後悔したりもしています。
 で、改めてDVD鑑賞。神社の石段シーンを。
 「恋は五・七・五!」

1110252s
 「がんばっていきまっしょい」

1110253s
  駆け下るのは、危険すぎしょ!

 さて、今週もはじまり、ハジマリ・・・ということで。
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     第十一章「合コン、作戦会議」③
(最初から読んでみたいと思ってくださった方は、
    「新米館主・御仮屋睦」の目次ーFC2小説
                       を是非に。m(__)m

 午後八時過ぎ。睦と“じいさん”こと新納義彰(にいろ・よしあき)は、表の
縁側で、睦の先輩である女性二人の到着を待つ。ちょっと趣向を凝らして、灯り
はロウソク二本にした。もちろん、タダモトも庭先で、人待ち顔だ。

 「ごめん。ちょっと遅れた~」
 愛車のフィアットで来ると思っていた小雪は、意外なことに自転車に乗って
やってきた。高校時代に通学用に使っていたものだろうか、使いこまれた感じ
がする。
 「小雪さん、自転車、持ってきたんですか?」
 小雪は、いわゆる「市内組」。実家は鹿児島市内で、紫尾市内にアパートを
借りて、平日は紫尾支店に出勤してくる。仕事から帰ってきて寝るだけの生活
だから、家財道具は必要最低限のはずだ。マイカーを持っていれば、自転車は
必要ではない。
 「ふふふ。睦ちゃんが生まれ育った町じゃない。なんでもクルマで用を済ませ
ちゃうのも、もったいないかな~~なんてね。わざわざ、実家から自転車を積ん
できたの。実は、私のフィアットに載せるのに苦労したんだけどね・・・。
 これから、あちこちサイクリングしてみるつもり」
 「そうなんですか~。私、喜んで、サイクリングの案内します」
 「そう、お願いするわ。
   ・・・・・・あっ、新納さん、こんばんは。お久しぶりです。
   それと、もちろん。タダモトくんも、こんばんは~~」
 小雪は、グリグリとやや強めにタダモトの頭をなでて、挨拶代わりにした。
 「小雪さん、こんばんは。・・・おっ、この香りは、お風呂あがりかの・・・。
いい匂いじゃ。湯あがり美人と話し合いか・・・・、今夜は、しゃれているの」
 「そう、新納さんにお会いするんで、しっかり肌を磨いてまいりました~~」
 じいさんのセクハラ発言にも、小雪は堂々と切り返してくれる。

 道路の反対側の駐車場に、車が一台停まったようだ。
 「ほら。行こう」
という声がした。もう一人の先輩・茜が来たようだ。
 「こんばんは~」
 門のところで挨拶をした茜は、小さいほうの息子の手を引いての登場だ。
 「ごめんなさいね。この子、まだ“母親離れ”してないの。いつもいつも
ダンナに相手を頼むと、ダンナは不機嫌になるし・・・。もう眠たい時間の
はずだから、おとなしくしてると思う・・・・」
 「すみません。ママさんは、やっぱり大変ですよね」
 「なんの、なんの。
   おひさしぶりです、新納さん。覚えていらっしゃいますでしょうか。柏田
(かしわだ)のところの娘です」
 柏田というのは、茜の旧姓だ。
 「おお~~、覚えているとも。『御館町小町』さんじゃの。相変わらず、おきれ
いじゃ。ろうそくの灯りじゃ、美人をよく見ることもできん。やっぱり、電気を点
けようかの?」
 「あらあら・・・、ろうそくのほのかな灯りだからこそ、顔のシワも隠せるって、
ことで。電気を点けられたら、がっかりされますよ~」
 こちらも、堂々とした切り返しだ。

 今夜の顔ぶれは、そろった。
 ろうそくの灯りに、目を慣らそう。
                         (つづく)

2011年10月23日 (日)

第十一章「合コン、作戦会議」②

 そうそう、今日はツルマラソンの日でした。

1110231s

 う~~ん、四国へ行った時の“感動”を、新聞投稿欄に投稿
しようと、あれやこれや書いておるのですが・・・・・。
 どう“感動”して、そこからどう提起するものがあるのか・・・。
 肝心な部分がおぼろげで・・・・。
                 なかなか送信できず。

 さて。こちらは、いったん書き始めれば。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
     第十一章「合コン、作戦会議」②
(最初から読んでみたいと思ってくださった方は、
    「新米館主・御仮屋睦」の目次ーFC2小説
                       を是非に。m(__)m
 「失礼とは思いましたが、警察署に電話して、今そちらにいらっしゃると
教わったもので・・・」
 「ああ、そうでしたか、わざわざ恐縮です。・・・でも、それじゃあ、また
自分、あれこれからかわれるな・・・・」
 大山は、苦笑いをしているようだ。
 「あっ、ごめんなさい。ご迷惑なことをしてしまって・・・」
 「あっ!いえいえ。で、今日はどんな用で、電話くださったのでしょう?」
 話の先を、促してくれた。
 「はい。大山さん、近いうちの日曜日で、休みになる日って、ありませんか?。
あの~~、合コンに出ていただけないかな~~って」
 「合コンですか~~!!」
 つい大きな声が出てしまい、それから大山は、隣で聞き耳を立てている同僚に、
頭を下げているらしい。(すみません・・・)という声が、漏れてきた。
 「あ、あの・・・・、“合コン”って言っても・・。あっ・・・、私が、試心
館の館主として、皆さんに『お願いします』っていう意味の会をしたいな~って。
それで、大山さんが休みの日に合わせて、開きたいな~って思ったもので・・・」
 「わ~~っ、それは光栄です。え~っ・・・とですね・・」
 大急ぎで、大山はカレンダーに目をやっているようだ。
 「ああ・・・。五月の第二日曜ですか・・・・・」

 大山の都合を聞き終えて、睦は電話を切った。思い切って、大山の携帯電話の
番号も教えてもらった。
 「よしっ、睦ちゃん、上出来。日取りは決まったわね」
 実は、睦が電話をしている横で、田所茜(たどころ・あかね)と水溜小雪
(みずたまり・こゆき)という二人の先輩OLが、睦と大山のやりとりをじっ
と聞いていたのだ。
 「さて。善は急げよ。第一回実行委員会を、さっそく今日やりましょう」
 「あの・・・・。それなら、私、タダモトの世話があるので、じいさんの家、
って、試心館に来て頂けないでしょうか」
 「了解。八時くらいに、お邪魔すればいいかしら」
 「さ、その前に。今日の業務、片付けてしまいましょ!」
 三人は、いそいそと仕事に戻る。
                    (つづく)

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